User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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6.2. 機能
6.2.1. 通信ポートのオープン・クローズ・占有
(1)オープン
本機の通信関数部を使用してデータ通信を行うためには、通信ポートのオープンを行う必要が
あります。
通信ポートをオープンすることで通信ポートに電源供給し、通信リソースの占有を行い、通信関
数部が提供する様々なデータ通信機能を用いてデータ通信を行うことを可能にします。
通信ポートのオープンは「COMのオープン」ファンクションで行います。
(2)クローズ
本機の通信関数部を使用してのデータ通信が終了したときは、通信ポートのクローズを行う必要
があります。
通信ポートをクローズすることで通信ポートの電源供給を停止し、通信リソースの解放を行い、通
信関数が提供するデータ通信機能を用いてデータ通信を行うことを不能にします。
本機は通信ポートのオープン中の間だけ通信ポートへの電源供給を行い、また通信リソースを
占有しています。
通信が終了したときには速やかに通信ポートのクローズを行って下さい。
通信ポートのクローズは「COMのクローズ」ファンクションで行います。
通信ポートのオープンを行うと、通信ポートに電源供給を行い、通信リソースの占有を行います。
これを“ポートオープン”状態とします。ポートオープン状態であるとき、同一(排他関係)の通信
ポートをオープンするこはできませんし、本機の通信関数部では通信ポートを“ポート占有状態”
にすることができます。ポート占有状態であるとき通信ポートへの電源供給、通信リーソースの占
有は行わず、同一(排他関係)の通信ポートのオープンの抑制のみを行います。
例えば、通信関数部以外で通信部が使用する通信リソースを使用してデータ通信を行う場合に
通信ポートを占有状態にして、通信部が使用できないようにします。
通信ポートの占有は「COMの占有」ファンクションで行います。