User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)
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(3) データ読込
受信データの読込を行います。
ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込を行い、読込んだバイトサイズを返します。
受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込が可能です。
受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。
このとき LB エラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレーミング
エラーのチェックを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
データ待ちからは、受信バッファから 1 バイト以上のデータの読込が行え、かつ受信バッファに受信デー
タが無くなればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。
また、受信データがある場合でも読込後に LBエラー、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバ
ーラン、フレーミングエラーのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。
このため受信データの読込が正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
尚、本関数では受信バッファに受信データが存在するとき、コネクト切断によるエラーは、受信バッファの
データが無くなるまで通知しません。
この場合、受信バッファのすべてのデータ読込が終了したとき、に異常終了となりますが、受信データは
ユーザ定義のエリアへ格納されています。
また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。
ユーザアプリケーションが従局的な役割であるときは本機能で主局側からのコネクト切断を待ち、必要に
応じて(受信待ちタイムアウトになった場合等)IrCOMM クローズを行うようにして下さい。
(4) データ書込
送信データの書込を行います。
ユーザ定義のエリアから送信バッファに送信データの書込を行い、書込んだバイトサイズを返します。
送信バッファに送信データの書込が行えなくなるか(バッファビジ-)、ユーザー定義のバイトサイズまで書
込を行います。
データ待ち時間が指定されていれば送信バッファに書込が行えないときデータ待ちとなり、一度データ待
ちとなるとすべてのデータの書込が終了するまでの間をデータ待ち時間としてタイマによる監視を行いま
す。
データ待ちの間およびデータ書込後に LBエラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー
時は直ちに異常終了となります。
このため送信データの書込が正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
(5) 送信データ数問合せ
送信バッファに残っている未送出のデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
IrDA プロトコル上では送信バッファに書込まれたデータが送出されるまで、ある程度の時間が掛かりま
す。
本機能でデータが送出されたかを調べることができます。
(6) 受信データ数問合せ
受信バッファより読込可能なデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。