AIR-SAP1602I-Q-K9 初期設定簡易マニュアル 802.11abgn Ver1.04a ファームウェア: ap1g2-k9w7-tar.152-2.
初期設定①「APとの接続」 Aironet-1602(AIR-SAP1602-Q-K9)は、初期状態では IPアドレスが設定されてい ません。 最初にCisco社のWEBサイトより「IPSU」という設定ツールを入手して、 APの初期設定を行ってください。IPSU は Cisco.com にてユーザ登録いただき Download Software(Downloads Home) > Products > Wireless > Access Points > Cisco Aironet 340 Series > Cisco Aironet 340 Access Points > IP Setup Utility (IPSU)-1.01.
初期設定②「ブラウザによる設定」 ①、APに設定したIPアドレスをブラウザのアドレスバーに入力します。 ②、ユーザ名・パスワードを聞いてきますので、両方に『Cisco』を入力します。 『OK』を選択します。 ① ② 3
初期設定③「IPアドレス」 ①、『HOME』を選択します。 ②、『Easy Setup』『Network Configuration』をクリックします。 ③、IPアドレスが、設定した値である事を確認し、必要に応じて 『IP Subnet Mask』『Default Gateway』を設定します。 ④、『Apply』をクリックします。 ① ② ③ ④ ●ご注意 固定IP環境でWEB設定からのDefault Gatewayを有効にする場合は、IP ROUTING機能を無効にする必要があ ります。IP ROUTING設定を無効にするには、CLIにて指定する必要があります。誠にお手数ではございますが、 TELNETなどにて以下の設定をお試しいただくようにお願いいたします。 Telnetの場合は [スタート]の[検索の開始] ボックスに「Telnet」と入力して、Enter キーを押します。 コマンド プロンプトで Microsoft Telnet>open と入力し、Enter キーを押します。 画面に従いAPのユーザ名・パスワード(初期値 ユーザ名:Cisco、パスワード:Cisco)
初期設定④「WMM」 WMM(WiFi Multi Media)を無効にします。 ①、『SERVICES』を選択します。 ②、『QoS』を選択します。 ③、『ADVANCED』タブを選択します。 ④、利用する無線規格の『Radio0-802.11N 2.4GHz』(802.11bg利用時)、 『Radio1-802.11N5GHz』(802.
セキュリティの設定⑤( WPA-PSK) 「暗号方式」 ①、 『SECURITY』をクリックします。 ②、『Encryption Manager』をクリックします。 ③、利用する無線規格の『RADIO0-802.11N 2.4GHz』(802.11bg利用時)/ 『RADIO1-802.11N 5GHz』(802.11a利用時)を選択します。 ④、『Cipher』で、暗号化の指定を行います。 TKIPを使用する場合は、『TKIP』を選択します。 AESを使用する場合は、『AES CCMP』を選択します。 ⑤、『Apply-Radio0』 (802.11bg利用時)、 『Apply-Radio1』(80.
セキュリティの設定⑥ (WPA-PSK) 「SSID」 ①、『SECURITY』を選択します。 ②、『SSID Manager』を選択します。 ③、『SSID』を入力します。 ④、『Interface』の利用する無線規格の『Radio0-802.11N 2.4GHz』(802.11bg利用時) / 『Radio1-802.11 5GHz』(802.
初期設定⑦-1「802.11bgn利用時の無線LAN電源のON」 ※初期状態ではDisable(無効)となっており、無線LANが使用出来ません。 ①、『NETWORK』を選択します。 ②、『NETWORK INTERFACES』の『Radio0-802.
初期設定⑦-2「802.11an利用時の無線LAN電源のON」 ※初期状態ではDisable(無効)となっており、無線LANが使用出来ません。 ①、『NETWORK』を選択します。 ②、『NETWORK INTERFACES』の『Radio0-802.
