User manual - アプリケーション開発ガイド(2014年10月10日)
6. アプリ開発ステップ詳細
6.1. 目的
DT-970アプリ開発は、Visual開発環境(本ツール)を用意することで、視覚的/直感的な操作で、コンパ
イラ等に関しての専門的な知識を不要としています。
一方で、コンパイラ等の専門的な知識があれば、ツール操作ではなく、アプリ開発手順をバッチ処理化
することで、自動化なども可能です。
このような用途に向けて、DT-970 アプリ開発手順のステップ詳細を記載します。
アプリ開発手順のステップは、基本的には、DT-930 と同一ですが、利用するコンパイラ/リンケージエデ
ィタが異なるため、これらに対してのオプション指定などに差異があります。
DT-900/930/940 では、アプリケーション生成用に、スタートアップ用オブジェクトとして AP_START.OBJ
と AP_INIT.OBJ を提供していましたが、DT-970 では、この2つのオブジェクトを統合し AP_START.OBJ
のみの提供となります。(AP_INIT.OBJ のリンクは不要となります)
また、DT-930 でサポートしていた「メモリ ライトプロテクト」機能については、DT-970 では未サポートとな
っています。このため、DT-930 のアプリ開発手順として実施していていた、下記再リンク処理は、DT-970
では実施する必要がありません。
1. リンクケージエディタでリンク実行後、B,R セクション再配置(SUBMK.EXE)
2. SUBCOMMAND ファイル更新後、再リンクを実行
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