abc DT-970SDK ソフトウェアマニュアル このマニュアルは、DT-970 のソフトウェア仕様に ついて説明します。 Ver. 1.
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変更履歴 バージョン 1.00 1.01 変更日付 2013.10 2013.12 ページ 6 9 10-13 14 24,71,72 27 28 30 32 1.02 2014.03 1.03 2014.
目次 1. 製品概要 ········································································································································································· 5 1.1 製品の特徴 ····························································································································································· 5 2.
2.5 HID通信制御 ······················································································································································· 40 2.5.1 USB HID関数一覧 ····································································································································· 40 2.6 赤外線通信インターフェース·························································································································· 41 2.6.
5. トラブルシューティング ············································································································································· 87 5.1 通信ユーティリティ使用時のエラー ············································································································· 87 5.1.1 IR/LAN/USB通信 ································································································································· 87 5.1.
1. 製品概要 1.1 製品の特徴 ① バーコード読取り • レーザー発光幅制御機能搭載 (隣接バーコード照射時の読み取り性能向上) • 超小型形状 • 低消費電力 ② 表示 • 大画面 SCM ラベル表示対応 (20 桁/行表示) • マルチフォント対応 (6/8/10 ドット系フォント) • DT-930 互換表示モード (フォント互換/画面サイズ互換) ③ ソフトウェア開発の容易性 • DT-900/DT-930/DT-940 アプリケーションのソース互換(一部機能を除く) • アプリケーション移行ツール ④通信インターフェース • • • • FLINK 対応 ソケット(TCP/IP)対応 Bluetooth DUN/HZD/SPP 対応 USB クレードル/LAN クレードル対応 ⑤ 大容量メモリ • メイン RAM 8MB(ユーザ領域 3MB) • Flash ROM にファイル格納 32MB(ユーザ領域 28MB) <Flash ROM は B ドライブとしてアクセス可能> ⑥ コンパクトサイズ • サイズ: • 重量: 54.0(52.0)×173.2×25.0(26.
⑧ デュアルファイルシステム対応 • DT-700 互換ファイルシステム • FAT ファイルシステム ⑨ 通知・視認性の強化 • • • • バイブレータによる通知機能搭載 3 色 LED による通知機能搭載 2 色のバックライト表示切り替え機能搭載 照光キー搭載 6
2. 基本機能 2.1 電源制御 2.1.
(2)起動時の初期化処理 起動の種類に応じて、データを初期化します。 ○ ○ ○ ○ レジューム OFF ○ ○ ○ × レジューム ON × × × × × × × × × × × × × No 処理 リセット 1 2 3 4 BIOS データの初期化 オープン中ファイルのクローズ パッチエリアの初期化 システムデータの初期化 (RAM 領域保存データ) (FROM 領域保存データ) 日付時刻の初期化 A ドライブ初期化 (※1) 5 6 ○:初期化を行ないます (※1)A ドライブ: 本体 RAM 内に設置されたユーザエリア 備考 システムデータとは、 dat_system 関数で設定 されるデータです。 未フォーマット状態を検 出した時、フォーマットを 促す画面を表示します。 ×:初期化を行ないません (3)特殊キー電源 ON 処理 特殊キー立ち上げは、本体が電源 OFF 状態の時、「S」キーとテンキーまたは、「・」キーを同時に押下した まま「PW」キーを押下することにより、登録されている機能(処理)を実行することが出来ます。 「PW」 キー ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
2.1.
2.1.
(2)ローバッテリ(LB)の定義 LB の定義 LB レベル LB2 LB1 LB0 LB-1 定義 副電池電圧低下 主電池電圧低下 主電池なし 主電池・副電池なし 主電池電圧低下(LB1)発生 電源が入っている時に主電池電圧低下(LB1)が発生した場合、画面に警告シンボルを表示します。 また、ユーザ通知モードが設定されている場合は、ユーザアプリケーションに通知します。 主電池無し(LB0)発生 電源が入っている時に主電池電圧無し(LB0)が発生した場合、直ちに電源を OFF します。 主電池電圧無し発生により電源が OFF された後、主電池の電圧が LB1 レベル以上に復帰していない場 合は、PW キー等により電源を入れる事はできません。 副電池がある場合は、ユーザアプリケーション、RAM 上のファイル等はバックアップされます。 副電池が無い状態で LB0 が発生した場合は、メモリバックアップ不能(LB-1)状態になり、A ドライブ内の ユーザアプリケーションやファイル等が消失します。 副電池電圧低下(LB2)発生 電源が入っている時に副電池電圧低下(LB2)が発生した場合、画面に警告シンボルを表示
(3)電池電圧監視/警告 主電池 主電池なしの状態になる前に一定電圧以下になると警告を出します。 この警告は、250 ミリ秒以上一定電圧以下の状態が続いた場合に、画面右下にある主電池電圧低下シ ンボルを点灯させます。 レーザー発光や赤外線通信など、電力を大きく消費する作業を行うと、一時的に警告が発生することが あります。 電圧が一定電圧以上に復帰するとシンボルを消灯します。 ユーザ通知モード設定することで、LB1 確定時にユーザアプリケーションへ通知することも可能です。 警告シンボル表示画面 副電池 副電池が一定電圧以下になると警告を出します。 この警告は、一定電圧以下の状態を検出した場合に、画面右下にある副電池電圧低下シンボルを点 灯させます。 電圧が一定電圧以上に復帰するとシンボルを消灯します。 ユーザ通知モード設定することで、LB2 確定時にユーザアプリケーションへ通知することも可能です。 警告シンボル表示画面 + - 2.1.
本スタンバイ制御はシステムが自動的に実行しており、ユーザアプリケーションによる制御はできません。 (2)ディープスタンバイ制御 アイドル状態(キー入力待ち、トリガーキー押下待ち、かつ、内蔵モジュールが全てモジュールスタンバイ 状態)のとき、CPU クロックを低速に切替えるとともにスリープ状態にすることにより、消費電力をおさえま す。 キー入力等の外部割り込みが発生した場合は、ディープスタンバイ状態を解除して通常状態に戻ります。 (3)自動電源 OFF(APO)制御 キー入力待ち等のアイドル状態が一定時間以上継続した場合、電源を OFF することにより消費電力を低 減させます。 (自動電源 OFF(APO)機能は、「動作環境メニュー」または、システムデータ管理関数(dat_system)で設 定します。) (4)自動バックライト OFF(ABO)制御 バックライトが ON の時、一定時間以上キー操作がなされなかった場合、バックライトを OFF にする機能で す。キーのバックライトも連動して動作します。 自動でバックライトが OFF になった後、任意のキーを押下することにより再びバックライトを ON にしま
2.2 画面表示 2.2.1 コード体系 (1)概要 シフト JIS コードを使用します。 コード体系には、制御コードと文字コードがあり、文字コードはさらに ANK と漢字コードに分類されます。 また、漢字コードの一部に、外字を登録することができます。 各フォントのビットマップの先頭アドレス等は、フォントテーブルにより管理されており、先頭アドレスを変更 することによりユーザフォントを表示させることができます。 ※ 外字、ユーザフォントについては、それぞれの項を参照してください。 (2)ANK(半角文字) 0 0 1 2 3 4 5 6 7 NUL DEL SP ! “ # $ % & ' ( ) * + , .
