User manual - デバイス制御ライブラリ リファレンスマニュアルver.1.01(2009年1月21日)
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9. ファイル管理
DT-930 では次のドライブに対して、ディレクトリやファイルに対する処理を行なうことができます。
ドライブレター 場所 概要
A
RAM 領域 次の 2 種類のファイルシステムを排他利用可能
※
。
• MS-DOS 互換 FAT ファイルシステム
• DT-700 互換ファイルシステム
B
フラッシュディスク 次のファイルシステムを利用可能。
フラッシュディスク専用ファイルシステム
※ システムメニューを使用して切替え可能です。
※ 切替えた時点で内容を再構築します。(格納情報はすべて消去します)
9.1 ファイルシステム
DT-930 では、次のファイルシステムをサポートします。
• MS-DOS 互換 FAT ファイルシステム
• DT-700 互換ファイルシステム
• フラッシュディスク専用ファイルシステム
MS-DOS 互換 FAT ファイルシステム
FAT システムを用いた MS-DOS 互換ファイルシステムです。
• ファイル領域はリニア空間ではありません。
• ファイル格納情報の取得関数(dat_fdir)を使用して、ファイル領域を直接参照することはできません。
MS-DOS 互換ファイルシステムでの、ファイル領域の構成を以下に示します。
BPB FAT
ディレクトリ情報 ファイルデータ チェックサム
BPB
:BIOS Parameter Block
ファイルデータ :ファイル部データ領域
チェックサム :チェックサム格納領域(セクタ単位に 4 バイト加算値)
DT-700 互換ファイルシステム
DT-700 と互換動作を行なうファイルシステムです。
• ファイル領域はすべてリニア空間で動作します。
• ファイルの追加書込みの際には、領域の再構成処理を行ないます。
• ファイル格納情報の取得関数(dat_fdir)を使用して、ファイル領域を直接参照することが可能です。