User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)
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15.1.2 ファンクションコール
(1) IrCOMM オープン
IrCOMM(IrDA ポート)をオープンします。
IrDA 部の変数初期化、赤外線デバイス電源 ON、通信用デバイスおよびリソースのロックを行います。
このあと他局とコネクト行いオープンとなります。
DT-930 の IrDA 部のシリアルポートエミュレーションでは局指定を行う必要があります。
1 次局はデータリンクを指示する役割を持ちます。
1次局は回線上(空間)に接続可能な 2次局があるときデータリンクの指示を行い、データリンクを確立しま
す。
1 次局と 2 次局のデータリンク確立が行われデータ通信が行える状態(オープン状態)をコネクトと言いま
す。
回線上(空間)に接続可能な 2 次局が存在しないときコネクト待ちとなり、接続可能な 2 次局が見つからな
ければコネクト待ち時間指定によりタイムアウトして終了します。
2 次局は 1 次局からのデータリンクの指示を受けてデータリンクを確立します。
1 次局からのデータリンクの指示がなく、コネクト待ち時間を経過するとタイムアウトして終了します。
コネクト待ちのとき LB エラー、ブレイクイベントのチェックを行ないます。
待ち時間は秒単位に指定するかまたは、コネクトを行うまで待つかを指定します。
尚、本関数が異常終了した場合は IrCOMM(カシオ IR インタフェース)はクローズ状態となります。
(2) IrCOMM クローズ
IrCOMM(IrDA ポート)をクローズします。
相手局とコネクトを切断するための手続き(通信)を行います。
この処理中に異常が発生することで異常終了となることがありますが、正常にコネクト切断できた場合と同
様に赤外線デバイス電源 OFF、通信用デバイスおよびリソースのリリースを行いクローズ状態となります。
尚、相手局からのコネクト切断を正常に受理した状態で本機能が使用された場合は正常終了となります。