abc DT-970SDK 拡張機能ライブラリ リファレンスマニュアル DT-970 の機能を拡張する API を、リファレンス形 式で説明します。 Ver. 1.
ご注意 ● このソフトウェアおよびマニュアルの、一部または全部を無断で使用、複製することはできません。 ● このソフトウェアおよびマニュアルは、本製品の使用許諾契約書のもとでのみ使用することができま す。 ● このソフトウェアおよびマニュアルを運用した結果の影響については、一切の責任を負いかねますの でご了承ください。 ● このソフトウェアの仕様、およびマニュアルに記載されている事柄は、将来予告なしに変更すること があります。 ● このマニュアルの著作権はカシオ計算機株式会社に帰属します。 ● 本書中に含まれている画面表示は、実際の画面とは若干異なる場合があります。予めご了承ください。 © 2013-2014 カシオ計算機株式会社 Microsoft, MS, ActiveSync, Active Desktop, Outlook, Windows, Windows NT, および Windows ロゴは、米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標または商標です。Microsoft 社の製品は、OEM 各社に、Microsoft Corporation の 10
変更履歴 バージョン 変更日付 1.00 1.01 2013.10 2013.12 1.02 2014.
目次 1. 1.1. 1.1.1. 1.1.2. 1.2. 1.2.1. 1.2.2. 1.2.3. 1.2.4. 1.3. 1.3.1. 1.3.2. 1.3.3. 1.3.4. 1.3.5. 1.3.6. 1.3.7. 1.4. 1.4.1. 1.4.2. 1.4.3. 1.4.4. 1.4.5. 1.4.6. 1.4.7. 1.5. 1.5.1. 1.5.2. 1.5.3. 1.5.4. 1.5.5. 1.5.6. 1.5.7. 1.5.8. 1.5.9. 1.5.10. 1.5.11. 1.5.12. 1.5.13. 1.5.14. 1.5.15. 1.5.16. 1.5.17. 1.5.18. 1.5.19.
1.5.20. 1.5.21. 1.5.22. 1.5.23. 1.5.24. 1.5.25. 1.6. 1.6.1. 1.6.2. 1.6.3. 1.6.4. 1.6.5. 1.6.6. 1.6.7. 1.6.8. 1.7. 1.7.1. 1.7.2. 1.7.3. 1.7.4. 1.7.5.
4.3.1. 4.3.2. 4.3.3. 4.3.4. 4.3.5. 4.3.6. 4.3.7. 4.3.8. 4.3.9. 4.3.10. 4.3.11. 4.3.12. 5.
1. アプリケーション支援ライブラリ 1.1. 概要 DT-970 のアプリケーションプログラム開発は、DT-970 専用関数と RX ファミリ C 言語標準関数(一部使用 不可)を使って行います。 しかしながら、これらの各関数はデバイスの基本的な制御を司るもので、それをいろいろなパターンで組 み合わせることで開発における自由度が膨らみますが、逆に設計やプログラミングに費やす時間が多くな ってしまいます。 本ライブラリはこの煩雑さを解消するために、1 つの関数で従来の数ステップ分の処理を賄える関数群を 提供します。 1.1.1. 提供ファイル 下記のファイルを提供します。 ファイル名 DPLIB.H DPLIB.
1.1.2.
1.2. 日付チェック関数 1.2.1.
1.2.2. ht_CheckDate 日付の妥当性をチェックします。 ER ht_CheckDate ( H year, H month, H day ) パラメータ year チェックする年を西暦(1868~2088)で指定します。 month チェックする月(1~12)を指定します。 day チェックする日付(1~31)を指定します。 戻り値 下記の値を返します。 :正常(妥当な日付) E_OK :不正な日付 E_NG 説明 日付(西暦 4 桁月 2 桁日 2 桁)の妥当性をチェックします。 日付のチェック範囲は 1866 年 1 月 1 日から 2088 年 12 月 31 日の範囲とします。 範囲外(1868 年~2088 年以外)、または存在しない日付を指定すると、E_NG(不正な日付)を返しま す。 使用例 #include “dplib.
1.2.3. ht_CheckYear 入力年が閏年か否かを判定します。 ER ht_CheckYear ( H year ) パラメータ year チェックする年を西暦(1868~2088)で指定します。 戻り値 下記の値を返します。 :閏年 E_OK :通常年 E_NG :対象範囲外 E_PRM 説明 入力年が閏年か否かを判定します。 年のチェック範囲は 1868 年から 2088 年の範囲とします。 範囲外(1868 年~2088 年以外)を指定すると、対象範囲外になります。 使用例 #include “dplib.
