User manual - Windows Embedded CE ソフトウェアマニュアルver.1.06(2012年3月21日)

26
2.1.6 メモリ管理
DT-X8 では、高速で大容量の FlashROMOneNAND Flash 256MB )と RAMMobileDDR 128MB)を搭
載しています。
DT-5300 以外の従来機は、RAM RAM XIPOS 展開用)、プログラムメモリ(プログラム実行用)、オブジ
ェクトストア(作業データ保存用)となっていましたが、DT-X8 は不揮発なメモリ(FlashROM)をルートフォル
ダにマウントする方法にします。
このため、従来のメモリの使用方法から変更されるので、注意が必要になります。
注意点としては、
1) 電池が無くなっても、パッチやプログラムファイル、データが消えません。このため
従来 RAM のオブジェクトストアをバックアップする必要はありません。
2) 従来フルリセットでは、オブジェクトストア(RAM)が初期化されましたが、
DT-X8 では RootDisk をフォーマットします。
3) UserDisk をフォーマットすると、レジストリやプログラムファイル、データが
初期化され、工場出荷状態に戻ります。
4) UserDisk をルートフォルダにマウントする RootDisk FlashDisk に分割しました。
RootDisk は、システムファイルやレジストリ、パッチドライバ等が格納され、
FlashDisk はバックアップツールや復旧ツールのバックアップデータを保存できます。
このためシステム不具合発生時に、FlashDisk からの復元が可能なようにしました。
RAM
DT-X8 では OS をメモリに展開して動作させるため、128MB RAM を以下の 3 つの目的に使います。
1. ドライバグローバル/バッファ:ドライバ等の作業領域
2. OS エリア:OS を展開して動作させる領域
3. プログラムメモリ:OS の作業領域を含むプログラム実行用メモリです。
DriverGlobal は、ドライバの作業領域として固定的に取られているエリアです。カメラのバッファ
は、カメラ搭載モデルの場合に使用されるエリアで、カメラ撮影時のカメラデータを一時的に
展開しています。
DT-X8 ではFlashROM Kernel 部から OS その他モジュール全体をメモリに展開しており、RAM 上で高
速に動作します。
フルリセット及び電池無しからのブート時には再度 OS RAM に展開するため、時間が掛かります。