User manual - ファーストステップガイド(2014年10月10日)
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3.3. DT-900/930/940 アプリケーションの移行
DT-900/930/940 アプリケーションの DT-970 移行支援として、DT-900/930/940 アプリケーション移行ガ
イド(*1)、移行ツール(*2)が用意されています。
*1...提供商品 CD のマニュアルフォルダに格納されています。
*2...提供商品 CD の「基本開発環境」インストーラに格納されています。
DT-900/930/940 アプリケーション移行ガイドには、下記内容が記載されています。
• DT-900/930/940 利用関数の DT-970 での互換性
• 通信処理の移行(マルチドロップから LMWIN への移行。IrDA から Bluetooth/LAN/USB への
移行)
移行ツールを利用することで、ソース上から、上記に関係する記述の存在確認ができます。
また、一部内容については、移行ツールを用いた置換も可能です。
アプリケーション開発手順のステップは、基本的には、DT-900/930/940 と同一ですが、利用するコンパ
イラ/リンケージエディタが異なるため、これらに対してのオプション指定などに差異があります。
DT-900/930/940 では、アプリケーション生成用に、スタートアップ用オブジェクトとして AP_START.OBJ
と AP_INIT.OBJ を提供していましたが、DT-970 では、この2つのオブジェクトを統合し AP_START.OBJ
のみの提供となります。(AP_INIT.OBJ のリンクは不要となります)
また、DT-900/930/940 でサポートしていた「メモリ ライトプロテクト」機能については、DT-970 では機能
提供されていません。
このため、DT-900/930/940 のアプリケーション開発手順として実施していていた、下記セクション再配置
のための再リンク処理は、DT-970 では実施する必要がありません。(GUI 開発環境では、本内容は隠蔽
されているため意識する必要がありません)
1. リンクケージエディタでリンク実行後、B,R セクション再配置(SUBMK.EXE)
2. SUBCOMMAND ファイル更新後、再リンクを実行