1.2.4.
使用例 #include “dplib.
1.3. ブロックチェック関数群 1.3.1.
1.3.2. ht_Checksumm 指定したデータのチェックサム値を求めます。 UH ht_Checksumm ( unsigned char *check_data, H size ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 size データ長を指定します。 戻り値 チェックサム値を返します。 使用例 #include “dplib.
1.3.3. ht_CalcCRC_ANSI 指定したデータの ANSI 規格の CRC 値を求めます。 UH ht_CalcCRC_ANSI ( unsigned char *check_data, H size ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 size データ長を指定します。 戻り値 ANSI 規格の CRC 値を返します。 使用例 #include “dplib.
1.3.4. ht_CalcCRC_CCITT 指定したデータの CCITT 規格の CRC 値を求めます。 UH ht_CalcCRC_CCITT ( unsigned char *check_data, H size ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 size データ長を指定します。 戻り値 CCITT 規格の CRC 値を返します。 使用例 #include “dplib.
1.3.5. ht_CalcCRC_X 指定したデータの XMODEM 用 CRC 値を求めます。 UH ht_CalcCRC_X ( unsigned char *check_data, H size ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 size データ長を指定します。 戻り値 XMODEM 用の CRC 値を返します。 使用例 #include “dplib.
1.3.6. ht_CalcLRC 指定したデータに含まれるデータの LRC 値を求めます。 UH ht_CalcLRC ( unsigned char *check_data, H size ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 size データ長を指定します。 戻り値 LRC 値を返します。 使用例 #include “dplib.
1.3.7. ht_CheckCD 指定したバーコ-ドデータのチェックデジット計算を行います。 ER ht_CheckCD ( unsigned char *check_data, H mode ) パラメータ check_data 対象のデータを指定します。 mode 下記のバーコード種別を指定します。 :WPC, JAN, UPC(A) BAR_WPC :CODE39 BAR_CODE39 :MSI (1 桁 mod10) BAR_MSI1 :MSI (2 桁 mod11,mod10) BAR_MSI2 :MSI (2 桁 mod10,mod10) BAR_MSI3 :Interleave 2 of 5 BAR_ITF :Industrial 2 of 5 BAR_IDF :CODE93 BAR_CODE93 :CODE128 BAR_CODE128 戻り値 下記の値を返します。 :CD 正常 E_OK :CD 異常 E_NG 使用例 #include “dplib.
1.4. 入力関数群 1.4.1.
1.4.2.
1.4.3.
string 入力文字列を格納するバッファのポインタを指定します。 最大バイト数(len)+1 のサイズが必要です。 戻り値 発生した脱出条件、もしくは下記の値を返します。 :異常終了 E_NG :パラメータエラー E_PRM 説明 本関数は、指定文字数の文字列入力関数です。 本関数を実行するとキーの入力画面に切り替わり、文字列の入力を受け付けます。入力された文字は 画面に表示され、脱出条件になるまで繰り返されます。入力された文字列は string に格納されます。 22
1.4.4.
string 入力数字を格納するバッファのポインタを指定します。 最大バイト数(len)+1 のサイズが必要です。 戻り値 発生した脱出条件、もしくは下記の値を返します。 :異常終了 E_NG :パラメータエラー E_PRM 説明 本関数は、指定文字数の電卓型数値入力関数です。 本関数を実行するとキーの入力画面に切り替わり、数字の入力を受け付けます。入力された数字は画 面に表示され、脱出条件になるまで繰り返されます。入力された数字は string に格納されます。 24
1.4.5.
clm 入力文字列の表示桁位置をキャラクタ座標で指定します。 キャラクタ座標については、「デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアル」を参照してください。 line 入力文字列の表示行位置をキャラクタ座標で指定します。 キャラクタ座標については、「デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアル」を参照してください。 string 入力日付を格納するバッファのポインタを指定します。 入力モード(md)の桁数+1 のサイズが必要です。 戻り値 発生した脱出条件、もしくは下記の値を返します。 :異常終了 E_NG :パラメータエラー E_PRM 説明 本関数は、日付の入力関数です。 本関数を実行するとキーの入力画面に切り替わり、日付の入力を受け付けます。入力の形式は、入力 モード(md)に従います。入力された数字は画面に表示され、脱出条件になるまで繰り返されます。入 力された日付は string に格納されます。 26
1.4.6.
