User manual - Cライブラリ解説書(2006年4月17日)

DT-930 Cライブラリ解説
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⑰立ち上げモード
ここでいう立ち上げモードとは、トリガキー押下により電源を ON するかしないのことです。
OBR では次に記載する各モードによりこの立ち上げモード選択できます。
表5.11 立ち上げモード一覧
モー
OBR の状態
012
OPEN状態 立ち上げ不可能 立ち上げ可能 立ち上げ可能
CLOSE状態 立ち上げ不可能 立ち上げ可能 立ち上げ不可能
(3)注意事項
バーコード読取りを行なっている最中に、動作モード設定による誤動作を防止するために、オ
ープン中の動作モード設定は無効となります。
設定パラメータ内にエラーを発見した場合、そのパラメータについては無効としますが引き続
きパラメータ設定の処理を行ないます。また、パラメータ中にエラーがあった場合、パラメータ
エラーを返します。
5.2.6. レーザー発光幅制御
従来のレーザースキャナにおいて遠距離のスキャンを行なうとレーザーの走査幅が広がり、読取
りたいバーコード以外にも、複数のバーコードをスキャンしてしまう事があります。
レーザー発光幅制御は、読取りたいバーコードの幅にあわせてレーザーの照射を制御すること
により、確実にバーコードの読取りを行なうことができます。
レーザー発光幅制御を行なうために次の関数があります。
表5.12 レーザー発光幅制御機能一覧
機能 内容 備考
キャリブレーション機能 マシン固体差によるレーザー発光幅位置を決
定するための機能です
システムメニューまたはアプリケーショ
ンから起動可能です(*1)
レーザー発光幅
設定機能
4段階のレーザー発光幅を設定するための機能
です(レーザー発光幅制御なしの設定も可能)
関数として提供されます
レーザー発光幅
微調整機能
現状設定されているレーザー発光幅を微調整
し、広める/狭めることが可能です
関数として提供されます
(*1) :共通関数を参照して下さい。
(1)キャリブレーション
マシンの固定差によるレーザー発光幅位置(レーザーの発光幅)を調節するための機能です。
システムメニューや関数(共通関数)で行なうことができます。
通知モードが設定されている状態で、キャリブレーションを実行した場合、通知イベントが発生し
てもキャリブレーション処理から戻れません。(電源 OFF キー/APO を通知モードにしている場
合は、キャリブレーション実行中にそのイベントが発生しても電源 OFF されません)