User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)

DT-900 C ライブラリ解説書
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6.4.4. カシオIRポートの使用
(1)ベーシックIOボックスとの接続
カシオIRポートはベーシックIOボックスと接続して使用します。このとき半二重制御を行う必要があり、以下のファンクシ
ョンコールを使用します。
・ 送受信の有効/無効
・ IOボックス送信設定
・ IOボックス送信
半二重制御を行う場合、以下の2つ点を配慮しなくてはいけません。
a)CTRL信号の切替え時のターンアラウンドタイム
CTRL信号を切替えてデータ転送を開始するまでの間に 7.8ms以上のターンラウンドタイムが必要です。
b)CTRL信号とベーシックIOボックスのCS信号(RS-232Cインタフェース側)の状態
本機が転送データの送信を行うときCTRL信号が送信イネーブル、ベーシックIOボックスのCS信号はOFF
でなければなりません。また、本機が転送データの受信を行うときCTRL信号が送信ディセーブル、ベーシッ
クIOボックスのCS信号はOFFでなければなりません。
CTRL信号が送信ディセーブル、ベーシックIOボックスのCS信号がOFFであるとき本機にフレーミングエラ
ー(ノイズが発生する)が発生する場合があります。
尚、例2に示す「IOボックス送信」ファンクションを使用する場合、接続先のユーザエンティティは半二重制御
のタイミング(例2の④、⑥)を「IOボックス送信」ファンクションに合わせる必要があります。
【転送データの送信例1】
①ベーシックIOボックスに接続して
カシオ IR ポートをオープン
②送信イネーブル/受信ディセーブルに設定
③CTRL 信号を送信イネーブル/受信ディセーブルに設定
④ターンアラウンドタイムの待ちおよび、
ベーシックIOボックスの CS 信号の OFF 待ち
⑤転送データの送信
⑥ベーシックIOボックスの CS 信号の ON 待ち
⑦CTRL 信号を送信ディセーブル/受信イネーブルに設定
⑧送信ディセーブル/受信イネーブルに設定
「COM のオープン」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「IOボックス送信設定」ファンクション
7.8ms 以上のディレイ
任意時間のディレイ
「IOボックス送信設定」ファンクション
「送受信の有効/無効」ファンクション
「n 文字送信」ファンクション