戻り値 発生した脱出条件、もしくは下記の値を返します。 :異常終了 E_NG :パラメータエラー E_PRM 説明 本関数は、時刻の入力関数です。 本関数を実行するとキーの入力画面に切り替わり、時刻の入力を受け付けます。入力は”HHMMSS” の形式(24 時間制)で指定してください。入力された数字は画面に表示され、脱出条件になるまで繰り 返されます。入力された時刻は string に格納されます。 28
1.4.7.
1.5. 通信関数群 1.5.1.
1.5.2.
fnam_area 送信ファイル名の配列を指定します。配列の最後は NULL をセットしてください。 例) “A:¥SEND¥AAA.
1.5.3.
fnam_area 受信ファイル名の配列を指定します。配列の最後は NULL を設定してください。 例) “A:¥SEND¥AAA.
1.5.4.
戻り値 下記の値を返します。 :正常終了 E_OK :オープンエラー E_NG :パラメータエラー E_PRM 説明 Ir 回線をオープンします。 デフォルトの Ir の設定は 局 : 2 次局 Wire : 3WIRE-RAW DR/CS/CD 信号待ち時間 : タイマ指定なし(信号を待ち続ける) データ待ち時間 : タイマ指定なし(データ読み込み/書き込みを待ち続ける) としています。 必要に応じて変更を行ってください。 36
1.5.5.
1.5.6.
1.5.7.
1.5.8.
1.5.9.
1.5.10.
1.5.11. Ir_c_tmdin タイムアウトを設定し、受信バッファに格納したデータを 1 文字読み出します。 ER Ir_c_tmdin ( H com_no, B *buffer, H rcv_time ) パラメータ com_no 下記の通信ポートを指定してください。 :IR インターフェース COM0 buffer 受信バッファのアドレスを指定します。 rcv_time 受信タイムアウト監視値を指定します。 0~32767(×7.
1.5.12.
1.5.13.
1.5.14.
1.5.15.
1.5.16.
1.5.17. Ir_c_timer 本関数は、シリアル通信関数(c_xxx)と同等のインターフェースを提供するためのダミー関数です。 CS、DR、CD 信号のタイムアウト値の設定は行いません。パラメータのチェックのみを行います。 ER H H H H Ir_c_timer ( com_no, cs_time, dr_time, cd_time ) パラメータ com_no 下記の通信ポートを指定してください。 :IR インターフェース COM0 cs_time CS 信号のタイムアウト値を指定します。 0~32767(×7.8ms)の範囲で指定してください。 dr_time DR 信号のタイムアウト値を指定します。 0~32767(×7.8ms)の範囲で指定してください。 cd_time CD 信号のタイムアウト値を指定します。 0~32767(×7.
1.5.18.
1.5.19.
1.5.20.
1.5.21.
1.5.22.
1.5.23.
1.5.24.
1.5.25.
1.6. ファイル制御関数群 1.6.1.
1.6.2. ファイル管理テーブル ファイル制御関数で使用するファイルは、ファイル管理テーブルに事前に定義しておく必要があります。 ファイル管理テーブルの構造は以下の通りです。 ファイル管理テーブルの名称は、flietbl という名称で固定になっていますので、ファイル制御関数を使用 する際は、必ずこの名前にてテーブルをグローバル定義するようにしてください。 struct ht_filetbl { char fname[14]; H rsize; FILE *fp; }; typedef struct ht_filetbl /* ファイル名称 */ /* 1 レコードのバイト数 */ /* ストリーム保存(ファイル制御関数内で使用) */ FILE_TBL; 例) FILE_TBL filetbl[]={ { “shohin.mst”, { “kokyaku.mst”, { “tana.
1.6.3.
1.6.4.
1.6.5.
1.6.6.
1.6.7.
1.6.8.
1.7. サービス関数群 1.7.1.
1.7.2. ht_waitmsec 指定した時間を待ちます。 ER ht_waitmsec ( UW count ) パラメータ count 待ち時間を、250 ミリ秒単位で指定します。 250 ミリ秒~1 時間までの範囲で指定してください。 例) count = 40; /* 待ち時間 = 40 x 0.
1.7.3.
1.7.4.
1.7.5.
