User manual - ファーストステップガイドver.1.03(2010年6月30日)

10.2 システムの安定化
10.2.1
10.2.2
10.2.3
リセット運用
WindowsCE は、長い間レジューム運用しているとメモリリークを起こしてしまう可能性があります。
システムを安定して使用していただくために、ユーザーアプリケーションに一日一回ユーザーリセットの処
理を入れていただくことを推奨します。
カシオでは、ユーザーアプリケーションにユーザーリセット処理を組み込むための API(システムライブラリ)
を提供しています。
[使用例]
ユーザーアプリケーションに「業務完了」といったメニューを用意し、そこから本 API を呼び出してくださ
い。
サービスパックとパッチファイル
カシオでは、機能アップや不具合対応を行うサービスパックやパッチファイルをリリースしています。
システムを安定運用するために、これらの適用をお勧めしています。
メモリ
WindowsCE のメモリは、プログラム動作エリアとデータ記憶エリアに配分されています。
それぞれのメモリエリアに十分な余裕がないとシステムが動作しなくなる可能性があります。少なくとも、デ
ータ記憶用エリアの残容量に 500 Kbyte 以上を確保してください。
メモリの残容量を、十分配慮したアプリケーションを作成されることをお勧め致します。
[事例]
現象:動作が鈍くなった。
原因:アプリケーションのログを制限なく貯め続け、データ記憶容量に十分な空きがなくなっていた。
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