1 文字入力、文字列入力、数値入力で上位にキーコードが返り、エコー指定=ありの場合は、表示 します。数値入力時は、数値入力以外は無視します。 1 文字入力で上位にキーコードが返り、エコー指定=ありの場合は、表示します。 文字列入力、数値入力では、編集キー処理以外は無視します。 (3)漢字コード/外字コード シフト JIS の第 1 水準/第 2 水準をサポートしています。 また、外字は最大 128 文字まで登録できます。 2 バイト目が、7F のコード(例:0xEB7F)は存在しません。 2B目 00 10 20 30 40 50 60 70 80 90 7E 80 9F A0 B0 C0 D0 E0 F0 1B目 00 10 20 30 40 50 60 40 70 80 FC 第1水準 第1水準 81 84 88 第1水準 第1水準 90 98 9F 第2水準 第2水準 A0 B0 C0 D0 E0 F0 40 7E E0 第2水準 EB 外 字 40 80 C0 FC 第2水準 外 字 7E 80 15 C0
2.2.2 フォントの定義 以下に示すフォントの種類が存在します。 ROM フォント フォント 外字フォント ユーザフォント 2.2.
6 ドットモード 128 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 (0,0) 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (0,20) 0 1 2 3 (20,0) あいう 128 シンボル表示領域 (20,20) 1ドット 8 ドットモード 128 0 (0,0) 0 1 1 2 3 4 1 2 3 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 (15,0) あ い う 2 3 4 5 6 7 128 8 9 0 1 2 3 4 (0,15) 5 シンボル表示領域 (15,15) 17 1ドット
10 ドットモード 128 0 (0,0) 0 1 2 3 4 5 1 2 3 あ い う 1 6 7 8 9 0 1 (11,0) 2 3 4 5 128 6 7 8 9 0 (0,11) 1 (11,11) シンボル表示領域 4ドット 4ドット 2.2.
2.2.
(3)文字のビットパターン ビットパターンの例を以下に示します。 各サイズのフォントは、矢印に従って並べます。 12×12 ドットフォント=2byte×12 列 合計 24byte 16×16 ドットフォント=2byte×16 列 合計 32byte 20×20 ドットフォント=3byte×20 列 合計 60byte 12×12 ドットフォント 16×16 ドットフォント 20
20×20 ドットフォント 21
(4)外字の登録 下図に示すように、外字ファイルを PC 経由で DT-970 のメモリに展開します。 DT-970 ダウンロード ファイル領域 表示関数(lcd_gaiji)を使用して メモリに展開します パソコン 外字フォントエリア(16Kbyte) 特定のメモリエリアに展開されます 外字ファイル • ファイル領域より外字フォントエリアに展開することにより、 外字を表示する毎にファイルアクセスする 必要が無くなり、表示の高速化が図られます。 フォント 6 ドットモード (12×12) 8 ドットモード (16×16) 10 ドットモード (20×20) バイト/1文字 24 バイト 32 バイト 60 バイト 最大登録数 128 文字 128 文字 128 文字 ファイル容量 3,072 バイト 4,096 バイト 7,680 バイト (5)外字の表示 外字を表示する手順は以下の通りです。 1. 外字ファイルをダウンロードします。 2. 外字ファイルを、表示関数(lcd_gaiji)を使用して外字フォントエリアにメモリ展開します。 3.
ユーザフォントの登録 6ドットモード 8ドットモード 10ドットモード 縮小半角文字 ( 6×6) ANK 256文字 標準半角文字 ( 6×12) ANK 256文字 全角文字 (12×12) 漢字 7393文字 縮小半角文字 ( 8×8) ANK 256文字 標準半角文字 ( 8×16) ANK 256文字 全角文字 (16×16) 漢字 7393文字 縮小半角文字 (10×10) ANK 256文字 標準半角文字 (10×20) ANK 256文字 全角文字 (20×20) 漢字 7393文字 各ユーザフォントファイルは、DT-970 が内蔵しているがフォントデータ(ビットマップ)に取って代わるも のです。従って、上記文字数分のビットデータが必要です。また、それぞれのビットデータは、各文字の 先頭コードからべたに作成されている必要があります。 (2)ユーザフォントファイルの構造 半角文字 文字コード 0x00 から 0xFF までのビットパターンを連続して配置します。(最大 256 文字分) 1文字目(0x00) 2文字目(
ファイルの先頭 0x8140のビットパターン 0x8141 0x84FF 0x889F 0x9FFF 0xE040 ファイルの終了 0xEAFF • • • • 0xXX7F、0xXXFD~0xXX3F(フォントデータ間のギャップ)を含めて作成します。 XX00h~XX3Fh 及び 8840h~889Eh までのフォントイメージは入れません。詰めて作成して下さい。 XX7Fh、XXFDh、XXFFh、XXFFh は指定しても表示されませんがダミーデータを入れておいて下さい。 全文字について作成する必要はありませんが、表示時ファイルの終了以降の文字は全角スペースに 置き換えられます。 フォント 6 ドット漢字フォント (12×12) 8 ドット漢字フォント (16×16) 10 ドット漢字フォント (20×20) バイト/1 文字 24 バイト 32 バイト 60 バイト 最大登録数 7,393 文字 7,393 文字 7,393 文字 (3)文字のビットパターン 外字フォントと同様です。 (「2.2.
(4)ユーザフォントの登録 半角文字 半角のユーザ登録フォントファイルは以下のように取り扱われます。 DT-970 ダウンロード ファイル領域 表示関数(lcd_usrfont)を使用し て パソコン ユーザフォントエリア(19Kbyte) 特定のメモリエリアに展開されます 半角フォントファイル ファイル領域からユーザフォントエリアにフォントデータを展開することにより、ユーザフォントを表示する 毎にファイルアクセスする必要がなくなるため、表示の高速化が図られます。 全角文字 全角のユーザ登録フォントファイルは以下のように取り扱われます。 DT-970 ダウンロード ファイル領域 パソコン 全角フォントファイル ユーザフォントを表示する毎に、表示するユーザフォントをファイル領域より取得(ファイルアクセス)しま す。 (5)ユーザフォントの表示 ユーザフォントを表示する手順は以下の通りです。 1. ユーザフォントファイルをダウンロードします。 2. ユーザフォントファイルを、表示関数(lcd_usrfont)を使用してフォントテーブルに登録します。 3.
