DT-900 ソフトウェア解 説 書 DT-900 LAN IO ボックス解説書 Rev.1.
DT-900 ソフトウェア解 説 書 目 次 1. 概 要 ................................................................................................................................ 3 1.1. 1.2. 1.3. 本仕様書の範囲 ............................................................................................................. 3 各機種固 有 の動作 ......................................................................................................... 3 マスタ IO BOX の機能 ...............................................................................
DT-900 ソフトウェア解 説 書 7.2. 8. インジケータ ................................................................................................................. 16 保 守用インジケータ表示 仕様 ............................................................................................. 18 8.1. 起動時のハード診断 結 果表示 ........................................................................................ 18 8.1.1. 8.1.2. 8.2. 8.3. 9. 表示内容 .................................................................................................
1. 概要 1.1. 本仕様書の範囲 1. 本 書 は、ホストコンピュータのイーサネットインターフェイスと、ハンディターミナルの IrDA インターフェイスとを使 用 したデ 2. 本 書 の通 信 機 能 及 びイーサネット部 の内 容 は特 に明 記 しない限 り、各 機 種 用 マスタ IO BOX 共 通 です。 3. マスタ IOBOX を使 用 してハンディターミナルと通 信 を行 うには、FLINK ユーティリティと LMWIN を使 用 する方 法 と、ハンデ ータ転 送 を中 継 する、マスタ IO BOX の製 品 仕 様 について記 述 しています。 ィターミナル、ホスト PC のプログラムを作 成 して行 う方 法 があります。 これらの詳 細 については、本 書 の範 囲 外 とし、 ●FLINK ユーティリティやハンディターミナルのプログラム作 成 方 法 については、ハンディターミナルの プログラム解 説 書 ●LMWIN については、 LMWIN 解 説 書 を参 照 してください。 4.
1.3.2. 充給電機能 ・充 電 池 付 きハンディターミナルに充 電 を行 ないます。(乾 電 池 装 着 時 には充 電 は行 いません。) ・ハンディターミナルに給 電 を行 ないます。 1.3.3. IPアドレス、ポート番号設定機能 ・イーサネットライン及 びハンディターミナルから、IOBOXのIPアドレス、ポート番 号 、ホストのIPアドレス、ポート番 号 デフォルトゲートウェイ、サブネットマスクの設 定 が可 能 です。 1.3.4. ファームウェアダウンロード機能 ・保 守 用 3ピン又 は、イーサネットラインを通 じで、ファームウェアのダウンロードが可 能 です。 1.3.5.
1.5.1.
2. 通信動作形態 2.1. 接続構成と動作状態 2.1.1. ホスト PC−マスタ IOBOX 接続(1:1) ホストPC イーサネット 2.1.2.
2.1.3. ホストPC−マスタ IOBOX 接続(マスタのみによる接続) ホストPC イーサネット マスタI/Oボックス ・接 続 台 数 の最 大 数 はイーサネットとホストPCの仕 様 により制 限 されます。 2.1.4.
3. 設置 TCPIP を使 用 するために、IPアドレス、ポート番 号 、デフォルトゲートウェイ、サブネットマスク等 を設 定 します。 これらのデータをIPデータと総 称 します。 3.1. 出荷時設定 IPデータの出 荷 時 設 定 は下 表 の様 になっています。 内容 IOBOXのIPアドレス ホストのIPアドレス IOBOXのポート番 号 ホストのポート番 号 デフォルトゲートウェイ サブネットマスク 値 192.168.1.1 192.168.1.64 54021 50021 0.0.0.0(使 用 しない) 255.255.255.0 3.2.
3.3. 運用の想定 3.3.1. TCPIPを意 識 しないアプリケーション(システムメニューからファイル転 送 等 )を使 用 する 場合 TCPIPを意 識 しないアプリケーションの場 合 には、あらかじめIOBOXにIPデータを設 定 して置 く必 要 があります。 設 置 時 に、ホスト又 はハンディターミナルからIOBOXのIPデータを設 定 します。 3.3.2.
3.3.3.
4. ホストとの接続のタイミング IOBOXがクライアントとして動 作 する時 、以 下 のタイミングでホストに接 続 を行 います。 4.1. クライアント動作時の接続のタイミング 4.1.1. ハンディターミナルからデータを受信した場合 ハンディターミナルとIrDAで接 続 後 、ハンディターミナルからデータを受 信 した場 合 TCPIPの接 続 を行 います。 ホスト PC IOBOX ハンディターミナル IrDA 接 続 データ送 信 接続 4.1.2. ハンディターミナルと接続後一定時間データ受信しない場合(SW6=OFF/SW7=ON の場合) ハンディターミナルとIrDAで接 続 後 、ハンディターミナルから一 定 時 間 データを受 信 しない場 合 TCPIP の接 続 を行 いま す。 アプリケーションで、ホストから最 初 にデータを送 信 する必 要 がある場 合 は、この機 能 を使 って ホストと接 続 します。 ホスト PC IOBOX ハンディターミナル IrDA 接 続 3秒 間 何 も受 信 しない 接続 4.1.3.
