User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)
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13.2.3 カスタマイズ機能
世の中に存在するすべてのバーコードを確実に読むことができるデコード制御を FIX させることは事実上
不可能です。実際、読取環境や、印刷物の状態等に応じて、個別対策を実施しています。
本機能は、この個別対策による読取性能の向上を効率よく、実施するための機能です。
通常のデコードロジックの読取り性能を保持するために、まずは通常のデコーダによりデコードを行ない、
デコードできなかった場合はカスタマイズしたデコーダによりデコードを行ないます
Right/Left マージンの閾値変更 ( OBR_getmargincheck 関数、OBR_setmargincheck 関数 )
バーコードが枠に囲まれて印刷されている場合、Rightマージンまたは Leftマージンが十分に確保されて
おらず、読取ができない場合があります。このような場合、Right/Left マージンの閾値の変更を行なうこと
により読取りが行なえるようになります。
読取NG 読取OK
Leftマージンが閾値Xより
小さいため読取NG
Leftマージンが閾値Yより
大きいため読取OK
閾値をX→Y
に変更
マージンチェック閾値大 マージンチェック閾値小
読取NG 読取OK
Leftマージンが閾値Xより
小さいため読取NG
Leftマージンが閾値Yより
大きいため読取OK
閾値をX→Y
に変更
マージンチェック閾値大 マージンチェック閾値小
マージンチェック閾値を変更すると、次のようなバーコードの読取が行なえるようになります。
Leftマージンが狭いバーコードLeftマージンが狭いバーコード
Rightマージンが狭いバーコードRightマージンが狭いバーコード
Rightマージン・Leftマージンの
両方が狭いバーコード
Rightマージン・Leftマージンの
両方が狭いバーコード