User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)
DT-900 C ライブラリ解説書
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1. 概要
1.1. 提供ファイルについて
アプリケーションプログラムを作成する場合、必ず“HICIF.LIB“をリンクして下さい。
本機の関数を使用する場合には、本システムが提供する“BIOS1MAC.H“をアプリケーションプログラム内でインクルードし
て下さい。
また、C 標準ライブラリの機能を使用する場合には、“SHCLIB.LIB“をリンクして下さい。
マルチドロッププロトコルまたは DT500 プロトコルを使用する場合には、専用のヘッダファイルをインクルードしなければなり
ません。(FLINK プロトコルは標準でサポートされていますので、ヘッダファイルをインクルードする必要はありません)
また、ヘッダファイルは、BIOS1MAC.H より前にインクルードする必要があります。
各プロトコルは一つのソースファイルで同時に使用することはできません。
複数のプロトコルを使用するときは、それぞれオブジェクトに分けて下さい。
※ アプリケーションは提供された関数群(外部シンボル)の定義ファイルを用いることにより、単独でコンパイル/リンクしま
す。(OS/システムの実体とはリンクしません)
(1)ファイルの内容
・ BIOS1DEF.H ・・・・・ ファンクションコール用 BIOS ジャンプテーブルの型定義をしたインクルードファイル
・ BIOS1MAC.H ・・・・・ BIOS のファンクションコールをマクロ定義したインクルードファイル
・ SHCLIB.LIB ・・・・・ C 言語標準ライブラリ (コンパイラに付属)
・ AP_START.OBJ ・・・・・ アプリケーション初期化モジュール
・ AP_STARA.OBJ ・・・・・ アプリケーション初期化モジュール (DT700 互換表示 A 用)
・ AP_STARB.OBJ ・・・・・ アプリケーション初期化モジュール (DT700 互換表示 B 用)
・ APINIT.OBJ ・・・・・ アプリケーション使用変数初期化モジュール
・ ITRON.H ・・・・・ システム用のデータや関数を定義したインクルードファイル
・ CMNDEF.H ・・・・・ BIOS 用のデータや構造体等を定義したインクルードファイル
・ HICIF.LIB ・・・・・ C 言語標準ライブラリ
・ CU_MULTI.H ・・・・・ 通信プロトコル用インクルードファイル(マルチドロップ)
・ CU_DT500.H ・・・・・ 通信プロトコル用インクルードファイル(DT500)
: 本機専用ファイル
(2)各ファイルの関係について
インクルード (インクルードの順番 ①→②→③→④)
リンク
本機専用ファイル
アプリケーションプログラム
SHCLIB.LIB
④BIOS1MAC.H
HICIF.LIB
BIOS1DEF.H
AP_START.OBJ
または AP_STARA.OBJ
または AP_STARB.OBJ
①ITRON.H
AP_INIT.OBJ
②CMNDEF.H
アプリケーション用に
提供されるライブラリ
アプリケーション用に
提供されるオブジェクト
(コンパイラに付属)
アプリケーション用に提供されるインクルードファイル
CU_MULTI.H
CU_DT500.H
③
マルチドロップ、DT500 プロトコルを
使用する場合のみ