User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.02(2009年6月16日)

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2.3.3 検出機能
マーカー検出
用紙裏面のマーカー(5mm)を検出する機能で、印字を行う際に印字位置を合わせるために使用しま
す。
マーカー検出機能実行後、約 30cm以内にマーカーを検出できなかった場合は、マーカー検出エラーを
出力し停止します。
マーカー検出を行うには、プリンタライブラリ関数 PRNCheckMarker を使用します。
マーカー検出中にエラー(サスペンド処理を含む)が発生した場合は、マーカー検出を中止しエラー
を返します。
マーカー検出は、未印字データが無い状態(プリンタオープン直後、または未印字吐き出し正常終了
後)で実行してください。
マーカー検出機能を利用した、プレ印刷帳票を作成する場合の注意点については、「2.3.7 帳票作成の
ガイドライン」を参照してください。
プラテンオープン検
印字、または用紙フィードを行う前に、プラテンの状態を自動的に検出します。
プラテンが開いている状態(プラテンオープン)ならば、印字、または用紙フィードを行いません。
リセット後、またはプラテンを開閉した後に印字を行うと、印字前に十数ドット分フィードします。これは
プラテンの開閉によって発生する、プリンタモーターのギヤ間のバックラッシュ(隙間)を埋めるための
動作です。
紙無し検出
印字、または用紙フィード中に用紙がなくなった場合は、紙無し(ペーパーエンド)を検出し、自動的に停
止します。また印字開始時に用紙がセットされていない場合は、印字動作を行いません。
電源電圧(VDETP)検出
印字するために必要な電源電圧(VDETP)があるか否かを印刷時に監視しています。
印刷中に VDETP 以下になった場合は印刷中の同時発色ドット数を減少させて印刷による電圧降下を抑
制し印刷を継続します。同時発色ドット数が最小の場合に VDETP が発生すると、エラー(電圧エラー:
VDETP)を出力して印刷を中断します。
電圧エラーが出力された場合は、電池を交換してから印字を行って下さい。
ヘッド温度検出
良好な印字結果を得るために、ヘッド温度を検出し熱制御を行います。
また、ヘッドの異常な温度上昇による発火等を防ぐために、ヘッド温度が規定温度を超えないように常時
監視します。規定温度を超えた場合は、強制的にヘッドへのエネルギー供給を停止させます。