User manual - ソフトウェア拡張機能マニュアルver.1.00(2006年10月26日)
CASIO CONFIDENTIAL
2-3 検出機能
2-3-1 マーカ検出
用紙裏面のマーカを検出する機能で、印字を行う際に印字位置を合わせるために使用します。マーカ検出機
能実行後、約 30cm 以内にマーカを検出できなかった場合はマーカ検出エラーを出力し停止します。マーカ
検出を行うには、ライブラリ関数を使用します。
※ マーカ検出中にエラー(サスペンド処理を含む)が発生した場合は、マーカ検出を中止しエラーを返しま
す。
2-3-2 プラテンオープン検出
印字、または用紙フィードを行う前に、プラテンの状態を自動的に検出します。プラテンが開いている状態
(プラテンオープン)ならば、印字、または用紙フィードを行いません。
※ プラテンを開閉した後に印字を行うと、印字前に十数ドット分フィードします。これは、プラテンの開
閉によって発生するプリンタモータのギヤ間のバックラッシュ(隙間)を埋めるための動作です。
2-3-3 紙無し検出
印字、または用紙フィード中に用紙がなくなった場合は、紙無し(ペーパーエンド)を検出し自動的に停止し
ます。また印字開始時に用紙がセットされていない場合は印字動作を行いません。
2-3-4 電源電圧(VDETP)検出
印字するために必要な電源電圧(VDETP)があるか否かを印刷時に監視しています。印刷中に VDETP 以下
になった場合は印刷中の同時発色ドット数を減少させて印刷による電圧降下を抑制し印刷を継続します。同
時発色ドット数が最小の場合に VDETP が発生すると、エラー(電圧エラー:VDETP)を出力して印刷を中
断します。
※ 電圧エラーが出力された場合は、電池を交換してから印字を行って下さい。
2-3-5 ヘッド温度検出
良好な印字結果を得るために、ヘッド温度を検出し熱制御を行います。また、ヘッドの異常な温度上昇によ
る発火等を防ぐために、ヘッド温度が規定温度を超えないように常時監視します。規定温度を超えた場合は、
強制的にヘッドへのエネルギー供給を停止させます。
2-3-6 ハードエラー検出
プリンタが故障し、ストローブ信号を出力(紙へ熱エネルギーを印加)し続ける状態になった事を検出した場
合は、印字を中止します。
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