User manual - LAN IOボックス解説書ver.1.01(2002年9月11日)
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1.概要
1.1. 本マニュアルの範囲
本マニュアルでは、ホストコンピュータとハンディターミナルとの赤外線通信を使用したデータ転送を実現
する、マスタIOBOX(DT−9666IO)の製品仕様について記述します。
1.2. 概要
マスタIOBOXは、PC/ATコンパチブルのカードPCを採用し、IrDA及びTCPIPのプロトコ
ルスタックはカードPC内のCPUで処理します。また、イーサネット部と、IrDAコントローラ、充電部
等はPCの汎用バス(ISAバス)を通して接続されます。充電部以外の部分は他のHTそれぞれ用のマスタ
IO BOX と、共通アーキテクチャを採用しています。
本マスタIOBOXは、以下のモデルのハンディターミナル用です。
・ DT−9666M70
・ DT−9666M73
マスタIOBOXの最大接続可能台数は10台です。(DT−9666IOのみを接続した場合)
ただし、イーサネットとホストPC等の仕様(環境)により、これより少なくなる場合もあります。
1.3.マスタIOBOXの機能
1.3.1.通信機能
・マスタIOBOXは、ホスト PC とイーサネットで接続されます。
・HTとのインターフェイスは、IrDA1.0/1.1 による通信が可能です。
(IrDA1.1 の時の通信速度は4Mbpsのみサポート)
・IrDAの速度は、38.4Kbpsから4Mbpsまでサポートします。
(ネゴシエーションは、速度設定に関わらず9600bpsで行なわれます)
・連鎖接続用端子を使用して、最大 7 台のサテライトIOBOXを連鎖接続可能です。(計最大8台構成)
赤外線(IR)通信速度 備考
マスタIOBOX 単体 4Mbps(max)
マスタ連鎖接続 4Mbps(max)
サテライト連鎖接続 115.2Kbps(max)
1.3.2.充電機能
・充電池付きHTに充電を行ないます.。
1.3.3.IPアドレス、ポート番号設定機能
・ホスト及びHTから、IOBOXのIPアドレス、ポート番号、ホストのIPアドレス、ポート番号、
デフォルトゲートウェイ、サブネットマスクの設定が可能です。