2.2.
2.2.
2.2.9 制御コード 以下の制御コードを使用することができます。 制御コード CR(0x0D) LF(0x0A) ・ カーソルを行の左端に移動させます。 ・ カーソルを1行下に移動します。 ・ 最下行表示中の場合は、改行の抑止/スクロールの抑止に関わらず 表示中の文字列の高さ分スクロールアップします。 NULL(0x00) ・ 文字列の終端を現します。(表示されません) ESC(0x1B) ・ ESCシーケンス制御に使用します。 2.2.10 ESCシーケンス 以下の ESC シーケンスをサポートします。 ESCシーケンス 画面クリア ESC[2J ・ 画面をクリアします。 ・ カーソルを左上(0,0)位置に移動します。 カーソル位置設定 ESC[Pn;PmH ESC[Pn;Pmf ・ カーソルを指定位置(n:行/m:桁)に移動します。 ・ Pn/Pmは省略可能です。デフォルトは1です。 左上端を1行/1桁と指定して下さい。 ・ 画面の範囲外を指定した場合は、画面上で一番近い場 所にカーソルを移動させます。 ※上記以外のフォーマットの場合は、無視します。 2.2.
2.2.13 例外表示 例外動作 表示文字の重複 最上行の標準 ANK, 漢字表示 行端自動改行 スクロール フォントモード切り替え 内容 既存表示文字に一部でも重なる文字を表示した場合、重複した既存文字表 示はクリアします。 カレントカーソル位置が最上行で標準 ANK または漢字を表示する場合、実 際の文字は表示されず、空白表示となります。 文字列表示時、表示文字が行端を超える場合、フォントサイズに応じた改行 が自動的に行われます。 カレントカーソル位置が最下行で文字列が表示できない場合、フォントサイズ に応じたスクロールが自動的に行われます。 画面クリアされます。 2.2.
2.2.16 DT-930 互換表示モード DT-930 用のアプリケーションとの互換をとるため、2 つの DT-930 互換モードがあります。 互換モードを使用するためには、DT-930 用のアプリケーションのリコンパイルを行ない、DT-930 互換モ ード用として提供されたスタートアップモジュールをリンクする必要があります。 互換表示モード 互換モード 1 スタートアップ モジュール AP_START1.OBJ 互換モード 2 AP_START2.OBJ 内容 画面の上部 64dot に、DT-930 のアプリケーションを表示し ます。 各フォントモードのフォントを縦方向に 1.5 倍に拡大して表 示します。 ※グラフィック描画の互換性はありません。 2.2.17 コントラスト調整 0~15 までの 16 段階のコントラスト値を任意に設定することができます。 薄い 0 濃い 15 2.2.
2.2.
2.3 キー 2.3.
11 ファンクションキー ※ 12 数値・小数点キー 13 カーソルキー F1 F2 F3 F4 F5 F6 F7 F8 0-9 ・ マイナス(-)を入力します。 通知モード設定可 カーソルを 1 文字分左に移動します。 通知モード設定可 カーソルを 1 文字分右に移動します。 通知モード設定可 カーソル文字を削除します。 通知モード設定可 空白を入力します。 通知モード設定可 LCD コントラストをアップ(濃く)します。 通知モード設定可 LCD コントラストをダウン(淡く)します。 通知モード設定可 バックライトの ON/OFF を切り替えます。 通知モード設定可 数値入力モードと文字入力モードでキーの機能が変わります。 数値入力モード :0~9、小数点を入力します。 文字入力モード :英字、記号を入力します。 カーソルを 1 文字分上へ移動します。 カーソルを 1 文字分下へ移動します。 カーソルを 1 文字分左へ移動します。 カーソルを 1 文字分右へ移動します。 システムを初期化(リセット)します。 ↑ ↓ ← → 14 RESET スイッチ ※各機能は、設定により変更することが可
2.3.4 • • • • 2.3.5 入力領域(フィールド)の指定 X 座標、Y 座標(キャラクタ座標を指定します)キャラクタ座標は、縮小 ANK サイズを基準とします。 入力文字の長さ(Byte 指定)。 入力された文字列を格納する場所。 入力文字数の最大は、128 文字または 1 画面分どちらか少ないほうで、スクロールはしません。 文字入力/数字入力指定 • 文字入力の場合は、入力領域の左から右へ入力が進みます。 • 数字入力の場合は、入力領域の右から左へ入力が進みます。 また、数字、ファンクションキー(マルチファンクションキー、トリガーキー)および、制御キー、編集キー以 外のキーは入力できません(終了条件にすることはできます)。 2.3.6 エコーバック指定 • エコーバックあり/なし(エコーバックなしのときは、BS、DEL キー等、文字列の編集機能は使用できま せん)。 • フォントサイズおよび文字のアトリビュート指定。 2.3.7 入力の初期値(初期文字列、入力開始X、Y座標) 初期値を表示後、指定された X、Y 位置より入力できます。 2.3.
カーソルを 1 文字分左に移動します。 カーソルを 1 文字分右に移動します。 (入力文字列がある範囲内のみ移動します) カーソル上の 1 文字を削除します(キー割当て時のみ)。 ← → DEL (2)数字入力時の編集処理 キー BS CLR +(プラス) -(マイナス) ・(小数点) 機能 カーソル前の 1 文字を削除します。 入力された文字を全て削除します。 「-」(マイナス記号)表示中の場合は、「-」を削除します。 通常の数値入力モードでは、+入力はできません(0 キーとバッティングしているため)。 「-」を付加します。「-」(マイナス記号)表示中の場合は、「-」を削除します。 (入力領域がフルの場合は付加されません) カーソル上に「.」を追加し、数値を左にシフトします。 (二重に付加することはできません。また、入力領域がフルの場合も付加できません。) 35
2.3.10 照光キー 表示バックライトと連動した、照光キーを搭載します。 2.3.
2.3.
2.4 ファイルシステム A ドライブ(RAM)のファイルシステムとして、FAT ファイルシステムと DT-700 互換ファイルシステムの 2 つ のモードを提供します。 両システムは同時には使用する事はできず、ドライブのフォーマット時に選択します。 また、FROM デバイスを使用した B ドライブを提供します。 B ドライブは、サイズが 28MB で、通常のディスクとして読み書き可能です。 2.4.1 ドライブ構成 • • • • A ドライブ: B ドライブ: D ドライブ: E ドライブ: RAM ドライブ FROM ドライブ microSD ドライブ USB メモリドライブ ※ ドライブのアクセス速度について、標準搭載ドライブとしては、A ドライブが最も速く、次に B ドライブ、D ドライブの順となります。各ドライブでアクセス速度に違いがありますので、アプリケーション開発時に 考慮して下さい。 2.4.