5.
6. 制限事項 6.1. サテライト連鎖接続における制限 6.1.1. 通信動作 サテライト IO BOX による連 鎖 接 続 時 は、連 鎖 接 続 されている IO BOX 上 のハンディターミナルの内 、同 時 に1台 のみ通 信 を 行 うことが出 来 ます。従 って1つのハンディターミナルの通 信 が完 了 してコネクションをクローズし次 第 順 次 通 信 を行 います。 通 信 中 にハンディターミナルを取 り外 すと、ハンディターミナルおよび IO BOX で直 ちに通 信 エラーとなります。通 信 中 の置 き 換 えも同 様 です。ただし、通 信 をしていないとき(通 信 待 機 中 )は、エラーとなりません。 6.1.2.
7. ディップスイッチおよびインディケータ 7.1. DIP スイッチ 7.1.1. IR速度 IrDA1.0 又 は IR230 で通 信 する場 合 の通 信 速 度 を設 定 します。 速 度 (BPS) SW1 SW2 備考 38.4K OFF OFF 115.2K 230.4K 設定禁止 ON OFF ON OFF ON ON IrDA ネゴシエーションは、この設 定 に関 わらず IrDA プロトコルに従 い、9600bps が用 いられます。 この設 定 は、IrDA プロトコルのネゴシエーション時 のパラメータとして利 用 されます。 この設 定 は4Mbps での通 信 には関 係 ありません。 7.1.2. サテライト接続切り替え 接 続 切 り替 え SW5 連鎖 OFF 非連鎖 ON 備考 マスタ単 独 SW1,2 および5の組み合わせによる可能な IrDA の通信速度 SW1,2 38.4K 38.4K 115K 115K 230K 230K SW5 連鎖 非連鎖 連鎖 非連鎖 連鎖 非連鎖 9.6Kbps ○ ○ ○ ○ ○ ○ 38.
7.1.4. 特殊動作 特殊動作 通常動作 予約 タイムアウト接 続 有 効 予約 SW6 SW7 OFF ON OFF ON OFF OFF ON ON 備考 タイムアウト接 続 有 効 ハンディターミナルとIrDAで接 続 後 、ハンディターミナルから一 定 時 間 (3 秒 )データを受 信 しない場 合 、ホストに接 続 します。 上 位 のプロトコルで、ホストから先 にデータ送 信 をする必 要 がある場 合 に使 用 します。 7.1.5. IOBOXのIPアドレス・ポートナンバーのライトプロテクト IOBOX のIPアドレス、ポートナンバー、デフォルトゲートウェイ、サブネットマスクの書 換 えを許 可 又 は 禁 止 します。 これらのデータは一 旦 設 置 した後 は、通 常 変 更 する必 要 は少 ないので、誤 って書 きかえられるのを防 ぐ ためにこの設 定 を用 意 しています。 IPアドレス書 換 え許 可 SW8 書 換 え許 可 OFF 書 換 え禁 止 ON 備考 7.1.6.
7.2.
ファームウェアダウンロード動 作 時 : 状態 LINE LED ファームウェアダウンロード中 ファームウェアダウンロードダウンロード正 常 終 了 ファームウェアダウンロード失 敗 赤点滅 消灯 赤点灯 17
8. 保守用インジケータ表示仕様 1桁 の7セグメント LED によりIOBOX内 の状 態 推 移 を表 示 します。 この機 能 は、異 常 が発 生 した場 合 表 示 が止 まり、その表 示 により現 在 の状 況 を把 握 してその 対 処 が出 来 るようにする為 の機 能 です。 本 機 能 は、主 に以 下 の3つの機 能 からなります。 1.起 動 時 のハード診 断 結 果 表 示 2.通 常 動 作 時 の、IOBOXの内 部 状 態 表 示 3.ファームウェアダウンロード時 の状 態 表 示 8.1. 起動時のハード診断結果表示 電 源 ON時 に、保 守 用 インジケータは“8.”を表 示 します。以 後 、ハードウェアの初 期 化 を行 い、正 常 終 了 するごとに表 示 を 更 新 して行 き全 て正 常 に終 了 で“消 灯 ”になります。 8.1.1.
5.:IOBOXの種 類 とダウンロードされたファームウエアが異 なります。 →正 しいファームウエアをダウンロードしてみてください。 4.:SCSI版 のエラーコード(LAN IO 版 は表 示 無 ) 3.:IrDA部 が異 常 です。 →再 度 オフ・オンしても直 らない場 合 は、ハードウェア調 査 をご依 頼 ください。 2.:ディップスイッチの設 定 が設 定 禁 止 の状 態 になっています。 →ディップスイッチの設 定 を修 正 し、電 源 を入 れ直 してください。。 1.:イーサネットカードが異 常 です。 →再 度 オフ・オンしても直 らない場 合 は、ハードウェア調 査 をご依 頼 ください。 0.:予 約 全 消 灯 :ハード診 断 は正 常 終 了 したが、ファームウェアの起 動 までの間 の異 常 →AC アダプタが正 しく装 着 されているか確 認 ください。 →再 度 オフ・オンしても直 らない場 合 は、ハードウエア調 査 をご依 頼 ください。 19
8.2.
