User manual - ソフトウェア解説書(2006年4月17日)

Table Of Contents
DT-930 ソフトウェア解
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2.1.4. システム監視(省電力制御)
電池寿命を延ばし動作時間を延長するために、以下の省電力制御を行っています。
省電力制御 CPUの省電力制御 CPUクロックの切り替え制御
モジュールスタンバイ制御
スリープ状態制御
外部モジュールの電源ON/OFF制御
自動電源OFF(APO)制御
自動バックライトOFF(ABO)制御
省電力制御 CPUの省電力制御 CPUクロックの切り替え制御
モジュールスタンバイ制御
スリープ状態制御
外部モジュールの電源ON/OFF制御
自動電源OFF(APO)制御
自動バックライトOFF(ABO)制御
(1)CPUクロック切替制御
処理の状態に応じ、CPU の動作クロックを細かく制御することにより、消費電力をおさえています。
CPU クロック 主な処理
高速クロック(4.9MHz) バーコードのデコード(レーザスキャン)
IrDA 等の通信処理
緊急電源 OFF 処理
その他、高速処理を行う必要がある処理
標準クロック(2.5MHz) ユーザアプリケーション実行中
その他高速処理の必要性が無い処理
低速クロック(1.2MHz) スリープ状態(システムでのみ使用します)
標準クロックで動作することを基本とし、高速クロック(高速処理)が必要な処理は、自己で高速クロ
ックに切り替え、処理終了後は標準クロックに戻します。
なお、ユーザアプリケーションによるクロックの切替は出来ません。
(2)モジュールスタンバイ制御
CPU 内蔵モジュール未使用時、当該モジュールをスタンバイ状態にすることにより、CPU の消費電
力をおさえています。
CPU 内蔵モジュール スタンバイ状態にするタイミング
DMAC0~3(ダイレクトメモリアクセス ントローラ) バーコード読み取り中でない
通信中でない
画面表示更新中でない
ITU0~5(インテグレーテッド タイマ パルス ユニット) システムタイマが使用中でない
バーコード読み取り中でない
ブザー鳴動中でない
内蔵モジュールを使用する処理が、使用開始時にモジュールスタンバイを解除し、処理終了時
にモジュールスタンバイ状態に設定します。
なお、ユーザアプリケーションによるスタンバイ制御は出来ません。
(3)スリープ状態制御
アイドル状態(キー入力待ち、トリガキー押下待ち、かつ、内蔵モジュール(DMAC,SCI,ITU)が全て
モジュールスタンバイ状態)のとき、CPU クロックを低速に切替えるとともにスリープ状態にすること
により、消費電力をおさえます。
スリープ状態のとき、キー入力等の外部割込み発生にてスリープ状態を解除し、通常状態に戻
ります。
(4)外部モジュールの電源 ON/OFF 制御
レーザモジュール等の電源の ON/OFF を細かく制御することにより、消費電力をおさえています。