User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)

DT-900 C ライブラリ解説書
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(3)データ読込み
受信データの読込みを行います。
ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込みを行い、読込んだバイトサイズを返します。
受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込みが可能です。
受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。
このときLBエラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレーミングエラーのチェッ
クを行い、エラー時は直ちに異常終了となります。
データ待ちからは、受信バッファから1バイト以上のデータの読込みが行え、かつ受信バッファに受信データが無くなれ
ばユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。
また、受信データがある場合でも読込み後にLBエラー、ブレイクイベントのチェックおよび、パリティ、オーバーラン、フレ
ーミングエラーのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。
このため受信データの読込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
尚、、本関数では受信バッファに受信データが存在するとき、コネクト切断によるエラーは、受信バッファのデータが無く
なるまで通知しません。
この場合、受信バッファの全てのデータ読込みが終了したとき、に異常終了となりますが、受信データはユーザ定義の
エリアへ格納されています。
また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。
ユーザアプリケーションが従局的な役割であるときは本機能で主局側からのコネクト切断を待ちを行い、必要に応じて
(受信待ちタイムアウトになった場合等)IrCOMMクローズを行うようにして下さい。
(4)データ書込み
送信データの書込みを行います。
ユーザ定義のエリアから送信バッファに送信データの書込みを行い、書込んだバイトサイズを返します。
送信バッファに送信データの書込みが行えなくなるか(バッファビジ-)、ユーザー定義のバイトサイズまで書込みを行い
ます。
データ待ち時間が指定されていれば送信バッファに書込みが行えないときデータ待ちとなり、一度データ待ちとなると全
てのデータの書込みが終了するまでの間をデータ待ち時間としてタイマによる監視を行います。
データ待ちの間およびデータ書込み後にLBエラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー時は直ちに
異常終了となります。
このため送信データの書込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。
(5)送信データ数問合せ
送信バッファに残っている未送出のデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
IrDAプロトコル上では送信バッファに書込まれたデータが送出されるまで、ある程度の時間が掛かります。
本機能でデータが送出されたかを調べることができます。
(6)受信データ数問合せ
受信バッファより読込み可能なデータ数を問合せます。結果をバイトサイズで返します。
(7)ER ON
ER信号をONにします。IrDAによる信号線のエミュレートとなります。
IrDAプロトコル規定のER信号ONを指示するデータフレームを相手局に送信します。
このため、「データ書込み」機能と同様に送信バッファへの書込みを行います。
データ待ちの間およびデータ書込み後にLBエラー、ブレイクイベント、タイムアウトのチェックを行い、エラー時は直ちに
異常終了となります。
データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数(Ir_State_Set)で行うことができます。