User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)
DT-930 Cライブラリ解説書
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(3)ファイル受信(主局から従局へのファイル転送)
主局のファイルを従局へ送信する。以下の特徴があります。
• 従局は端末IDにて識別され、特定の従局にファイルを送信することができます。
• 複数ファイルを1回のデータリンクにて送信できます。
尚、受信したファイルの書込み処理で異常が発生した場合には、従局での通信は異常終了
します。
• テキスト/バイナリファイルのどちらも送信可能です。
• 従局は拡張子が“.MOT”であるファイルを受信すると、ファイルはアプリケーションプログラム
であると解釈し、アプリケーションプログラム領域にメモリ展開します。
• 従局はファイル名が“CONFIG.HTS”であるファイルを受信すると、システム環境ファイルで
あると解釈し、受信後その内容をシステム環境に反映させます。*1
• 受信する局に表示するメッセージデータを転送できます。
※ 1 確立されているデータリンクが解放される直前に反映します。
例えば、1回のデータリンクでファイル“CONFIG.HTS”に引き続き、“EXAMPLE.DAT”を転
送する間は変化はなく、両ファイルの転送後に、新しく転送された”CONFIG.HTS”の内容が
反映されます。
(4)ファイル送信(従局から主局へのファイル転送)
従局のファイルを主局へ送信します。
• 複数ファイルを1回のデータリンクにて送信できます。尚、受信したファイルの書込み処理で異
常が発生した場合には、従局での通信は異常終了します。
• テキスト/バイナリデータのどちらも送信できます。ただし、アプリケーション領域に存在するア
プリケーションプログラムの送信は行えません。
• 受信する局に表示するメッセージデータを転送できます。
(5)ファイル種別
ファイル転送を行う際には、利用者側でファイル種別を指定することができます、送信側と受信
側でにファイルの整合性をプロトコルレベルでチェックできます。
ファイル送受信においては従局側でファイル種別を指定します。
主局側にて、そのファイル種別を参照し、その値により転送/未転送を決めることが可能となりま
す。