User manual - LAN IO ボックス解説書ver.1.01(2002年9月11日)
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1. 概要
1.1. 本仕様書の範囲
1. 本書は、ホストコンピュータのイーサネットインターフェイスと、ハンディターミナルの IrDA インターフェイスとを使用したデ
ータ転送を中継する、マスタ IO BOX の製品仕様について記述しています。
2. 本書の通信機能及びイーサネット部の内容は特に明記しない限り、各機種用マスタ IO BOX 共通です。
3. マスタ IOBOX を使用してハンディターミナルと通信を行うには、FLINK ユーティリティと LMWIN を使用する方法と、ハンデ
ィターミナル、ホスト PC のプログラムを作成して行う方法があります。
これらの詳細については、本書の範囲外
とし、
●FLINK ユーティリティやハンディターミナルのプログラム作成方法については、ハンディターミナルの
プログラム解説書
●LMWIN については、
LMWIN 解説書
を参照してください。
4. マスタ IOBOX は、ホスト PC と VP プロトコルという独自手順を用いて通信します。
●VP プロトコルについては、
VP プロトコル仕様書
を参照ください。
1.2. 各機種固有の動作
DT-900 用
・ IrDA速度
IrDAの速度は、マスタIOBOX自体は、9.6Kbpsから4Mbpsまでサポートしていますが、
赤外線素子は、DT-900 と同等のものを使用しているため、115.2Kbpsが最大値です。
(230.4Kbps及び4Mbpsでの通信はできません)
1.3. マスタ IO BOX の機能
マスタ IO BOX は、IrDA1.1のプロトコルスタックとTCP/IPのプロトコルスタックを装備しており、IrDA の COM ポートエミュレ
ーションのレイヤである、IrCOMM レベルから TCP レベルへプロトコルを変換して中継します。また、充給機能を装備しており、
ハンディターミナルが設置されている間は、ハンディターミナルへ電源を供給します。充給電部は各機種依存であり、それぞれ
のハンディターミナルで異なります。
1.3.1. 通信機能
・マスタ IO BOX は、PC と 10BASE-T イーサネット経由で接続されます。
・ハンディターミナルとのインターフェイスは、IrDA1.1 またはオリジナルの IR-230(注)による通信が可能です。
・連鎖接続用端子を使用して、最大 7 台のサテライト IO BOX を連鎖接続可能(計最大 8 台構成)
ハンディターミナルインターフェイス
赤外線(IR)通信速度 備考
マスタIOBOX 単体 4Mbps,230Kbps※ ,115Kbps,38.4Kbps,9.6Kbps
マスタ連鎖接続 4Mbps,230Kbps※ ,115Kbps,38.4Kbps,9.6Kbps
サテライト連鎖接続 230Kbps※ ,115Kbps,38.4Kbps,9.6Kbps
※ :IR-230 による通信
ホスト PC インターフェイス
Ethernet 規格 IEEE802.3 10BASE-T (10Mbps)
LAN コネクタ RJ-45
搭載プロトコル TCP/IP,ARP,ICMP,TELNET