User manual - ソフトウェアマニュアルver.1.02(2009年6月16日)

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2.3.2 印刷システムによる印字機能
印刷システムライブラリを使用すると、Windows CE GDI 関数を利用した印刷データの作成と印刷が可
能になります。。
印刷システムライブラリの関数仕様については、「GUI ライブラリマニュアル」を参照してください。
印刷システムの構成
印刷システムの構成を以下に示します。
印刷処理
アプリケーションは、印刷システムの印刷ライブラリを使用して印刷データの作成、および印刷を行います。
アプリケーションでの印刷は、上記のプリンタドライバを経由してスプーラがスプールファイルを作成するま
でのことを意味します。実際の印刷は、スプーラがスプールデータ作成後にランゲージモニタ・ポートモニ
タを経由して印刷データを送信して印刷します。
印刷が開始されると、下図のようにタスクトレイにアイコンが設定されます。アイコンをダブルクリックすると、
印刷中ダイアログを開きます。
タスクトレイ表示(印刷中)
・アプリケーションは、始めにプリンタのデバイスコンテキ
ストを作成(取得)します。
アプリケーション
印刷ライブラリ
GDI
プリンタドライバ
スプーラ
スプール
ファイル
ランゲージモニタ
ポートモニタ
内蔵プリンタ
・ アプリケーションが印刷ジョブを開始(CpStartDoc)する
と、スプーラはスプールファイルの作成を開始します。
・ スプーラは、スプールファイルの作成完了後から印刷を
開始します。
(スプールファイルを指定のプリンタへ送信)
・ アプリケーションが印刷ジョブを終了すると、スプーラ
はスプールファイルの作成を終了します。この時点でアプ
リケーションの印刷制御は終了となります。
(スプールが完了した時点から実際の印刷が開始されます)
・ その後、プリンタの監視はランゲージモニタが行います。
(タスクバー上にアイコンで表示)
・プリンタのデバイスコンテキストに対して、GDI 関数等を
利用して印刷データを作成します。