戻り値 下記の値を返します。 :正常終了 0 :強制終了(ファンクションキー押下による中止) 1 発生時には、グローバル変数 xy_error に通知フラグをセットし、本関数内で通知フラグを 一度クリアします。 :パラメータエラー 2 :入力ファイルなし 6 :出力ファイル作成エラー 7 :通信エラー 9 :電圧低下による中止 11 アプリケーションで LB 通知モードの設定(pwr_inhabit 関数にて設定)を行ったときのみ発 生します。 発生時には、グローバル変数 xy_error に通知フラグをセットし、本関数内で通知フラグを 一度クリアします。 APO の発生が懸念される場合、pwr_hold_apo 関数にて APO を禁止してください。 :2 重オープン 32 :応答なし 33 :回線接続不可 34 :話し中 35 :ホストからキャンセル 36 :回線未オープン 37 :モデムエラー 38 グローバル変数 xy_error にモデムからのリザルトコードを数字でセットします。 :内部エラー 50 :タイムアウト 51 :外部機器エラー 52 71
補足 <通信モード> パラメータ 説明 機能 指定なし XY_SEND XY_RECEIVE モデム操作 指定なし XY_MODEM プロトコル XY_YMODEM XY_XMODEM エラー検出 XY_CRC XY_CHKSUM パケット長 XY_LONG XY_SHORT ‘K’送信 XY_KOFF XY_KON ボーレート XY_1200 XY_2400 XY_4800 XY_9600 XY_19200 XY_38400 XY_57600 XY_115200 メッセージ XY_MOFF XY_MON ポート操作 XY_232ON XY_232OFF ※ はデフォルト値を示しています。 送受信を行わない 送信 受信 モデム操作を行わない 発(着)信を行う YMODEM XMODEM CRC チェックサム ロング(1024 バイト) ショート(128 バイト) ‘K’を送信しない ‘K’を送信する 1200bps 2400bps 4800bps 9600bps 19200bps 38400bps 57600bps 115200bps メッセージを表示しない メッセージを表示する RS-232C を操
通信モード(機能、モデム操作、ポート操作)の指定における処理内容を下表に示します。 機能 指定なし モデム操作 指定なし XY_MODEM XY_SEND 指定なし XY_MODEM XY_RECEIVE 指定なし XY_MODEM ポート操作 XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF XY_232ON XY_232OFF 処理内容 パラメータエラー パラメータエラー パラメータエラー 発(着)信 オープン→送信→クローズ 送信 オープン→発(着)信→送信→回線断→クローズ 発(着)信→送信→回線断 オープン→受信→クローズ 受信 オープン→発(着)信→受信→回線断→クローズ 発(着)信→受信→回線断 モデム操作にて XY_MODEM を指定した場合、モデムに対しては、以下の設定を行います。 ダイヤルトーン検出・ビジートン検出 ATX4 キャラクタエコーなし * ATE0 リザルトコードを数字で返す * ATV0 自動応答しない ATS0=0 CD
2. Bluetoothプリンタライブラリ 2.1. 概要 本ライブラリは、Bluetooth プリンタを操作するためのアプリケーションインターフェースに関するものです。 通信インターフェースは Bluetooth です。 通信制御に関しては、デバイス制御ライブラリの Bluetooth 関数を使用しています。 使用するプリンタに対するコマンドパケット/ステータスパケット等の詳細仕様に関しては、各々のプリンタ の解説書をご確認ください。 2.1.1. 接続対象プリンタ 接続可能なプリンタを下表に示します。 DT-970 プリンタ プリンタの特性 Inquiry 受付時間 その他 SATO プチラパン ○ PT200e ◎ PT208e 東芝テック ○ 電源 ON 直後から 1 分間 B-SP2D ◎ B-EP2DL ◎:認定デバイス / ○:動作確認済みデバイス 2.1.2. CODE128 のバーコードとして BD アドレスの印字が可能 提供ファイル 下記のファイルを提供します。 ファイル名 内容 Bluetooth プリンタライブラリのヘッダファイル PRN_BT.
2.2. 機能 2.2.1.
2.2.2.
2.2.3. 通信のオープン・クローズ オープン (prn_BTinf_open) Bluetooth 接続処理の中で、BT_Start と BT_Open に時間がかかるため、関数の構成としてこれら 2 つ の関数は、分けて実行できるようにしています。オープン関数の中には、BT_Open が含まれています。 従って、オープン関数を呼ぶ前には、必ず BT_Start(最短 1.
2.2.5.
2.3. 関数仕様 2.3.1.
2.3.2.
2.3.3.
2.3.4.
2.3.5.
3.
