User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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9.4.2. ファイル送受信基本機能
複数ファイルの送信および受信を行うための基本機能を提供します。
(1)通信基本関数
ファイル送受信関数およびリモート操作関数を使用する際に必要となる基本関数です。
①通信ポートの初期化
[回線ポートの指定]
回線ポートの初期化を行います。回線ポートは COM0:赤外線(IrDA) とします。
回線ポートによるパラメータおよび設定値を以下に示します。
COM0(赤外線)
最高速度 CU_B2400(2400bps)/CU_B9600(9600bps)/CU_B19K(19.2kbps)
CU_B38K(38.4kbps)/CU_B57K(57.6kbps)/CU_B115K(115.2kbps)
[HTモード/PCモード指定]
PCと通信を行う場合、本機は通常モード(HTモード)でオープンする必要があります。
本機と通信を行う場合、一方がPCモード、もう一方がHTモードでオープンする必要がありま
す。
[APO 禁止設定]
回線オープン時、APO 状態をセーブし、APO 禁止設定を行います。
オープンエラー時は、APO禁止設定は行われません。
オープン後は、回線クローズでのみAPOの復旧を行うので、エラー発生後は回線をクローズ
する必要があります。
②通信ポートのクローズ
通信終了および回線ポートのクローズを行います。通信を終了するために相手局に終了指示
コマンドを送信します。
ただし、既に相手局より終了指示コマンドを受信していた場合は、終了指示コマンドの送信は
行いません。
終了指示コマンドにはエラー情報(カテゴリコード・エラー詳細コード)を設定します。
回線オープン時にセーブした APO 設定を復旧します。
③中断キーの登録/削除
中断キーの選択登録/削除を行います。
登録は回線オープンの前に、削除はクローズの後に行う事が必要です。
④エラー詳細情報の取得
エラー情報の取得を行います。
発生エラーコード 、相手局からの終了指示コマンドのエラー情報(カテゴリコード・エラー詳
細コード)等の取得が可能です。