User manual - デバイス制御ライブラリリファレンスマニュアル(2014年10月10日)
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(3) データ読み込み
受信データの読み込みを行います。
ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読み込みを行い、読み込んだバイトサイズを返します。
受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読み込みが可能です。
受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。
このとき LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレーミング
エラーのチェックを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
データ待ちからは、受信バッファから 1 バイト以上のデータの読み込みが行え、かつ受信バッファに受信
データが無くなればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。
また、受信データがある場合でも読み込み後に LB エラー、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オ
ーバーラン、フレーミングエラーのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。
このため受信データの読み込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(
Ir_State_Set)で行
うことができます。
尚、本関数では受信バッファに受信データが存在するとき、コネクト切断によるエラーは、受信バッファの
データが無くなるまで通知しません。
この場合、受信バッファのすべてのデータ読み込みが終了したとき、に異常終了となりますが、受信デー
タはユーザ定義のエリアへ格納されています。
また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。
ユーザアプリケーションが従局的な役割であるときは本機能で主局側からのコネクト切断を待ち、必要に
応じて(受信待ちタイムアウトになった場合等)IrCOMM クローズを行うようにして下さい。
(4) データ書き込み
送信データの書き込みを行います。
ユーザ定義のエリアから送信バッファに送信データの書き込みを行い、書き込んだバイトサイズを返しま
す。
送信バッファに送信データの書き込みが行えなくなるか(バッファビジー)、ユーザー定義のバイトサイズま
で書き込みを行います。
データ待ち時間が指定されていれば送信バッファに書き込みが行えないときデータ待ちとなり、一度デー
タ待ちとなるとすべてのデータの書き込みが終了するまでの間をデータ待ち時間としてタイマによる監視
を行います。
データ待ちの間およびデータ書き込み後に LB エラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エ
ラー時は直ちに異常終了となります。
このため送信データの書き込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(
Ir_State_Set)で行
うことができます。
(5) 送信データ数問合せ
送信バッファに残っている未送出のデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
IrDA プロトコル上では送信バッファに書き込まれたデータが送出されるまで、ある程度の時間が掛かりま
す。
本機能でデータが送出されたかを調べることができます。
(6) 受信データ数問合せ
受信バッファより読み込み可能なデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。