(4)E ドライブ(USB メモリドライブ) 項目 ファイルシステム 2.4.
2.5 HID通信制御 2.5.
2.6 赤外線通信インターフェース 2.6.1 概要 非接触タイプの赤外線通信インターフェースを搭載しており、IrDA(Infrared Data Association)規格 Ver.2.0 に準拠しています。 赤外線通信インターフェースによる PC との通信は、IrDA-USB クレードルを介して行います。 IrDA-USB クレードル :PC 接続モードに設定 2.6.2 物理通信仕様 項目 信号線 転送速度(bps) パルス幅 変調方式 通信距離 照射角度 通信方式 データ長 パリティビット ストップビット プロトコル 2.6.
2.7 Bluetooth通信インターフェース 2.7.1 概要 Bluetooth による無線通信インターフェースを搭載しており、Bluetooth Specification 規格 Ver.2.1 に準拠 しています。 2.7.2 物理通信仕様 項目 プロファイル 通信距離 出力 2.7.
2.8 バーコード入力部 2.8.
JAN-8 addon+2 10 FFMMMMNCAA」 EAN-8 addon+2 10 FFMMMMNCAA」 JAN-8 addon+5 13 FFMMMMNCAAAAA」 EAN-8 addon+5 13 FFMMMMNCAAAAA」 UPC-A 12 0SMMMMMNNNNNC」 UPC-A addon+2 14 0SMMMMMNNNNNCAA」 UPC-A addon+5 17 0SMMMMMNNNNNCAAAAA」 UPC-E (7),8 0MMNNNMC」 (7),8 0MMMNN3C」 (7),8 0MMMMN4C」 (7),8 0MMMMMNC」 最後の N: 5~9 (9),10 0MMNNNMCAA」 最後の M: 0~2 (9),10 0MMMNN3CAA」 (9),10 0MMMMN4CAA」 (9),10 0MMMMMNCAA」 UPC-E addon+2 UPC-E addon+5 (12),13 0MMNNNMCAAAAA」 の計算は必ず行われます 最後の M: 0~2 最後の N: 5
チェックデジットなしの場合は、データ となります 読取桁数は偶数桁のみ CODE-93 1~40 DDD・・・・・・・・・・・・・・・・・・・DDD」 D: データ CODE-128 1~64 AAA・・・・・・・・・・・・・・・・・・・AAA」 A: ASCII 変換後データ 1~64 SBBB・・・・・・・・・・・・・・・・・・BBCE」 B: ASCII 変換前データ C: チェックデジット(mod 47) S: スタートコード E: エンドコード MSI 2~40 DDD・・・・・・・・・・・・・・・・・・・DDCC」 D: データ C: チェックデジット(mod 10,mod 11) チェックデジットなしの場合は、データ となります IATA 2~40 PADDDDDDDD…………C」 P: クーポン NO. A: エアライン NO.
2.8.3 出力フォーマットの設定 バーコードの種類 CODE-39 NW-7 UPC-E CODE-128 WPC addon WPC RSS-14 RSS Limited RSS-14 Stacked 2.8.4 設定内容 スタート/ストップキャラクタの出力の有無 Full ASCII 変換の有無 スタート/ストップキャラクタの出力の有無 UPC-A の復元コードの出力の有無 GTIN フォーマットの出力 ASCII データ出力種別 EAN128 出力 UPCA の先頭に 0 を付加して出力 UPCA の先頭に 0 を付加して出力 GTIN フォーマットの出力 先頭の”01”の出力の有無 先頭の”01”の出力の有無 先頭の”01”の出力の有無 初期状態 出力あり 変換なし 出力あり 出力なし 出力なし ASCII 変換後データ 出力なし 出力なし 出力なし 出力なし 出力あり 出力あり 出力あり 終了コードの設定 バーコードデータの最後に付ける制御コードの設定ができます。(CR、LF、CR+LF の 3 種類から設定可能 です) 2.8.
Interleaved 2of5 Industrial 2of5 / IATA WPC(UPC-E 以外) addon+2(または+5) WPC UPC-E addon+2(または+5) CODE-93 CODE-128 MSI RSS-14 / RSS-14 Stacked RSS Limited RSS Expanded / RSS Expanded Stacked ※ EAN128 を読取る場合は、読取可能コードに CODE128 を指定し、出力フォーマット指定により EAN128 出力を指定してください。 2.8.
連続読み ーコードの読み取りができない状態)となります トリガーキーを押下している間、常に読み取り可能 状態 (レーザーが点灯し、バーコードの読み取りが行え る状態)となります ・前コード読み取り完了後、スキャン時 間経過 ・指定読み取り回数分の読み取り完了 ・トリガーキー離し (2)スキャン時間 トリガーキー押下後の読み取り可能時間を、「動作環境メニュー」または、データ管理部が提供する関数 で設定できます。(設定した時間を経過すると、自動的に読み取り待機状態となります。) 設定範囲: 1~9 秒 (3)読み取り回数 連続読みの場合の読み取り可能回数を、「動作環境メニュー」または、データ管理部が提供する関数で 設定できます。(設定した回数分読み取りを完了すると、自動的に読み取り待機状態となります。) 設定範囲: 1~9 回 (4)照合回数 読み取ったデータに対する信頼性を強化するための照合回数を、「動作環境メニュー」または、データ管 理部が提供する関数で設定できます。(設定された回数の読み取りを行い照合します。) 設定範囲: 1~9 回 (5)チェックデジットの計算 一部のバーコードについて、チェ
(7)レーザー発光幅制御 隣り合ったバーコードの両方にレーザーが照射された場合読み取れない場合があります。 レーザーの発光幅を狭くすることによって、隣接バーコードにレーザーが照射することなく読み取れます。 発光幅は、4 種類用意します。 発光幅の変更は、OBR 関数を用いて変更します。(「デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアル」を参 照) 初期値: 発光幅制御なし レーザー発行幅制御なし 幅広 幅中 幅狭 (8)キャリブレーション 固体差によるレーザースキャンのずれを修正するために行います。 システムメニューまたは、共通関数を用いて実行することができます。(「デバイス制御ライブラリ リファレ ンスマニュアル」を参照) 2.8.
2.8.9 格納先バッファの切替え バーコードデータの出力先をキーバッファに切替えることにより、読み取ったデータをキー入力と同等に 扱うことができます。 初期状態は、OBR バッファを設定しています。 ・初期状態 ・キーバッファに切り替え後 キー押下 キーバッファ キー押下 キーバッファ バーコード 読み込み OBR バッファ バーコード 読み込み OBR バッファ 切替え時点で、切替え元バッファ内に残っているデータは以下のようになります。 バッファ OBR バッファ キーバッファ 内容 保存します。 バッファ内のデータを使用しない場合は、切り替えを行ってから、OBR バッファのク リアを指示して下さい。 保存します。 2.8.
