User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)
DT-900 C ライブラリ解説書
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6.4.5. 通信関数部制限
通信関数部の制限項目と注意事項を以下に示します。
表6.1 制限・注意事項一覧
項番 機能 内容
1 デリートコード制御 ・SI/SO制御、XON/XOFF 制御、エラーコードバッファリング制御で使用する制御
コードとデリートコードが重複しないように設定して下さい
2 XON/XOFF 制御 ・SI/SO制御、デリートコード制御、エラーコードバッファリング制御で使用する制
御コードと XON/XOFF コードが重複しないように設定して下さい
XONコードの既定値は0x11、XOFFコードの既定値は0x13です
・「受信バッファのクリア」ファンクションを使用すると通信コントローラのレシーバに
格納されている制御コードもクリアされる可能性があります
・カシオIRポートを使用する場合は使用でしないで下さい
・通信関数内部受信バッファ使用する場合は使用でしないで下さい
3 RS/CSフロー制御 ・カシオIRポートを使用する場合は使用しないで下さい
・通信関数内部受信バッファ使用する場合は使用でしないで下さい
4 SI/SO制御 ・XON/XOFF 制御、デリートコード制御、エラーコードバッファリング制御で使用する
制御コードとSI/SOコードが重複しないように設定して下さい
SIコードの既定値は0x0F、SOコードの既定値は0x0Eです
5 エラーコードバッファリング
制御
・XON/XOFF 制御、デリートコード制御、SI/SO制御で使用する制御コードとエラ
ーコードが重複しないように設定して下さい
・カシオIR、シリアルポートが使用するシリアルコントローラのレシーバはFIFOバ
ッファになっています。通信エラーが発生したときにレシーバ内の先頭の文字がエ
ラーコードバッファリング制御の対象となります
6 外部要因エラーの検出 ・LB0,1,2,4,5およびブレイク要因は、システムがセットするイベントフラグの
参照により、検出します。 従って検出を行う場合はシステムに対してイベントセッ
トを行うように設定して下さい
7 CI信号立上げ ・CI信号はONからOFFに変化したときに検出します
8 CERR_r_xxxx2
エラーステータス
・カシオIR、シリアルポートが使用するシリアルコントローラのレシーバはFIFOバ
ッファになっています。通信エラーが発生したときにレシーバ内のデータのいず
れかがエラーであることを示しています。エラーステータスはレシーバから先頭
の文字を読出したときに設定しています。これにより「1文字受信」、「タイムアウト
監視受信」ファンクションでエラーとなったきに読出した文字と実際にエラーとなっ
た文字に最大プラス15文字(レシーバが16バイト)の誤差があります
9 転送速度 ・複数ポートオープン時は転送速度の合計を115.2kbps以下に設定して下さい
10 ブレイク信号 ・カシオIRポートではブレイク信号の送出および検出をするこができません
ブレイク信号を送信した場合は1バイト長のデータのスペース(ストップビットまで)
となります(送出停止までの間、連続して送出されます)
ブレイク信号を受信した場合はフレーミングエラーとなります
11 受信バッファのクリア ・フロー制御中に受信バッファビジーであるとき「受信バッファのクリア」ファンクショ
ンで受信バッファのクリアを行った場合、受信ビジーは解除しません