User manual - Windows Embedded CE ソフトウェアマニュアルver.1.06(2012年3月21日)

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デコードレベル設定 (デュアルデコーダ)
読取性能を UP するため、本機にはデコードレベル設定機能(デュアルデコーダ)を搭載しています。デコ
ードレベル設定には下記のモードがあります。
モード 説明
標準モード
標準のデコーダのみ使用して読取を行います。
高度モード
まず標準のデコーダによりデコードを行い、読取に失敗した場合に限り、新規のデコード
ロジックを持った追加デコーダでの読取を行います。(デュアルデコーダ)
■追加デコーダ
・Code39
・Code128
・EAN
従来のデコーダでは、バーの太さの2値化または4値化を行う際に、1キャラクタ分の黒
バーと白バーの太さの合計から1モジュールの平均を算出し、これを元に処理しています
が、この場合、黒と白のバー太さに大きな差があると正しく読み取りことができません。
そのため、上記追加デコーダでは、黒バーと白バーを分けて計算することにより、黒と白
のバーの太さに差があるバーコードの読取許容範囲を拡大しています。
堅実モード
デコードロジックにおいて、下記コードに関するバーの比率チェックを厳しくした状態で
読み取りを行うことにより、スキャンの正確性を高めることができます。これにより、下
記のコードの誤読を回避することが可能となります。
■本モードでバー比率チェックを厳しく行うコード
・Code128
・EAN
※上記のコードの読み取り性能については、「標準モード」よりもバー比率チェックを厳
しくしています。これにより、読み取りの正確性を向上させることができます。しかし、
印字品質粗悪バーコードの読み取りを行う場合、標準モードよりも読み取りレスポンスが
低下する可能性があります。
※上記以外のコードの読み取り性能については、「標準モード」と同レベルの性能となり
ます。
この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
レーザスキャナライブラリ
OBRSetDecodeLevel
デコードレベルを設定
OBRGetDecodeLevel
デコードレベルを取得