User manual - Cライブラリ解説書ver.2.00(2003年2月7日)

DT-900 C ライブラリ解説書
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6.2.3. SI/SO制御
キャラクタレングスが7ビットであるときにJIS8ビット符号化文字(JIS X 0201参照)を扱う場合に使用します。
JIS8ビット符号化文字コードの片仮名8ビット符号(A0H∼DFH)を送信するときSOコードの送信を行います。
SOコードを受信したとき、その後に受信した転送データを片仮名8ビット符号に変換して受信バッファに格納します。
SOコード送信後に9FH以下の文字コードを送信するとき、SIコードを送信してから文字コードの送信を行います。
【SI/SO制御の流れ】
6.2.4. フロー制御
(1)XON/XOFF 制御
XON/XOFF 制御は受信バッファ全体の領域が67バイト以上であるとき機能します。
受信バッファの空きが32バイト以下になるとバッファビジーとなり、XOFFコードを送信して接続先からの転送データの
送信を一時停止するように要求します。
受信バッファに格納されている受信データが32バイト未満になるとバッファノンビジーとなり、XONコードを送信して接
続先からの転送データの送信再開を要求します。
接続先からXOFFコードが送られてきたとき接続先がバッファビジーとなり、転送データの送信を一時中止してXONコー
ド受信待ちとなります。
接続先からXONコードが送られてきたとき接続先がバッファノンビジーとなり、転送データの送信を再開します。
本機能を使用する場合は「受信ハンドラの切替え」ファンクションで標準ハンドラに指定して下さい。
(2)RS/CSフロー制御
XON/XOFF 制御は受信バッファ全体の領域が67バイト以上であるとき機能します。
受信バッファの空きが32バイト以下になるとバッファビジーとなり、RS信号をOFFにして接続先からの転送データの送
信を一時停止するように要求します。
受信バッファに格納されている受信データが32バイト未満になるとバッファノンビジーとなり、RS信号をONにして接続
先からの転送データの送信再開を要求します。
転送データの送信はCS信号がONであれば行い、CS信号がOFFであれば行わず、ON待ちとなります。
本機能を使用する場合は「受信ハンドラの切替え」ファンクションで標準ハンドラに指定して下さい。
また「COMのオープン」、「dr/cs/cdタイムアウト監視値の設定」ファンクションでCS信号の監視を行うように指定し
て下さい。
通信ポートのオープン:送り側 通信ポートのオープン:受信側
‘A’(41H)を1文字送信 41Hを送信 41Hを受信
(7bit) ‘A’(41H)を受信バッファに格納
‘ア’(B1H)を1文字送信 SOコードを送信 SOコードを受信
片仮名8ビット符号化
‘ア’(B1H)を受信バッファに格納
‘B’(42H)を1文字送信 SIコードを送信 SIコードを受信
‘B’(41H)を受信バッファに格納