User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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6.4.4. カシオIRポートの使用
(1)ベーシックIOボックスとの接続
カシオIRポートはベーシックIOボックスと接続して使用します。このとき半二重制御を行う必要が
あり、以下のファンクションコールを使用します。
送受信の有効/無効
IOボックス送信設定
IOボックス送信
半二重制御を行う場合、以下の2つ点を配慮しなくてはいけません。
a)CTRL信号の切替え時のターンアラウンドタイム
CTRL信号を切替えてデータ転送を開始するまでの間に 7.8ms以上のターンラウンドタイム
が必要です。
b)CTRL信号とベーシックIOボックスのCS信号(RS-232Cインタフェース側)の状態
本機が転送データの送信を行うときCTRL信号が送信イネーブル、ベーシックIOボックスの
CS信号はOFFでなければなりません。また、本機が転送データの受信を行うときCTRL信
号が送信ディセーブル、ベーシックIOボックスのCS信号はOFFでなければなりません。
CTRL信号が送信ディセーブル、ベーシックIOボックスのCS信号がOFFであるとき本機に
フレーミングエラー(ノイズが発生する)が発生する場合があります。
尚、例2に示す「IOボックス送信」ファンクションを使用する場合、接続先のユーザエンティテ
ィは半二重制御のタイミング(例2の④、⑥)を「IOボックス送信」ファンクションに合わせる必
要があります。
【転送データの送信例1】
「COMのオープン」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「IOボックス送信設定」ファンクション
7.8ms以上のディレ
任意時間のディレイ
「IOボックス送信設定」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「n文字送信」ファンクション
①ベーシックIOボックスに接続して
カシオIRポートをオープン
②送信イネーブル/受信ディセーブルに設定
③CTRL信号を送信イネーブル/受信ディセーブルに設
④ターンアラウンドタイムの待ちおよび、
ベーシックIOボックスのCS信号のOFF待ち
⑤転送データの送信
⑥ベーシックIOボックスのCS信号のON待ち
⑦CTRL信号を送信ディセーブル/受信イネーブルに設定
⑧送信ディセーブル/受信イネーブルに設定
「COMのオープン」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「IOボックス送信設定」ファンクション
7.8ms以上のディレ
任意時間のディレイ
「IOボックス送信設定」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「n文字送信」ファンクション
①ベーシックIOボックスに接続して
カシオIRポートをオープン
②送信イネーブル/受信ディセーブルに設定
③CTRL信号を送信イネーブル/受信ディセーブルに設
④ターンアラウンドタイムの待ちおよび、
ベーシックIOボックスのCS信号のOFF待ち
⑤転送データの送信
⑥ベーシックIOボックスのCS信号のON待ち
⑦CTRL信号を送信ディセーブル/受信イネーブルに設定
⑧送信ディセーブル/受信イネーブルに設定