① バーコード読み取りを行っている最中の動作モード設定による誤動作を防止するために、オープン中 の動作モード設定を禁止します。また、動作モード設定時、OBR バッファ内にデータが残っていない ようにして下さい。 ② 設定パラメータ内にエラーを発見した場合、そのパラメータについては無効としますが、引き続きパラ メータ設定の処理を行います。 (パラメータ内にエラーがあった場合、パラメータエラーを返します。) 2.8.12 文字/文字列の読み込み ① 1文字リード OBR バッファの読み出しポインタが示す位置にある 1 文字を読み出します。 ② 文字列リード OBR バッファの内部管理が示す位置にあるデータから 1 ラベル(コード)分を読み出します。 2.8.
2.9 イベント制御 2.9.
(3)電源通知モード設定/解除 通知モードが指定された時は、指定されているイベントを設定します。 通知モードが設定されている時と解除状態(通常処理)では処理が異なります。 以下の項目の通知が可能です。 No 1 2 3 4 5 6 名称 電源 OFF キー (LB5) 主電池なし 電池蓋外し (LB0) APO (LB4) 主電池電圧低下警告 (LB1) 副電池電圧低下警告 (LB2) クレードル接続 通常処理 電源 OFF 処理 電源 OFF 処理 電源 OFF 処理 シンボル表示 シンボル表示 何もしません 通知モード処理 電源 OFF しない イベント設定 電源 OFF 処理 イベント設定 通知タイミング 発生時 電源 OFF しない イベント設定 シンボル表示 イベント設定 シンボル表示 イベント設定 イベント設定 発生時 備考 次回立上げ時 発生時 ※1 発生時 ※1 発生時 ※1 通知設定がされていても警告状態から復帰した場合、設定したイベントを消します。 (4)電源通知イベントクリア 電源通知モード設定で設定されたイベントが通知された後、そのイベントをクリアする
2.9.2 ユーザ通知項目 ユーザ通知項目 LB 関係 主電池なし/電池蓋外し (LB0) 主電池電圧低下 (LB1) 副電池電圧低下 (LB2) 自動電源 OFF(APO)発生 (LB4) PW キー押下 (LB5) クレードル検出 キー関係 ファンクションキー(F1~F8)押下 バーコード読み取り完了 マルチファンクションキー(L,R)押下 2.9.
2.9.4 イベントフラグ 通知モード中に通知事象が発生した場合、ユーザアプリケーションが指定した ID のイベントフラグを ON にします。 イベントフラグ種類 LB キー その他 2.9.
2.10 タイマ/ブザー 2.10.1 概要 (1)タイマ 2 つのタイマがサポートされます。 タイマ タイマ1 (最小1sec) タイマ2 (最小31.25msec) (2)ブザー 3 種類のブザーがサポートされます。 ブザー エラービープ音 サウンド音発生 キークリック音発生 ※ 鳴らす/鳴らさない、音の大きさ(オフ/小/中/大)は、「動作環境メニュー」または、システムデータの管 理関数で設定できます。 2.10.
ユーザアプリケーション タイマ関数 イベントフラグ クリア タイマ1を10秒で登録 10秒経過 イベントフラグON待ち 指定イベントフラグのビットをON タイマ1登録削除 タイムアウト処理を実施 ※1 ※2 (※1) タイマが削除されるまで繰返します。 (※2) 繰り返しタイマ監視する必要がある場合は、イベントフラグをクリアしてください。 クリアせずにイベントフラグ ON 待ち(wai_flg)を行った場合は、即復帰します。 繰り返しタイマ監視を行う場合、タイムアウト処理は要求した時間以内に収まるように作成します。 57
(2)タイマ2 指定した時間経過毎に指定されているイベントフラグの指定ビットを ON にします。 項目 最小単位 最大 誤差 最大登録数 タイムアウト時の処理 仕様 31.25 ミリ秒 115200 (1 時間) 要求時間+(最大 31.25 ミリ秒) 10 指定時間経過毎に、指定されたイベントフラグの指定ビットを ON(1)にします。 【使用例】 ユーザアプリケーション イベントフラグクリア タイマ関数 タイマ2を32(1秒)で登録 31.25ミリ秒32回経過 イベントフラグON待ち 指定イベントフラグのビットをON タイマ2登録削除 (※1) タイムアウト処理を実施 (※2) ※1 ※2 タイマが削除されるまで繰返します。 繰り返しタイマ監視する必要がある場合は、イベントフラグをクリアしてください。 クリアせずにイベントフラグ ON 待ち(wai_flg)を行った場合は、即復帰します。 繰り返しタイマ監視を行う場合、タイムアウト処理は要求した時間以内に収まるように作成します。 2.10.
(3)キークリック音 キーを押したときに音を鳴らします。ON/OFF の切り替えが可能です。 項目 周波数 長さ 回数 仕様 2696Hz 50 ミリ秒 1回 2.10.
2.11 標準搭載ユーティリティ 2.11.
22 23 □ □ 照合回数 タイムアウト 24 25 □ □ 振れ角度調整 種類 26 □ 27 28 29 30 31 32 33 □ □ □ △ △ △ △ 電池 自動設定表示 Bluetooth IrDA LAN FILE MANAGER 日付/時刻 ドライブフォーマット メモリサイズ変更 通信設定 オプション △ 34 △ 35 △ 36 △ 37 △ 38 ○ 端末情報 39 ※1 企画検討中です ファイルモード 装置 ID 代理店 ID OS チェックサム パスワード設定 バーコードの照合回数を設定します。 バーコードのスキャンタイムアウトを設定し ます。 バーコードの振れ角度調整を行います。 端末が使用する電池の種類を設定しま す。 電池交換された事を検出した場合に電池 の設定画面を自動的に表示するか否かを 設定します。 Bluetooth に関する設定をします。 IrDA に関する設定をします。 LAN に関する設定をします。 端末にあるファイルの管理を行います。 端末の日付と時刻を設定します。 指定されたドライブをフォーマットします。 アプリケーション領域お
② ③ USB TCP/IP 【転送方法】 転送するアプリケーションやファイルは、PC 側のアップロードダウンロード用ユーティリティ”LMWIN”の 指定に従います。 PC からユーザアプリケーションと起動アプリケーション定義ファイル(ASTART.HTS)および FCHK.LOG を 受信して、端末のアプリケーション領域にインストールします。(インストールされたアプリケーションは自 動的に起動します。) ※ アプリケーション領域には、1ユーザアプリケーションのみインストール可能です。 ※ FCHK.LOG は、端末の A ドライブに転送して下さい。 FCHK.LOG の詳細(作成方法含む)については、アップロードダウンロード用ユーティリティ ”LMWIN “のマニュアルをご参照下さい。 受信は以下の通信 I/F で行います。 【通信 I/F】 ① 赤外線(IrDA) ※ LMWIN では”B.S/B.
