User manual - Windows Embedded CE ソフトウェアマニュアルver.1.06(2012年3月21日)

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2.6.6 プロファイルごとの通信手順
Bluetooth 通信では、電波環境により通信リンクが切断されてしまう可能性があるため、アプリケーションで
はリトライ処理を必ず行ってください。リトライ処理は、無線 LAN Bluetooth の干渉だけでなく、ISM バン
ドを利用する電子レンジ等の他の機器との干渉時にも必要です。
シリアルプロファイル
Bluetooth の接続管理を、Bluetooth ツールまたは Bluetooth ライブラリで行います。
この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
Bluetooth ライブラリ
BTConnectSerial
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルで接続を実行
BTSendSerialData
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルでデータの送信実行
BTReceiveSerialData
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルでデータの受信実行
BTDisconnectSerial
Bluetooth 仮想シリアルプロファイルの接続を切断
(基本的にはマイクロソフトの WinAPI 関数の使用よりもカシオの Bluetooth ライブラリ関数の使用を推奨し
ます。)
DUN (Dial-Up Network)
Bluetooth の接続管理を、Bluetooth ツールまたは Bluetooth ライブラリで行います。
”COM7”を使用する RAS 設定を使用して、通信を行います。
接続後は TCP/IP 通信が可能です。
この機能に関連するライブラリ関数は、以下のとおりです。
Bluetooth ライブラリ
BTSelectDevice
接続する Bluetooth 機器の指定
2.6.7 通信切断時処理
周囲の電波状況などにより、Bluetooth 通信が切断する場合があります。アプリケーションでは、WriteFile
API(BTSendSerialData) ReadFile API(BTReceiveSerialData)などのエラーとして、通信切断を検出す
ることが可能です。
通信の切断が発生した場合には、Bluetooth ツールまたはアプリケーションを使用して、通常の
Bluetooth 切断処理(Bluetooth ツールでは一旦"Bluetooth をオンにする"チェックを外す、アプリケーショ
ンでは BTDisconnectSerial で切断)を行った後、再度 Blueooth 接続を行ってください。
通常の Bluetooth 切断処理を行わない場合には、Blueooth スタック内部において下位層では切断されて
いるが上位層では接続状態になっているなどの不整合が発生し、通信が継続できなくなる可能性があり
ます。