User manual - 無線LANアクセスポイント設定マニュアル(AIR-SAP1602I)Ver1.04a(2014年8月5日)
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補足説明 「802.11a」について
802.11aで利用できる周波数帯規格が複数存在します、機器においては対応し
ていない規格があり注意が必要です。周波数規格はJ52・W52・W53・W56となり
ます。先頭文字のJは国内(日本)規格・Wは国際規格を示し、2桁数字は中心
周波数帯を示します、W52では国際規格・中心周波数5.2GHzとなります。DT-
5300a規格対応モデルで使用できる規格はW52・W53・W56となります。
■802.11a規格について
W53・56は各種レーダーとの干渉を回避する義務があります。W53は気象レー
ダーとの干渉、W56は船舶・軍事用の各種レーダーとの干渉を避ける必要が
あります。アクセスポイントでこれらの電波を感知した場合には使用している周
波数チャンネル・送信出力が自動的に変更します。無線設計者の意図しない
チャネルに変更される可能性があります。
●DFS:Dynamic Frequency Selection (動的電波周波数選択)
●TPC:Transmit Power Control (送信出力制御)
W53・56を使用する場合には、意図しないチャネル変更や通信途絶等が起こ
る可能性があります。W52では上記の動作は必須になっていませんが、移動
体衛星通信システムが利用している周波数のため屋外使用は電波法で禁止
されています。
■DFS/TPCについて
802.11a規格の周波数帯は5GHzとなり、802.11bg規格は2.4GHzとなりますの
でa規格とb規格の干渉はありません。802.11a規格の同じチャネル同士は干
渉します。また、J52とW52では干渉する可能性があります。J52・W52は5.15G
Hz~5.25GHz、W53は5.25GHz~5.35GHz、W56は5.47GHz~5.725GHzの
帯域。
■干渉について
規格 中心周波数 チャネル番号 チャネル数 DFS/TPC アドホック 屋外利用 DT-5300 電波法改正年度
J52 5.2GHz 34・38・42・46 4 不要 可能 禁止 利用不可 2005年5月以前
W52 5.2GHz 36・40・44・48 4 不要 可能 禁止 利用可能 2005年5月以降
W53 5.3GHz 52・56・60・64 4 必須 禁止 禁止 利用可能 2007年~
W56 5.6GHz
100・104・108・112・
116・120・124・128・
132・136・140
11 必須 禁止 可能 利用可能 2007年~
802.11a規格一覧表
DT-5300のa対応機種ではabg全ての規格を利用可能とする設定ができます。
またaからb/gへ、b/gからaにローミング可能ですが。しかしながらスキャン対
象のチャネルが増えるとローミング対象のサーチに時間がかかります。この為
使用するチャネルが絞り指定(11b/g:1・6・11、11aW52など)することをお勧め
いたします。
■DT-5300のabgの同時運用について