User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)
DT-900 C ライブラリ解説書
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7. IrDA 部関数
7.1. 機能
7.1.1. シリアルポートエミュレーション
IrDA部はシリアルポートエミュレーションエンティティとして存在します。
ユーザーエンティティはIrDA(プロトコル)のフレーム形式を意識することなくデータ通信を行うことができます。
(1)信号結線
IrDAポートを使用して本機同士を接続したとき、9Wireの信号結線は以下に示す通りにエミュレートします。
【信号結線】
7.1.2. ファンクションコール
(1)IrCOMMオープン
IrCOMM(IrDAポート)をオープンします。
IrDA部の変数初期化、赤外線デバイス電源ON、通信用デバイスおよびリソースのロックを行います。
このあと他局とコネクト行いオープンとなります。
本機のIrDA部のシリアルポートエミュレーションでは局指定を行う必要があります。
1次局はデータリンクを指示する役割を持ちます。
1次局は回線上(空間)に接続可能な2次局があるときデータリンクの指示を行い、データリンクを確立します。
1次局と2次局のデータリンク確立が行われデータ通信が行える状態(オープン状態)をコネクトと言います。
回線上(空間)に接続可能な2次局が存在しないときコネクト待ちとなり、接続可能な2次局が見つからなければコネクト
待ち時間指定によりタイムアウトして終了します。
2次局は1次局からのデータリンクの指示を受けてデータリンクを確立します。
1次局からのデータリンクの指示がなく、コネクト待ち時間を経過するとタイムアウトして終了します。
コネクト待ちのときLBエラー、ブレイクイベントのチェックを行ないます。
待ち時間は秒単位に指定するかまたは、コネクトを行うまで待つかを指定します。
尚、本関数が異常終了した場合はIrCOMM(カシオ IR インタフェース)はクローズ状態となります。
(2)IrCOMMクローズ
IrCOMM(IrDAポート)をクローズします。
相手局とコネクトを切断するための手続き(通信)を行います。
この処理中に異常が発生することで異常終了となることがありますが、正常にコネクト切断できた場合と同様に赤外線
デバイス電源OFF、通信用デバイスおよびリソースのリリースを行いクローズ状態となります。
尚、相手局からのコネクト切断を正常に受理した状態で本機能が使用された場合は正常終了となります。
RS RS
CS CS
ER ER
CD CD
DR DR