User manual - アプリケーション移行ガイド(2014年10月10日)
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1.5. CPUインプリメント互換性
DT-930 搭載 CPU(日立 SH1)は、ビックエンディアンでした。
DT-970 搭載 CPU(ルネサス RX621)は、バイエンディアン CPU となっており、データ配置をビックエンディ
アンで動作させることが可能で、これにより、アプリケーションソース内各種データ操作(short を char にキ
ャストする等)における互換性を維持します。
上記、エンディアン選択等、RX621 インプリメントを SH1 相当とするために、Cコンパイラに対しては、下記
のオプション指定が必須となります。(デバイス制御ライブラリ等も、これらのオプションを指定してビルドし
ています。このため、ユーザアプリケーションも、これらのオプション指定が必要となります)
[表 1-3]
No
分類 記述 補足
1
エンディアン選択
-endian=big
big endian とする
2
ビットフィールド
-bit_order=left
上位ビットから割付
3
符号指定無
ビットフィールド型
-signed_bitfield
signed として扱う
4
符号指定無 char 型
-signed_char
signed char として扱う
5
double 型サイズ
-dbl_size=8
8byte とする
実際にアプリケーションをビルドする上では、上記[表 1-3]に記載した、互換維持のためのオプション以
外に「セクション指定」等のオプション指定も必要となります。
これらについては、別途、アプリケーション開発ガイドに明記します。