User manual - DT-950ソフト機能解説書ver.1.00(2004年7月5日)

DT-950 ソフト機能解説書
§10 スキャナ機能
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OBR バッファ レーザスキャナドライバ内のメモリに読み取りデータを出力します。
メモリ内に出力された読み取りデータは、レーザスキャナライブラリにより提供される関数を使っ
て取得することができます。
※関数名:OBRGet
キーメッセージ出力 指定されたウィンドウハンドルに対し、ウィンドウメッセージで読み取りデータを出力します。
ウィンドウハンドルの指定は、レーザスキャナライブラリにより提供される関数を使って指定する
ことができます。
クリップボード出力 読み取り結果を一度クリップボードにコピーし、キャレットのあたっているエディットコントロール
に対して出力します。
キーボード出力 読み取り結果をキーボードイベントとして、キャレットのあたっているエディットコントロールに対
して出力します。
<設定方法>
「トップメニュー」→「2.設定」→「1.スキャナ設定」→「2.スキャナ動作」→「7.出力方式」→「1.OBR
バッファ、2.キーメッセージ、3.クリップボード出力、4.キーボード出力」
レーザースキャナライブラリ関数:OBRSetBuffType
(1) メモリ保存方式 OBR ッファ出力)
バーコードを読み取ると、バーコードの種類・データサイズとともにデコードデータを、レーザスキャナドライ
バ内にあるデータ格納用メモリ領域である OBR バッファに保存します。保存されたデータは、「レーザスキ
ャナライブラリ」により提供される関数により取り出すことが可能です。この方式には次のような特徴がありま
す。
・バーコードの種類・データサイズ情報が取得できます。
・ユーザの任意のタイミングでデータが取得できます。
・1 データの長さが最大 80 文字まで、ラベル数が 9 ラベル分まで保存可能です。
すでに 9 ラベル分のデータが格納された状態で読み取りを行った場合、新規の読み取りデータは
読み捨てられます。
データの取得方法について
データの取得は、「レーザスキャナライブラリ」により提供される関数で行います。
※関数名:OBRGets
メモリ制御関数には以下の機能があります。
機能 説明
データ読み出し OBR バッファ内に格納されるデータから、先頭にあるデータ1ラベル(コード)
分を読み出します。データの読み出しを行うときは、一番古い読み取りデータ
から読み出されます。
バッファチェック OBR バッファのデータ格納状態をチェックし、あと何ラベル分データを格納で
きるかを通知します。
バッファクリア OBR バッファ内に保存されている読み取りデータを全て消去します。