補足説明 「802.11bgチャンネル」について ■アクセスポイントが一つの場合 2.4GHz帯では、10mW以下の出力の電波は免許不要で利用可能な為、様々 な機器で使用されており場合によっては思わぬ機器で電波干渉が発生する場 合があります。(電子レンジ、セキュリティゲート、監視カメラやコードレス電話な ど) 802.11b/gで使用する2.4GHz帯の周波数を13のチャンネル(802.
補足説明 「802.11a」について ■802.11a規格について 802.11aで利用できる周波数帯規格が複数存在します、機器においては対応し ていない規格があり注意が必要です。周波数規格はJ52・W52・W53・W56となり ます。先頭文字のJは国内(日本)規格・Wは国際規格を示し、2桁数字は中心 周波数帯を示します、W52では国際規格・中心周波数5.
補足説明 「802.11nチャンネル」について ■n利用時の注意点 802.11nでは20MHz帯域で通信することが可能ですが、40MHz帯域を利用し て通信を行うこともできます。(40MHz設定、チャンネルボンディング、デュアル チャンネル、ワイドチャンネルなどと呼ばれています。)2.4GHz帯で利用すると、 40MHzの帯域を使用しますので、帯域が重ならないようにch設計を考慮しても、 残り利用可能な20MHzのchは1つとなります。40MHzの指定方法によっては、 他で利用するch帯域が重ならないように選択できない可能性もあります。この ため2.4GHz帯域で802.11nの40MHzを利用する場合はch設計に注意が必要 です。 n利用の40MHz帯域 bg利用の20MHz帯域 同様に、5GHz帯で40MHzの帯域を利用した通信を行う場合にも、2ch分の帯 域が必要になります。 n利用の40MHz帯域 20MHz帯域 36ch 40ch 44ch 48ch 52ch 56ch 60ch 64ch 5.18 5.20 5.22 5.24 5.26 5.28 5.30 5.
セキュリティの設定 固定WEP(付録) ※ご参考 【ASCIIコード一覧表】 上 位 3ビ ッ ト → 0 1 2 3 4 5 6 7 NUL SOH STX ETX EO T ENQ ACK BEL BS HT LF/N L VT FF CR SO SI DLE DC1 DC2 DC3 DC4 NAC SYN ETB CAN EM SUB ESC FS GS RS US SP ! " # $ % & ' ( ) * + , .
制約事項・注意事項一覧 ①、n規格を利用する場合は注意が必要です。古い端末では対応されていな い場合が有ります、未対応のため通信障害が発生する可能性があります。 ②、WPA/WPA2のミックスモードを利用する場合、セキュリティーが対応してい ない古い端末では接続できなくなる可能性があります。 ③、APのLANケーブルが抜かれた・ネットワークに参加していない状態でAP の電源を入れ放置しないようにしてください。無線端末が接続して無線通信は 行なえても有線通信が出来ず通信ができなくなる可能性があります。 ④、DTIM初期値は大きな値を設定しないで下さい、初期値を短く設定してくだ さい。DTIMが長い場合、無通信状態から通信開始までのタイミングが遅くなる 可能性があります。 ⑤、Aironet Extention(CISCO社)は利用しないで下さい。シスコ社 独自の拡 張となるため、対応されていない機種は通信障害が発生する可能性がありま す。 ⑥、n規格の40MHz(倍速モード)利用についてはch干渉に注意が必要です。 40MHzの帯域が広いため他のchと干渉する可能性があります。 ⑦、ファームウェアについてはカシ
注意すべき運用・設定事項一覧 ⑪、VOIP利用を行はない場合はQosの機能を無効とすることをお勧めいたし ます。特定通信が優先され端末通信が遅くなる可能性があります。 ⑫、タイムアウト値(アプリケーションも含みます)は長くしないことをお勧めい たします。タイムアウトを長くすると次回リトライやエラーとなるまでの時間が長 くなり結果、端末での待ち時間が長くなり運用に遅延が発生する可能性があり ます。 ⑬、電波出力を自動出力とする場合は、意図しない電波環境となる可能性が あります。 ⑭、自動ch設定とする場合は、意図しないch環境となる可能性があります。 ⑮、無線通信データレートの設定は初期値・全ての選択から不用意に制限し ないことをお勧めします。低いレートの制限を行なうと通信できない場所が発 生する可能性があります。 ⑯ 、APの各種設定後は、HTをリセットしてからご使用下さい。リセットを行わ ないと、再接続・IP情報更新(IPアドレスの再取得)が出来なくなる場合があり ます。 また、再設定後はHT⇒APに接続し、IP更新できるまで30~60秒かかる 場合があります。 ⑰、無線LANとIrDA(IO-BOX経由)
【ご参考】無線セル設計に関して 【APの設定】 Ciscoのアクセスポイントは、出力を設定することによりセルを小さくすること が可能です。 5.5Mbps 「AP4」 無線到達可能範囲 (10mW) 5.5Mbps 6Mbps 「AP1」 無線到達可能範囲 (30mW) 9Mbps AP4 1ch 11Mbps 11Mbps 9Mbps AP3 11ch 5.5Mbps 6Mbps 5.
