User manual - アプリケーション開発ガイド(2014年10月10日)
2) ループの処理時間
ループウェイト(for 文などでの繰り返し処理によるウェイト)は、CPU 性能などの動作環境で消費時間
は異なります。DT-930 と DT-970 では CPU 性能が異なるため、DT-930 のソースをそのまま DT-970
で利用すると、ウェイトされる時間は異なります。このため、期待する時間ウェイトさせるためにはソース
修正が必要となります。
3) 互換表示モード
DT-930 互換表示モード 2 を使用した場合、グラフィック描画には互換性はないため表示位置の修正
が必要となります。
互換表示モードについては、「デバイス制御ライブラリリファレンスマニュアル」を参照してください。
4) sprintf 関数のゼロパディング
printf 系書式のフィールド長先頭に 0 を記載して文字列を整形した場合(例:"%05s")、DT-930 で
は、空白部分は 0 埋めされていましたが、DT-970 では、空白部分はそのままとなります。0 埋めをす
るには別途アプリケーションの修正が必要となります。
(数値に対する書式 "%05d" の場合は、DT-930, DT-970 ともに 0 埋めされます。)
5) stddef.h のインクルード
DT-930では、stdio.hまたは stdlib.hの中で stddef.hをインクルードしていたため、これらをインクルー
ドしていれば、明示的に stddef.h をインクルードする必要がありませんでした。
しかし、DT-970 では stddef.h の定義内容を利用する場合は、明示的に stddef.h をインクルードする
必要があります。
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