User manual - DT-950コモンコントロール開発ガイドver.1.00(2004年7月5日)

2-2.作成上の注意点
コモンコントロールを使うのに、注意すべき部分を説明します。
以下の注意点番号とサンプルソース ControlSample.cpp のコメントに同じ番号を付けています。
入力フォーカスについて
本機で最前面のウィンドウが入力フォーカスを失い最前面より裏のウィンドウが入力フォーカスを持
ってしまうと、キー入力が裏のウィンドウに入るため動作できなくなってしまいます。(下図)入力デ
バイスにタッチパネルがあればウィンドウを触りフォーカスを変えられますが、本機にはタッチパネル
がないため入力フォーカスに注意してアプリケーションを作成する必要があります。
そのため、アプリケーションで注意点①②③のフォーカス処理とをしています。新規アプリケーション
作成時も同じ処理を入れてください。
(フォーカスを失った状況)
裏画面
フォーカスが当たっている(キ
ー入力できる)
最前面画面
フォーカスが当たっていない
(キー入力できない)
※最前面のウィンドウとフォーカスを持ったウィンドウがずれてしまっている状態
[注意点①]
この処理は最前面アプリケーションから入力フォーカスが外れた後に、再度アプリケーションに来たフ
ォーカスをアプリケーションの適切なウィンドウに当てるためのものです。以下の様な動作がこれにあ
たります。
(例)
・アプリケーション動作中にシステムから警告などのメッセージが来て、メッセージを終了した後
・アプリケーション動作中にシステムメニューを表示し(Fn、F4 を連続で入力)、再度アプリケーショ
ンに戻ったとき
・適切なウィンドウの決め方
ダイアログウィンドウ(メッセージボックス、ファイル選択コントロール、Windows 標準ダイアログボ
ックス)が表示されている場合には、ダイアログウィンドウがフォーカスを持つべきウィンドウになり
ます。ダイアログウィンドウをを閉じないと他の処理に移らないからです。
ダイアログウィンドウがない場合にはメニューウィンドウがフォーカスを持つべきウィンドウになり
ます。
以下にダイアログウィンドウの有無の判定方法とメニューウィンドウの決め方について示します。
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