User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)
DT-930 Cライブラリ解説書
220
(3)データ読込み
受信データの読込みを行います。
ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込みを行い、読込んだバイトサイズを返します。
受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込みが可能
です。
受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。
このときLBエラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレ
ーミングエラーのチェックを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
データ待ちからは、受信バッファから1バイト以上のデータの読込みが行え、かつ受信バッファに
受信データが無くなればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。
また、受信データがある場合でも読込み後にLBエラー、ブレイクイベントのチェックおよび、パリ
ティ、オーバーラン、フレーミングエラーのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。
このため受信データの読込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
尚、、本関数では受信バッファに受信データが存在するとき、コネクト切断によるエラーは、受信
バッファのデータが無くなるまで通知しません。
この場合、受信バッファの全てのデータ読込みが終了したとき、に異常終了となりますが、受信
データはユーザ定義のエリアへ格納されています。
また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。
ユーザアプリケーションが従局的な役割であるときは本機能で主局側からのコネクト切断を待ち
を行い、必要に応じて(受信待ちタイムアウトになった場合等)IrCOMMクローズを行うようにし
て下さい。
(4)データ書込み
送信データの書込みを行います。
ユーザ定義のエリアから送信バッファに送信データの書込みを行い、書込んだバイトサイズを返
します。
送信バッファに送信データの書込みが行えなくなるか(バッファビジ-)、ユーザー定義のバイトサ
イズまで書込みを行います。
データ待ち時間が指定されていれば送信バッファに書込みが行えないときデータ待ちとなり、一
度データ待ちとなると全てのデータの書込みが終了するまでの間をデータ待ち時間としてタイマ
による監視を行います。
データ待ちの間およびデータ書込み後にLBエラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを
行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
このため送信データの書込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。