User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)

DT-900 C ライブラリ解説書
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(15)CS検査
CS信号のON/OFF状態をチェックし、通知します。
信号待ち時間が指定されているとき信号のON待ちとなります。
信号待ち時、LBエラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
信号待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
(16)CI検査
CI信号のON/OFF状態をチェックし、通知します。
(17)BREAK検査
ブレイク信号の受信状態をチェックし、通知します。このとき受信状態をクリアします。
尚、ブレイク受信となった場合、フレーミングエラーは発生しません。
(18)エラー値取得
エラー値を取得します。
各関数の異常終了の詳細となるエラー値を返します。このときエラー値をクリアします。
(19)通信状態設定
IrDA部の通信状態を設定します。本機能はIrCOMMオープンに先立って行う必要があります。
局は自局が1次局か2次局であるかを指定します。
・ 1次局
データリンクを2次局に指示します。自局が1次局であるときコネクトする相手局は2次局となります。
・ 2次局
1次局からデータリンクの指示を受けます。2次局は1次局からのデータリンクの指示を受けることでコネクトします。
自局が2次局であるときコネクトする相手局は1次局となります。
Wireはエミュレートする結線タイプを指定します。結線タイプをWireと呼び、Wireの指定により機能が異なります。
指定する各Wireの機能は以下の通りです。
・ 3Wire―raw
実データの送受信のみ行えます。信号線制御、通信エラーの通知(POFエラー)などの機能は持ちません。
・ 3Wire
実データの送受信の他にRS232Cの設定、通信エラーの通知(POFエラー)、ブレイク信号等の機能を持ちます。
・ 9Wire
3Wireと信号線制御の機能を持ちます。このWireが指定されているとき各関数の信号線チェックが有効となります。
・ LPT
3Wire―rawと同等ですがIrLPTクラス名を持つプリンタにコネクトする場合はこの指定を行って下さい。
また1次局に指定する必要があります。
データ待ち時間は秒単位、待ちなし、無限待ちを指定することができます。
データ待ちには以下の状態があり、各関数でのデータ待ちを行います。
・ 送信バッファにデータの書込みが行えないとき
・ 受信バッファに読込み可能なデータが無いとき
DR/CS/CD待ち時間は秒単位、待ちなし、無限待ちを指定することができます。
信号待ちには以下の状態があり、各関数での信号待ちを行います。Wireが9Wireに指定されているとき有効となります。
・ DR信号がOFFのとき
・ CS信号がOFFのとき
・ CD信号がONのとき
・ CD信号がOFFのとき
RS232Cの通信設定を行うことができます。Wireが3Wireまたは9Wireに指定されているとき有効となります。
・ 通信速度
・ データ長
・ ストップビット
・ パリティビット