User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)
DT-930 Cライブラリ解説書
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5.2.7. カスタマイズ機能
世の中に存在する全てのバーコードを確実に読むことができるデコード制御を FIX させることは
困難であり、実際、読取環境や、印刷物の状態等に応じて、個別対策を実施し、特定ユーザ向
けのデコーダを開発しているケースが多々あります。本機能は、この個別対策による読取性能の
向上を効率よく、実施するための機能です。
通常のデコードロジックの読み取り性能を保持するために、まずは通常のデコーダによりデコー
ドを行い、デコードできなかった場合はカスタマイズしたデコーダによりデコードを行います
(1)Right/Left マージンの閾値変更
バーコードが枠に囲まれて印刷されている場合、Right マージンまたは Left マージンが十分に確
保されておらず、読取ができない場合があります。このような場合、Right/Left マージンの閾値の
変更を行うことにより読み取りが行えるようになります。
読取NG 読取OK
Leftマージンが閾値Xより
小さいため読取NG
Leftマージンが閾値Yより
大きいため読取OK
閾値をX→Y
に変更
マージンチェック閾値大 マージンチェック閾値小
読取NG 読取OK
Leftマージンが閾値Xより
小さいため読取NG
Leftマージンが閾値Yより
大きいため読取OK
閾値をX→Y
に変更
マージンチェック閾値大 マージンチェック閾値小
マージンチェック閾値を変更すると、以下のようなバーコードの読取が行えるようになります。
Leftマージンが狭
いバーコード
Leftマージンが狭
いバーコード
Rightマージンが狭いバーコードRightマージンが狭いバーコード
Rightマージン・Leftマージンの
両方が狭いバーコード
Rightマージン・Leftマージンの
両方が狭いバーコード