User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)
DT-900 C ライブラリ解説書
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8. 通信ユーティリティ部関数
・ 関数名は、プロトコル毎に同一のものが存在しますが、(cu_open,cu_fileSend、cu_fileRecv..等) 関数機能・インタフェ
ースはプロトコルによって異なります。
・ 使用するプロトコル別に提供されるヘッダーファイルをインクルードする必要があります。
8.1. 通信インタフェース
8.1.1. 使用形態
本機では、2つの回線ポート(赤外線/シリアルインタフェース)が存在します。
プロトコル別による使用形態は以下の通りです。
COM0(赤外線)
接続機器
COM1(シリアル)
接続機器
プロトコル 転送
方向
(本機を
基準)
対象ファイル
I/O
BOX *1
本機 IRDA
アダプタ
PC 本機
備考
アプリケーション ◎ × × ○ × *2 受信
データファイル ◎ × × ○ ×
アプリケーション × × × × ×
マルチドロップ
送信
データファイル ◎ × × ○ ×
アプリケーション ◎ ○ ○ ○ ○ 受信
データファイル ◎ ○ ○ ○ ○
アプリケーション ◎ ○ ○ ○ ○
FLINK
送信
データファイル ◎ ○ ○ ○ ○
アプリケーション ◎ × × ○ × *3 受信
データファイル ◎ × × ○ × *3
アプリケーション ◎ × × ○ × *3
DT500
送信
データファイル ◎ × × ○ × *3
◎使用可能(推奨) ○使用可能 ×使用不可
*1 IO ボックスインタフェースについては次の章を参照して下さい。
*2 マルチドロップではAP上からAPの受信は行えません。
*3 DT500 では、規定フォーマットのテキストファイルのみ転送可能です。
それ以外のファイルは規定フォーマットへの変換が必要です。
8.1.2. IOボックスインタフェース
通信ユーティリティでは、各プロトコルとも赤外線コネクタによる通信をサポートしていますが、使用する IO ボックスは次の組
み合わせになります。
本機用IOボックス プロトコル
マスタIO(IrDA) サテライトIO(IrDA) ベーシックIO(カシオIR)
マルチドロップ × × ○
FLINK ○ ○ ×
DT500 × × ○
○ 使用可能 × 使用不可
8.1.3. 排他制御
複数プロトコルは同時使用できません。
8.1.4. 転送ドライブ
各プロトコルでは、Aドライブ(RAMドライブ)、Bドライブ(バックアップ用ドライブ)ともアクセスが可能です。
ただし、マルチドロップおよび DT500 プロトコルに関しては、送信受信を行う前に転送ドライブの指定が必要です。