8.3.
9. IPアドレス、ポート、デフォルトゲートウェイ、サブネットマスク設定 9.1. ホストからのIPデータの設定 9.1.1.
9.2. IrDA を使用したIPデータ設定・読み出し 9.2.1.
IPデータ読 み出 し ・IPデータ読 み出 しコマンド +0 +1 01 'X' h +2 00 h +3 +4 データ長 (0Dh,00h) +5 00 h +6 01 h +7 '1' +8 xx h +9 xx h +10 Xx h +11 80 h +12 +13 コマンド長 +14 'G' (00h,00h) +15 +16 チェックサ ム ・xxh は任 意 のコード ・データ長 はデータ長 の次 からチェックサムまでのバイト数 。ワードで設 定 。000Dh 固 定 。 ・コマンド長 は0x00。ワードで設 定 。 ・チェックサムは、“送 信 データフォーマット“と同 様 に計 算 。(2バイト) ・IPデータ読 み出 し応 答 +0 +1 00 'X' h +2 00 h +3 +4 データ長 +5 00 h +6 01 h +7 '1' +8 'I' +9 'O' +10 +11 'E' 結果 コード +12 +13 +14 コ マ ン ド 'F' 長 .... 設定 IPデータ チェック サム ・データ長 はデータ長 の次 から
・接 続 コマンド応 答 フォーマット +0 +1 00 'X' h +2 00 h +3 +4 データ長 (0Dh,00h) +5 00 h +6 01 h +7 '1' +8 'I' +9 'O' +10 'E' +11 +12 +13 結 果 コマンド長 コード (01h,00h) +14 +15 'C' 結 果 コード チェック サム ・データ長 はデータ長 の次 からチェックサムまでのバイト数 。ワードで設 定 。 ・コマンド長 は結 果 コードの長 さ(1バイト)が設 定 される。 ・チェックサムは、全 データ(先 頭 の“00h”∼“結 果 コード”まで)をバイト加 算 ※ して、2の補 数 をとった値 。 (2バイト) ※:桁 あふれは、1バイト分 保 持 するので加 算 結 果 は、合 計 2バイトで保 持 しておく。 ・結 果 コードには以 下 の内 容 が設 定 される。 0x00:接 続 成 功 0X01:パラメータエラー 0X02:接 続 失 敗 25
9.4. IPデータ書き換え・読み出し時のフォーマット IPデータは、以下の(1)から(6)までの内容をセットします。 変更する必要のない項目はセットする必要ありません。 (1)ホスト(PC)の IP アドレス 01 C0 A8 01 40 値はデフォルト値(192.168.1.64) IPアドレス 見出し 01 は見出し、後の 4 バイトが IP アドレス 5バイト固定です。 データはバイナリでセットします。 (2)IOBOX 自体の IP アドレス 02 C0 A8 01 01 値はデフォルト値(192.168.1.
10. 保守イメージ 10.1.
11. ファームウェアダウンロード方法 11.1. 3ピンインターフェイスを用いた方法 11.1.1. 接続方法 保 守 用 3ピンポートに、3ピンケーブル及 びレベルコンバータを接 続 してホストのシリアルポートに 接 続 します。 11.1.2. 通信プロトコル 通 信 プロトコルには、Yモデムバッチプロトコルを使 用 します。 ホスト側 プログラムは、Yモデムバッチプロトコルをサポートする通 信 ソフトウェアを別 途 用 意 して ください。(Windows95 の場 合 はハイパーターミナルを使 用 できます。) 通 信 仕 様 は以 下 の通 りです ボーレート パリティ スタートビット ストップビット フロー制 御 38400BPS なし 1 1 なし 11.1.3.
11.2. LAN インターフェイスを使用した方法 11.2.1. 起動方法 Windows95のDOSプロンプトで以 下 の書 式 で起 動 します。 WDOWNTP ファイル名 [IPアドレス] ※IOBOXは通 常 動 作 (SW3=OFF/SW4=OFF)で起 動 し、ハンディターミナルを乗 せずにアイドル 状 態 にしておいてください。 ファイル名 :Ioboxのファームウェアのファイル名 を指 定 します。 IPアドレス:IOBOXのIPアドレスを指 定 します。 省 略 した場 合 には、IOBOX のデフォルト値 (192.168.1.1)になります。 11.2.2. 画面遷移 正常動作時 C:¥> wdowntp c:¥px971.prg 192.168.1.1 *** DOWNLOAD Ver 0.11 (WinSock) *** Connect Occure Port=54021 Sending ...
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