User manual - DT-950ソフト機能解説書ver.1.00(2004年7月5日)
DT-950 ソフト機能解説書
§11 電源制御機能
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■パワーステート制御
DT-950 は次のパワー状態をとります。
ステート 内容
Discharge
(放電)
主電池がなく、バックアップ電池も放電した状態。RAM 及び RTC もバックアップされ
ません。
BACK UP モード 本体は OFF 状態です。
RTC ASIC の一部(RTC)のみバックアップされている状態。RAM は保持しません。
Emergency ASIC と RAM をバックアップしている状態。
Suspend ASIC/RAM/無線デバイス等をバックアップしている状態。
EMG Suspend Suspend 中に VDET3 が発生し、無線デバイス等のバックアップを放棄した状態。
ASIC と RAM をバックアップしています。
RUN モード システムやアプリケーションが実行されている状態。
通常 RUN 高速処理を必要としない状態。(55MHz)
高速 RUN CPU クロックを高速(110MHz)にします。
IDLE モード システムやアプリケーションは実行すべきものがなくて何かイベントを待っている状
態。
FULL Standby CPU/ASIC 共にスタンバイ状態だが、周辺デバイスは動作しています。
CPU Standby CPU はスタンバイ状態だが、ASIC/周辺デバイスは動作しています。
SLEEP CPU はスリープ状態で、ASIC/周辺デバイスは動作しています。
以下にクリティカルな場合の状態遷移について述べます。
・Wake ON Bluetooth 設定で Suspend Back UP している時に VDET2 発生
Wake UP 信号で Wake UP できないので、電源 ON しません。
Bluetooth モジュールへの電源供給もカットします。
WakeOn の設定は、電池が VDET1 以上の状態に復帰しかつ電池蓋が閉じられている場合自動的に電源 ON
し、そのときに再設定して電源 OFF します。
WakeOn 再設定時は、画面が表示されます。
・Wake ON Bluetooth 設定で電池蓋を開けているときに着呼
Wake UP 信号で電源 ON しません。Bluetooth モジュールへの電源供給もカットします。
その後に電池蓋を閉めても電源 ON しません。WakeOn の設定は、電池が VDET1 以上の状態であり、かつ
電池蓋が閉じられている場合自動的に電源 ON し、そのときに再設定して電源 OFF します。
・高速 RUN 中に電源 OFF
高速 RUN 中に電源 OFF が発生しても、CPU クロックは、高速のまま OFF 処理を行います。
なお、次回の起動時は高速 RUN モードになります。
・デバイス同時動作時の RUN モード
IEEE802.11b/Bluetooth 動作時は、高速 RUN モードにします。
上記デバイスと同時動作するものは、全て高速 RUN モードで動作します。
■CPU 周波数制御
デバイスを制御する上で CPU の高速 RUN モードを必要とするものは、IEEE802.11b(無線 LAN)/Bluetooth で
す。上記デバイスと同時に動作するものは、全て高速 RUN モードになります。ユーザーアプリケーションで CPU