User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)

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14.2 機能
14.2.1 通信ポートのオープン・クローズ・占有
(1) オープン
DT-930 の通信関数部を使用してデータ通信を行なうためには、通信ポートのオープンを行なう必要があ
ります。
通信ポートをオープンすることで通信ポートに電源供給し、通信リソースの占有を行ない、通信関数部が
提供するさまざまなデータ通信機能を用いてデータ通信を行なうことを可能にします。
通信ポートのオープンは”COM のオープンファンクションで行ないます。
(2) クローズ
DT-930 の通信関数部を使用してのデータ通信が終了したときは、通信ポートのクローズを行なう必要が
あります。
通信ポートをクローズすることで通信ポートの電源供給を停止し、通信リソースの解放を行ない、通信関
数が提供するデータ通信機能を用いてデータ通信を行なうことを不能にします。
DT-930 は通信ポートのオープン中の間だけ通信ポートへの電源供給を行ない、また通信リソースを占有
しています。
通信が終了したときには速やかに通信ポートのクローズを行なってください。
通信ポートのクローズは”COM のクローズファンクションで行ないます。
(3) 占有
通信ポートのオープンを行なうと、通信ポートに電源供給を行ない、通信リソースの占有を行ないます。
これをポートオープン状態とします。ポートオープン状態であるとき、同一(排他関係)の通信ポートをオ
ープンすることはできませんし、DT-930 の通信関数部では通信ポートをポート占有状態にすることがで
きます。ポート占有状態であるとき通信ポートへの電源供給、通信リソースの占有は行なわず、同一(排他
関係)の通信ポートのオープンの抑制のみを行ないます。
例えば、通信関数部以外で通信部が使用する通信リソースを使用してデータ通信を行なう場合に通信ポ
ートを占有状態にして、通信部が使用できないようにします。
通信ポートの占有は”COM の占有ファンクションで行ないます。