ユーティリティ <子機作成> 特定端末を親機として、親機のドライブ内容を子機(別の端末)にコピーします。 【通信 I/F】 ① 赤外線(IrDA) ② Bluetooth 【対象ドライブ】 ① A ドライブ ② B ドライブ ③ A+B ドライブ 【補足】 ・ Bluetooth の場合、子機を探す処理に時間がかかります。 ・ 親機にインストールされたアプリケーションは、対象ドライブの指定にかかわらず常に C ドライブにコ ピーします。 ・ A ドライブのファイルモードがノーマルモード(FAT)の場合、 コピーするフォルダの階層は、ドライブ 直下を第一階層として、第二階層までです。 例: フォルダ A:¥FOLDER01 内のファイルはコピーしますが、 フォルダ A:¥FOLDER01¥FOLDER02 内のファイルはコピーしません。 PC から端末のドライブを USB 経由で参照する際の、参照先のドライブおよび接続方式(クレードル/ケ ーブル)を指定します。 【設定値】 ① A ドライブ – ② B ドライブ – ③ D ドライブ – ④ A ドライブ – ⑤ B ドライブ – ⑥ D ド
<デモ> 以下のデモ用アプリケーションを起動します。 ① ② ③ 表示 スキャン BT HID : : : ④ USB HID : 表示(表示フォントなど)に関するデモ用アプリケーションです。 バーコードをスキャンするデモ用アプリケーションです。 Bluetooth の HID 接続を行うデモ用アプリケーションです。 (本端末で入力したキーやスキャンしたデータを接続先の機器に送信します) USB の HID 接続を行うデモ用アプリケーションです。 (本端末で入力したキーやスキャンしたデータを接続先の機器に送信します) 【補足】 ① 表示 行間挿入無し,タスクバー表示有りの状態で1画面に表示可能な文字の行数,桁数を表示し ます。 ② BT HID,USB HID 共通 HID 接続をおこなう際に、接続先の機器が以下の状態であることを予め確認してください。 ・ キーボードが押されていない ・ 日本語入力がオフ(半角全角キーがオフ) ・ CapsLock がオフ ③ BT HID の接続方法 BT HID を起動した場合、本端末は”Bluetooth の子機”として動作します。 BT HID では、
動作環境 動作環境メニューを起動します。 ※ 動作環境メニューは、提供する共通関数により、ユーザアプリケーションからの起動も可能です。 動作環境メニューの詳細については「(2) 動作環境メニュー」を参照して下さい。 オプション オプションメニューを起動します。 オプションメニューの詳細については「(3) オプションメニュー」を参照して下さい。 端末情報 端末の以下の情報を表示します。 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ BOOT KCG FROM PATCH OBR SMC S/N IP : : : : : : : : BOOT のバージョンです。 フォントのバージョンです。 OS のバージョンです。 パッチのバージョンです。 レーザスキャナのファームウェアバージョンです。 サブマイコンのファームウェアバージョンです。 端末のシリアル番号です。 端末が使用している IP アドレスです。 ※ IP アドレスは クレードルに接続時に取得可能です。 (クレードル接続から IP アドレス取得まで 時間がかかる場合があります。) 65
(2) 動作環境メニュー 基本 端末の基本的な機能に関する以下の設定を行います。 表 2-3 設定 No 1 2 3 4 設定内容 設定項目 APO(自動電源オフ)時間 ABO(自動バックライトオフ)時間 キークリック音 ブザー音量 設定範囲 0(APO しない) / 1 ~ 59 (分) 0(ABO しない) / 10 ~ 59 (秒) オフ / オン オフ / 小 / 大 デフォルト値 10 (分) 15 (秒) オン 小 表示 表示に関する以下の設定を行います。 表 2-4 設定 No 設定内容 設定項目 設定範囲 1 2 3 フォントサイズ フォントタイプ メッセージ言語 6 / 8 / 10 (ドット) 標準 / 強調 日本語 / 英語 4 行間挿入 0~9 (ドット) ※ 0: 行間挿入しない デフォルト値 8 (ドット) 標準 国内モデル: 日本語 海外モデル: 英語 0 ※ 標準 ANK、漢字の場合は、×2 ドット分行間挿入されます。 タスクバー タスクバーの表示/非表示を設定します。 バーコード バーコードに関する以下の設定を行います。 表 2-5 設定
電池 電池に関する設定を行います。 (ⅰ) 種類 端末が使用する電池の種類を設定します。 以下の種類を選択できます。 ① 乾電池 (デフォルト値) ② 充電池 (ⅱ) 自動設定表示 電池が交換された(電池が一旦はずされた等含む)事を端末が検出した場合に、電池の設定画面を 自動的に表示するか否かを設定します。 通信設定 以下の通信に関する設定を行います。 ① ② ③ Bluetooth IrDA LAN ・ Bluetooth SPP (Serial Port Profile)と HID (Human Interface Device)で接続する際の Bluetooth デバイス名称の 設定を行います。 ※ Bluetooth デバイス名称には ASCII コードの英数字が最大で 14 文字指定可能です。 ・ IrDA 赤外線(IrDA)通信の通信速度を選択します。 表 2-6 設定 No 1 設定項目 通信速度 設定内容 設定範囲 9.6 / 19.2 / 38.4 / 57.6 / 115.2 (kbps) 67 デフォルト値 115.
・ LAN 端末および LAN クレードルの IP に関する以下の設定を行います。 表 2-7 設定 設定項目 備考 No デフォルト値 1 クレードルの IP 設定を使用する。 デフォルト値 2 端末 DHCP IP 指定 IP 3 4 SUBNETMASK 5 GATEWAY 6 DNS1 7 DNS2 8 クレードル IP 指定 IP ※1 SUBNETMASK ※2 9 10 GATEWAY ※1 端末が LAN クレードルに接続していない状態では、LAN クレードルに IP を設定することはできませ ん。 ※2 有効形式で無い場合、有効形式に変換されます。 68
(3) オプションメニュー パスワード認証 オプションメニューの起動時にパスワード認証を行います。 パスワード認証が成功しない場合、オプションメニューは起動されません。 パスワード認証に 3 回失敗した場合、認証処理は終了します。 初回起動時などのパスワードが設定されていない場合はパスワード設定画面が、パスワードが設定されて いる場合はパスワード認証画面が表示されます。 パスワードは 4~8 桁の数値を設定可能です。 ※ 認証パスワードの設定は、メニュー画面で設定する以外にもファイルを使用した設定が可能です。 ※ 詳細については「2.11.