4. モバイルプリンタ制御ライブラリ 4.1. 概要 IrDA/Bluetooth 経由で携帯型プリンタ(以下、プリンタと記述します)を制御するためのライブラリです。 IrDA と Bluetooth の通信仕様の違いに対し、統一されたインターフェースを提供します。 使用するプリンタに対するコマンドパケット/ステータスパケット等の詳細仕様に関しては、各々のプリンタ の解説書をご確認ください。 4.1.1. 接続対象プリンタ 接続可能なプリンタを下表に示します。 プリンタ IrDA SATO プチラパン ○ PT200e PT208e 東芝テック ○ B-SP2D B-EP2DL ◎:認定デバイス / ○:動作確認済みデバイス 4.1.2. Bluetooth ○ ◎ ○ ◎ 提供ファイル 下記のファイルを提供します。 ファイル名 MPRLIB.H MPRLIB.
4.2. 通信機能 4.2.1. IrDA 本ライブラリにおける IrDA 通信仕様を下記に示します。 種別 内容 通信前にプリンタの IrDA の設定を IrCOMM に設定してください。 通信プロトコル IrCOMM 通信速度 フロー制御 デバイス名 受信タイムアウト IrDA オープンタイムアウト ネゴシエーションにて自動決定 なし 無効 設定関数にて設定可能 設定関数にて設定可能 4.2.2.
4.2.3.
4.3. 関数仕様 4.3.1.
4.3.2.
4.3.3.
4.3.4.
4.3.5.
4.3.6.
4.3.7.
4.3.8.
4.3.9.
4.3.10.
4.3.11.
Authentication Encryption Reserved1 Reserved2 :Bluetooth 認証設定を指定します。 TRUE :有効 FALSE :無効 初期値 :無効 :暗号設定を指定します。 TRUE :有効 FALSE :無効 初期値 :無効 :予約。 :予約。 戻り値 下記の値を返します。 MPR_SUCCESS MPR_INVALID_PARAM MPR_ERR_FAILED :正常終了 :パラメータエラー :初期化済み 説明 本関数は、通信ポート初期化前(MPRInit実行前)に使用して下さい。 暗号設定は、Bluetooth 認証が有効な場合のみ有効にすることができます。Bluetooth 認証設定が無 効な場合は、暗号設定を無効にして下さい。 Bluetooth 機器問い合わせタイムアウトは 0~60 秒の値で指定可能ですが、オープン時のタイムアウト は約 10 秒間隔で監視されます。 99
4.3.12.
5. 高速ファイルサーチライブラリ 5.1. 概要 高速ファイルサーチライブラリは、HASH 法を使用した高速ファイル検索機能セットです。 HASH 法とは、キーデータを数値に変換した特別なインデックスファイルを用い、データレコード検索時間 を最小限にする技法です。 本ライブラリを用いることにより、特に大容量ファイルを扱う場合、従来の逐次検索に比べ、高速にファイ ルを検索することができます。 5.1.1. 提供ファイル 下記のファイルを提供します。 ファイル名 HASHLIB.H HASHLIB.
5.2. 機能 5.2.1. 概要 本ライブラリは、ユーザが作成したデータファイルに対してインデックスファイルを作成することで、高速に データ検索を行うことができます。 本ライブラリは、高速検索を実現するために次の機能を提供します。 1) 2) 3) 4) 5.2.2.
5.2.3. ファイル構造 データファイルとインデックスファイルの構造について記載します。 K W V L K N : : : CR, LF : : : : : : : 8bytes 2bytes ヘッダ部 V W KEY abcdefgh : : : : : : データファイル 記号 N CR, LF : : : : : : L インデックスファイル (*.idx) K L V W DATA data : : : : : : 説明 キーフィールドの長さ(Byte) データレコード長(KEY+DATA) 総データレコード数 総インデックス数 インデックスの衝突を避けるために、最低でも W≧1.2×V が必要です。 W を V の 2~3 倍程度確保すると、より効率の良いファイルが構築できます。 使用レコード数 注意事項 1. データファイルは、上記フォーマットに従い、ユーザ側で作成しなければなりません。 2. データレコードは、データファイルの先頭から順に格納されていなければなりません。 3. キーは、ユニークでなければなりません。 4.
5.3. 関数仕様 5.3.1.
5.3.2.
5.3.3.
5.3.4.
