User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)
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(3) 動作モード
通信ユーティリティでは接続構成の違いにより次のモードをサポートします。
これらのモードはオープン時に選択します。
1. HT モード
セッション(*1)確立後、コマンドを送信する権利(以後、送信権とする)を持つモードです。
PC-DT-930 間通信時および本体-本体間通信時に、どちらか一方の DT-930 が選択されます。
2. PC モード
セッション確立後、DT-930 からのコマンド待ちとなる、擬似 PC モードです。
本体-本体間通信時に、どちらか一方の DT-930 が選択されます。
PC
本機
(PCモード)
本機
(PCモード)
本機
(HTモード)
本機
(HTモード)
本機
(HTモード)
本機
(PCモード)
本機
(PCモード)
OK
PC
本機
(PCモード)
本機
(PCモード)
本機
(HTモード)
本機
(HTモード)
本機
(HTモード)
本機
(PCモード)
本機
(PCモード)
OK
(4) コマンド送信権
1. HT モード
セッション確立後、HT側は送信権を有し、PC(PCモードを含みます。以降、PCとします。)に各コマン
ドを送信することにより、各機能を実現します。
送信権を PC 側に譲渡する場合は IDLE 通知コマンドを送信します。
その後、DT-930 は PC からのコマンド受信待ち状態となります。
IDLE 通知コマンド送信の際、PC のスクリプトファイル実行の指定が可能です。
ただし、PC モードの DT-930 にはスクリプトファイル実行機能はありません。
2. PC モード
PC はセッション確立後に DT-930 からのコマンド受信待ちとなり、以後受信したコマンドに従い処理
を実行します。
DT-930 から IDLE 通知コマンドを受信した場合、PC に送信権が移ります。
尚、PC からの IDLE 遷移は行えません。
※ セッションとは回線オープン時に、相手局確認等のネゴシエーションをさします。
※ 赤外線通信(IrDA)では相手局検出、転送速度の決定等を行います。