メモリサイズ変更 アプリケーション領域およびヒープ領域のサイズを変更します。 表 2-8 設定 No 設定項目 設定内容 設定範囲 デフォルト値 128 ~ 1308 (KB) 1 アプリケーション領域 768 (KB) ヒープ領域 16 ~ 1196 (KB) 2 556 (KB) ※ アプリケーション領域とヒープ領域のサイズの合計は、最大で 1324(KB)まで設定可能です。 “4824 - (アプリケーション領域とヒープ領域のサイズの合計)” (KB)が、A ドライブとして使用可能な領 域になります。 ※ アプリケーション領域およびヒープ領域は、設定値未満(設定値が 768K の場合、768K 未満)の領域 サイズを各々使用することが出来ます。 ファイルモード 端末の A ドライブのファイルシステムを選択します。 以下のファイルシステムを選択できます。 ① FAT ファイルシステム (デフォルト値) ② DT-700 互換モード ※ ファイルシステムを切替えた時点で、前に使用していたファイル、アプリケーションは全て消去されま す。 装置 ID 端末に装置 ID を設定します。 ※ 装置 ID
【代理店 ID の使用方法】 不正コピーされては困るアプリケーションの著作者は、プログラムの先頭で dat_dealer_chk 関数(シス テムライブラリ)で代理店 ID をチェックし、ID が一致しない場合にはアプリケーションを終了するような処 理を行うことで子機作成等による不正コピーを防止します。 【代理店 ID ファイル(CONFIG.PAS)の設定内容】 6 桁の英数字を記述します。(テキストエディタ等で作成します) OS チェックサム FROM 内に格納されているチェックサム領域情報に従い、以下のチェックを行うことで OS の正当性を確認 します。 ① ② 4バイト単位の加算チェック 4バイト単位の排他論理和サムチェック パスワード設定 オプションパスワードの設定を行います。 2.11.
システムメニュー 図 2-1 システムメニュー 72
動作環境メニュー 図 2-2 動作環境メニュー1 73
図 2-3 動作環境メニュー2 74
オプションメニュー 図 2-4 オプションメニュー 75
(2) 画面操作 共通 ・ ・ ・ ・ 各画面で CLR キーを押下すると、メニューを遷移させる画面では一つ前の画面に戻り、メニューを実 行する画面ではそのメニューを終了ます。 選択項目のあるメニュー実行画面では、現在の選択が画面右上に反転表示されます。 選択項目もしくは入力項目のあるメニュー実行画面では、ENT キーを押下すると、その入力もしくは 入力値が確定します。 設定を行うメニュー実行画面(動作環境設定等)では、不適切な文字がキー入力されても入力されま せん。 (例) 数値入力する画面で、英字が入力されても入力されません 76
[補足] ユーティリティ - 子機作成 - 接続画面 D U P L I C A T E H T コ キ サ ク セ イ 1 / 3 S E L E C T X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X 1 / 3 D E V I C E X X X X X X X X X X X X セ ツ ソ ゙ ク X X X X X X X X X X X X F 5 : R E F R E S H X X X X X X X X X X X X X X X X X X テ ゙ ハ ゙ イ ス X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X F 5 : R E F R E S H 英語 日本語 図 2-5 上 : 下 : ENT F5 : : 選択状態を一つ上にずらします。 選択状態が一番上の場合、前のページに移動します。 選択状態を一つ下にずらします。 選択状態が一番下の場合、次のページに移動します。 送信画面を表示します。 表示内
オプション - FILEMANAGER - ファイル表示画面 F I L E M A N A G E R 1 / X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X . . . . . X X X X X X X X X X A 3 F I L E M A N A G E R 1 / X X X X X X X X X X X X X F 5 : R E F R E S H X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X X . . . . .
その為、Bluetooth を使用するアプリケーションを開発される場合には、そのアプリケーションで Bluetooth 接続する度に、使用する Bluetooth プロファイルの指定を必ず行って下さい。 (アプリケーションで Bluetooth プロファイルの指定を行われない場合、アプリケーションで使用するプロフ ァイルと異なるプロファイルを使用するユーティリティを実行後に再度アプリケーションを起動すると、アプ リケーションの Bluetooth 接続が誤動作してしまいます。) 【参考】 本ユーティリティでは以下の Bluetooth プロファイルを使用します。 ・ 子機作成 : SPP (Serial Port Profile) ・ Bluetooth HID デモ : HID (Human Interface Device) (3) USB 本ユーティリティの USB 接続や USB HID デモを実行すると、各ユーティリティで使用する USB クライアント モードが端末に適用されます。 その為、USB を使用するアプリケーションを開発される場合には、そのアプリケーションで USB 接続する度 に、使用
(4) ファイルシステム システム環境ファイル 端末のシステム設定全般を管理するファイルです。 本ファイルを作成後、端末の A,B,D ドライブのいずれかの直下に配置して下さい。 OS 起動時に、A,B,D の順の優先順位でファイルの設定内容を適用します。 ・ ・ ・ ・ ファイル形式 ファイル名 ファイルサイズ ファイル内容 : : : : テキストファイル CONFIG.HTS 下表を参照 下表を参照 表 2-11 設定詳細 No 1 項目 ID OFF サイ SET ズ 0 10 設定範囲 CONFIG.HTS 固定 初期値 新規 機能 CONFI G.
26 STOP (18p) 27 タイマ 音量 28 プロト FLINK コル セッション確立タイムアウ +58 2 00:1bit/01:2bit 00 +60 2 00:OFF/01:小/02:中/03:大 02 +62 4 0000~3600 (秒) 1800 ※3 ト 29 受信タイムアウト +66 4 0000~0600 (秒) 0030 30 セッション終了タイムアウ +70 4 0000~0600 (秒) 0010 +74 2 00 00 +76 3 F00:FAT ファイルモード/ F00 ○ ト 31 32 リザーブ FORMAT ファイルモード F01:DT700 互換モード 33 サイズ ※1 34 35 アプリケーションサイズ +79 5 M0128~M1308(KB) M0768 ○ +84 5 H0016~H1196(KB) H0556 ○ +89 2 00:行間挿入しない/ 00 ○ ヒープサイズ 行間挿入 01:行間挿入する(1 ドット)/ 02
[具体例] CONFIG.HTS000001010101090100010801000807010108070101080701010236000600060000F00 M0768H055600000000BT_DEVICE_NAME0100192.0.0.1 255.255.255.0 192.0.0.100 192.0.0.200 192.0.0.201 192.0.0.202 50021 装置 ID ファイル 装置 ID を端末に設定するためのファイルです。 本ファイルを作成後、端末の A,B,D ドライブのいずれかの直下に配置して下さい。優先順位は、A,B,D の 順です。 OS 起動時もしくはユーザアプリケーション起動時に、本ファイルで指定されている ID が有効になります。 : テキストファイル ・ ファイル形式 ・ ファイル名 : CONFIG.
