User manual - EX-S770取扱説明書
よりよい撮影のための設定
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■ ヒストグラムの見かた
ヒストグラム(輝度成分分布表)とは、画像の明るさのレベルを
ピクセル数によりグラフ化したものです。縦軸がピクセル数、横
軸が明るさを表します。ヒストグラムを見ると、補正するために
充分な画像のディテールが画像のシャドウ(左側)、中間調(中央
部分)、ハイライト(右側)に含まれているかどうかを確認するこ
とができます。もしもヒストグラムが片寄っていた場合は、露出
補正(EVシフト)を行うと、ヒストグラムを左右に移動させるこ
とができます。なるべくグラフが中央に寄るように補正をする
ことによって、適正露出に近づけることができます。さらにR
(赤)、G(緑)、B(青)の色成分が独立したヒストグラムも同時に
表示されますので、色ごとに「赤成分がオーバー」「青成分がアン
ダー」のように各色の分布状況も直感的に把握することができ
ます。
典型的なヒストグラムの例
ヒストグラムが左の方に寄っている
場合は、暗いピクセルが多いことを示
しています。全体的に暗い画像はこの
ようなヒストグラムになります。ま
た、あまり左に寄り過ぎていると、黒
つぶれを起こしている可能性もあり
ます。
ヒストグラムが右の方に寄っている
場合は、明るいピクセルが多いことを
示しています。全体的に明るい画像は
このようなヒストグラムになります。
また、あまり右に寄り過ぎていると、
白飛びを起こしている可能性もあり
ます。
ヒストグラムが中央に寄っている場
合、明るいピクセルから暗いピクセル
まで適度に分布していることを示し
ています。全体的に適度な明るさの画
像はこのようなヒストグラムになり
ます。