User manual - ソフトウェア解説書ver.2.00(2003年2月7日)
DT-900 ソフトウェア解説書
2.1.4. システム監視(省電力制御)
電池寿命を延ばし動作時間を延長するために、以下の省電力制御を行っています。
省電力制御 CPU の省電力制御 CPU クロックの切り替え制御
モジュールスタンバイ制御
スリープ状態制御
外部モジュールの電源 ON/OFF 制御
自動電源 OFF(APO)制御
自動バックライト OFF(ABO)制御
(1) CPUクロック切替制御
処理の状態に応じ、CPU の動作クロックを細かく制御することにより、消費電力をおさえています。
CPU クロック 主な処理
高速クロック(4.9MHz) ・ バーコードのデコード(レーザスキャン)
・ IrDA 等の通信処理
・ 緊急電源 OFF 処理
・ その他、高速処理を行う必要がある処理
標準クロック(2.5MHz) ・ ユーザアプリケーション実行中
・ その他高速処理の必要性が無い処理
低速クロック(1.2MHz) ・ スリープ状態(システムでのみ使用します)
※ 標準クロックで動作することを基本とし、高速クロック(高速処理)が必要な処理は、自己で高速クロックに切
り替え、処理終了後は標準クロックに戻します。
※ なお、ユーザアプリケーションによるクロックの切替は出来ません。
(2) モジュールスタンバイ制御
CPU 内蔵モジュール未使用時、当該モジュールをスタンバイ状態にすることにより、CPU の消費電力をおさえています。
CPU 内蔵モジュール スタンバイ状態にするタイミング
DMAC0∼3(ダイレクトメモリアクセス コントローラ) ・ バーコード読み取り中でない
・ 通信中でない
・ 画面表示更新中でない
ITU0∼5(インテグレーテッド タイマ パルス ユニット) ・ システムタイマが使用中でない
・ バーコード読み取り中でない
・ ブザー鳴動中でない
※ 内蔵モジュールを使用する処理が、使用開始時にモジュールスタンバイを解除し、処理終了時にモジュー
ルスタンバイ状態に設定します。
※ なお、ユーザアプリケーションによるスタンバイ制御は出来ません。
(3) スリープ状態制御
アイドル状態(キー入力待ち、トリガキー押下待ち、かつ、内蔵モジュール(DMAC,SCI,ITU)が全てモジュールスタンバイ状態)のとき、CPU ク
ロックを低速に切替えるとともにスリープ状態にすることにより、消費電力をおさえます。
※ スリープ状態のとき、キー入力等の外部割込み発生にてスリープ状態を解除し、通常状態に戻ります。
(4) 外部モジュールの電源 ON/OFF 制御
レーザモジュール等の電源の ON/OFF を細かく制御することにより、消費電力をおさえています。
(5) 自動電源 OFF(APO)制御
文字(キー)入力待ち等、アイドル状態が一定時間以上継続した場合、電源を OFF することにより消費電力を低減させています。
(自動電源 OFF(APO)機能は、「動作環境メニュー」または、システムデータ管理が提供する関数で設定します)
(6) 自動バックライト OFF(ABO)制御
バックライトが ON の時、一定時間以上キー操作がなされなかった場合、バックライトを OFF にする機能です。
自動でバックライトが OFF になった後、任意のキーを押下することにより再びバックライトを ON にします。
自動バックライト OFF(ABO)機能は、「動作環境メニュー」または、システムデータ管理関数で設定できます。
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