オプションパスワードファイル 「オプション」メニューのパスワードを端末に設定するためのファイルです。 本ファイルを作成後、端末の A,B,D ドライブのいずれかの直下に配置して下さい。優先順位は、A,B,D の 順です。 OS 起動時もしくはユーザアプリケーション起動時に、本ファイルで指定されているパスワードが有効になり ます。(ファイルは自動的に削除されます) : テキストファイル ・ ファイル形式 ・ ファイル名 : OPTION.
2.12 Bluetoothプリンタ制御関数 2.12.1 概要 Bluetooth プリンタを操作するための拡張ライブラリをサポートします。 Bluetooth での通信は、Bluetooth ライブラリを使用します。 接続対象のプリンタは、以下の 2 機種です。 ・PT208e(SATO) ・B-EP2DL(東芝テック) 2.12.
3. 拡張機能 3.
4. PCツール 4.
5. トラブルシューティング 5.1 通信ユーティリティ使用時のエラー 5.1.1 IR/LAN/USB通信 (1) 通信実行画面 ファイル テンソウ ジュシン(IR) xxxxxxxx.xxx イジョウシュウリョウ xxxxxxxx (BIOS) xx xx xxxx(PROT) |******….
(2) エラー情報の取得一覧 ① エラー種別 ② コマンド種別 値 内容 00 該当コマンドがありません 01 ファイル転送情報コマンド 02 ファイル情報コマンド 03 ファイル受信要求コマンド 04 ファイル追加コマンド 05 ファイルデータコマンド 06 ファイル削除コマンド 07 ファイル移動コマンド 08 ディレクトリ作成コマンド 09 日付時刻設定コマンド 0A 日付時刻取得コマンド 0B メッセージ表示コマンド 0C ブザー鳴動コマンド 0D ファイル情報取得コマンド 0E ファイル情報設定コマンド 0F ディスク情報取得コマンド 10 システム情報取得コマンド 11 IDLE 通知コマンド 12 終了指示コマンド 88
③ カテゴリーコード/エラー詳細コード エラー カテゴリ 詳細 内容 コード コード 00 00 正常状態 正常終了 DC~F5 00 フォーマット指示コマンド(A~Z) F6 00 電源 OFF 終了通知 F7 00 リセット指定終了通知 F8 00 中断キーによる終了通知 F9~FF - 予約領域 01 00 プロトコル 受信フレームファンクションコード未定義エラー エラー 01 受信フレームサブファンクションコード未定義エラー 03 受信フレームチェックサムエラー 04 シーケンスエラー 05 シーケンス番号エラー 07 受信フレーム内情報パラメータエラー 08 受信タイムアウト 10 コマンドレングスエラー 04 00 ファイルエラー リードオンリーファイルアクセスエラー 10 00 ユーティリティ 回線オープンエラー ・回線がオープンされていません。 エラー (オープン時にエラーが発生していないか確認し ます。) 01 使用関数フェーズ ・関数の使い方に誤りがあります。 エラー (動作モード/送信権局モードを確認します。) 02 使用関数パラメータ ・関数パラメータに誤りがあります。 エラー (指定
11 20 00 01 02 03 04 05 06 07 08 09 0A 0B 0C 0D 00 01 ファイルエラー [ファイル関数] システム メニュー 通信エラー 02 03 04 0F xx システム異常 エラー クリエートエラー オープンエラー リードエラー ライトエラー シークエラー ファイル削除エラー ディレクトリ削除エラー ファイル名変更移動エラー タイムスタンプ設定エラー タイムスタンプ取得エラー ファイル属性設定エラー ファイル属性取得エラー ディレクトリ作成エラー ファイルサイズ変更エラー フォーマット実行 ・フォーマット中にエラーが発生しました。 エラー (再フォーマットします。) 環境設定ファイル (CONFIG.HTS ファイルが存在しません。) 未存在エラー 環境設定ファイル ・CONFIG.HTS ファイルの異常です。 更新エラー (ファイルレイアウトの確認をします。) 相手局不正 ・想定している相手局ではありません。 (相手局を確認します。) 指定ドライブなし (子機作成時、送信側指定ドライブが受信側に存 在しません。) 内部エラー 90
5.1.2 Bluetooth通信 (1) 子機作成画面 表示メッセージ(Ⅰ) コキサクセイ ジュシン(BT) xxxxxxxx.xxx イジョウシュウリョウ xxxxxxxx (BIOS) xx xx xxxx(PROT) |******….
② 処理種別2 値 内容 01 親機情報・ヘッダ送信 02 親機情報・データ送信 03 親機情報・応答受信 04 親機情報・応答異常 05 フォーマット指示・ヘッダ送信 06 フォーマット指示・データ送信 07 フォーマット指示・応答受信 08 フォーマット指示・応答異常 09 ファイル作成指示・ヘッダ送信 0A ファイル作成指示・データ送信 0B ファイル作成指示・応答受信 0C ファイル作成指示・応答異常 0D ファイル書き込み指示・ヘッダ送信 0E ファイル書き込み指示・データ送信 0F ファイル書き込み指示・応答受信 10 ファイル書き込み指示・応答異常 11 ファイル転送情報・ヘッダ送信 12 ファイル転送情報・データ送信 13 ファイル転送情報・応答受信 14 ファイル転送情報・応答異常 15 環境ファイルロード指示・ヘッダ送信 16 環境ファイルロード指示・データ送信 17 環境ファイルロード指示・応答受信 18 環境ファイルロード指示 19 終了指示・ヘッダ送信 1A 終了指示・データ送信 1B 終了指示・応答受信 1C 終了指示・応答異常 41 親機情報・ヘッダ受信 42 親機情報・データサ
④ エラー詳細コード 値 内容 01 BT_Start 関数でエラー 02 BT_Stop 関数でエラー 03 BT_GetLocalInfo 関数でエラー 04 BT_SetLocalInfo 関数でエラー 05 BT_Inquiry 関数でエラー 06 BT_GetDevInfo 関数でエラー 07 BT_GetDevName 関数でエラー 08 BT_SetPassKey 関数でエラー 09 BT_SelectDev 関数でエラー 0A BT_Open 関数でエラー 0B BT_Close 関数でエラー 0C BT_Read 関数でエラー 0D BT_Write 関数でエラー 0E BT_QueryRx 関数でエラー 0F BT_SaveDevInfo 関数でエラー 10 BT_LoadDevInfo 関数でエラー 11 BT_GetPassKey 関数でエラー 12 BT_SelectProfile 関数でエラー 20 BT_Write 関数でタイムアウト 21 BT_Read 関数でタイムアウト 22 送信バッファ長 23 ファイル名の受信バッファ長 24 ファイルデータの受信バッファ長 25 送信
カシオ計算機お問い合わせ窓口 製品に関する最新情報 ●製品サポートサイト(カシオペア・ハンディターミナル) http://casio.