【ご参考】アンテナ特性と取り付け方法 【AIR-SAP1602I アンテナ特性】 全方向アンテナが搭載されていますが、裏面方向は比較的感度が落ちる特性となっています。 ※下にアンテナ特性のイメージ図を示します。 正確には、Cisco社のWEBサイトに掲載されているアンテナリファレンスガイドをご覧ください。 横から見た図 正面から見た図 裏 表 【AP取付例】 天井 反射波により 到達範囲が 広がります。 壁 【注意を要する取り付け方法】 『コンクリートに取り付けた場合』 『左記状態で高い天井に取り付けた場合』 × 15cm厚 コンクリート 約9m 壁 B地点 形状、位置により変わりますが、15cm厚の コンクリート壁をはさむと11dB~19dBの 減衰との測定例があるようです。 (インターネット検索からの情報) この値は鉄筋量などコンクリート壁の構造に より変動するため参考としてください。 何m? 何m? A地点 ①、通常、屋内での無線LAN運用距離は約30mと 言われています。 ②、地上で使用する際には、ダイレクトパスではなく マルチパス(反射波)にて使用している場合が多い と
【ご参考】技術資料~無線LANの環境は常に変化しています~ 【無線LANの環境は常に変化しています】 左図(Figure4)は2.4GHzの電波がある室内において、 反射波の影響を受けて、電波の強弱が発生している 様子を視覚的に表したものです。この図は静的に 捕らえた電波強度ですが、室内にある物体の移動により 動的に変化します。 ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Editionによると、同じ 位置にいても電波強度は動的に絶えず変化をしている、 とあります。(青→黄→赤と弱くなります。) (ANSI/IEEE Std 802.11, 1999 Editionより抜粋) 鉄製の机 ドア 「2.4Ghz帯という特性上、10数センチ単位※1の波で電波の強い部分、弱い部分が交互にあるため に、APに近くても必ずしも近くのAPにつながりっぱなしになるわけではなく遠く のAPにつながる場合もあり、その為、交互にAPにローミングする可能性がある」 ※1: 約30万Km(電波長)÷ 2.4Ghz =約12.
【ご参考】技術資料~反射~ 反射に関しては下記の3つの物体で影響が異なります。 【鉄板】 ほぼ同等の無線エネルギーが 反射します。 反射 【鉄板】 熱 透過 反射 【コンクリート】 無線エネルギーが吸収・透過・ 熱変換されるため反射した 無線エネルギーは弱くなります。 【コンクリート】 吸収 【水分】 無線エネルギーは吸収され、 反射しません。 人間の体は水分が非常に多い ために、動線によっては、 影響を受けます。 【水】 19
【ご案内】無線LANサイトサーベイについて 無線LANを安定して運用するために、事前に運用環境の調査(サイトサーベ イ)を行う事をお勧めします。 カシオ計算機では、無線LANの環境を構築する際にあたって、 無線サイト調査サービス(サイトサーベイ)を行っています。 料金などに関しては、担当営業にご確認ください。 20