戻り値 下記の値を返します。 HASH_OPERATIONOK DATA_NOFILEREAD DATA_NOFILEWRITE DATA_NOFILEOPEN DATA_NOFILESEEK IDX_NOFILEREAD IDX_NOFILEOPEN IDX_NOFILESEEK HASH_NOMEMORY HASH_KEYNOTFOUNT HASH_INVALIDKEY HASH_KEYNULL HASH_INVALIDDATA HASH_DATANULL 正常終了 データファイル リードエラー データファイル ライトエラー データファイル 未オープン データファイル シークエラー インデックスファイル リードエラー インデックスファイル 未オープン インデックスファイル シークエラー 実行メモリ不足 該当インデックスなし 不正キー入力 (キー長不一致) キーポインタ不正 (NULL) 不正データ入力 (データ長不一致) データポインタ不正 (NULL) 108
5.3.5.
戻り値 下記の値を返します。 HASH_OPERATIONOK DATA_NOFILEWRITE DATA_FILEOVERFLOW DATA_NOFILEOPEN DATA_NOFILESEEK IDX_NOFILEREAD IDX_NOFILEWRITE IDX_NOFILEOPEN IDX_NOFILESEEK HASH_NOMEMORY HASH_KEYNOTFOUND HASH_INVALIDKEY HASH_KEYNULL HASH_INVALIDDATA HASH_DATANULL :正常終了 :データファイル ライトエラー :データファイル フル :データファイル 未オープン :データファイル シークエラー :インデックスファイル リードエラー :インデックスファイル ライトエラー :インデックスファイル 未オープン :インデックスファイル シークエラー :実行メモリ不足 :該当インデックスなし :不正キー入力 (キー長不一致) :キーポインタ不正 (NULL) :不正データ入力 (データ長不一致) :データポインタ不正 (NULL) 説明 本関数は、データファイルに新しいレコード(キー+
6. 付録 6.1. 機能比較 端末毎のサポート状況を示します。 6.1.1.
(4) 通信関数 関数名 機能 DT-930 マルチドロップ送信 ○ ht_MLTsend マルチドロップ受信 ○ ht_MLTrecv FLINK 送信 ○ ht_FLNKsend FLINK 受信 ○ ht_FLNKrecv Ir 回線のオープン ○ Ir_c_open Ir 回線のクローズ ○ Ir_c_close Ir 回線のステータス取得 ○ Ir_c_status ※ 通信ポートの占有/解除 Ir_c_hold Ir ポートのオープンチェック ○ Ir_c_chkopen 指定文字数分のデータ送信 ○ Ir_c_dout 受信バッファの 1 文字読み出し ○ Ir_c_din 受信バッファの 1 文字読み出し(タイムアウト付き) ○ Ir_c_tmdin 1 文字送信 ○ Ir_c_out ブレーク信号の送出/停止 ○ Ir_c_break ※ 送受信の有効/無効 Ir_c_txrx ※ 送信の設定/解除 Ir_c_iobox 指定文字数分のデータ送信 ○ Ir_c_irout ※ CS、DR、CD 信号のタイムアウト設定 Ir_c_timer RS 信号の ON/OFF 設定 ○ Ir_c
(6) サービス関数 関数名 ht_waitmsec ht_dbgsendmsg ht_beep xy_modem Ir_xy_modem 機能 ウェイト処理 デバッグ補助関数 音制御 XYMODEM IrDA 用 XYMODEM DT-930 DT-970 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT-930 DT-970 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT-930 DT-970 Bluetooth プリンタライブラリ 関数名 prn_BTinf_open prn_BTinf_close prn_BTinf_send prn_BTinf_recvSts 機能 Bluetooth 通信のオープン Bluetooth 通信のクローズ Bluetooth でのコマンド送信 Bluetooth でのステータス受信 TEC IrDA プリンタライブラリ 関数名 prn_tecinf_open prn_tecinf_close prn_tecinf_send prn_tecinf_send2 prn_tecinf_status 機能 赤外線通信のオープン 赤外線通信のクローズ 赤外線でのコマ
高速ファイルサーチライブラリ 関数名 機能 iHashAssign iHashRead iHashWrite iHashAdd インデックスファイルの生成 データの読み出し データの書き換え データの追加 DT-930 DT-970 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ DT-930 DT-970 ○ ○ ※1 ※1 DT-930 DT-970 ビットマップ表示ライブラリ 関数名 機能 BMP 形式ファイル指定による表示 bmp_iDisplayBmpImage BMP 形式データ指定による表示 bmp_iDisplayBmpData ※1 デバイス制御ライブラリの画面表示関数として提供 送受信切替ライブラリ 関数名 機能 c_out の差し替え関数 c_dout の差し替え関数 c_out c_dout ○ ○ IO BOX 検出切替ライブラリ 関数名 io_detect 機能 IO BOX 検出の有効/無効の切り替え 114 DT-930 ○ DT-970
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