User manual - 無線LAN導入マニュアル(AP側)ver.1.00(2003年4月7日)

DT-870/5100 DS 無線 LAN 設定マニュアル
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f)各方式の耐ノイズ性能
①FH方式
定期的に使用する周波数を切り替えるため、使用可能な周波数帯域全部を埋め尽
すようなノイズで無い限り、ノイズのある周波数に留まる事が無く、いつかはノイズ
の無い通信可能な周波数帯に移動するために通信が出来る。
②DS方式
周波数拡散するために拡散符号と呼ばれるノイズ性の符号系列に従って周波数変
調されて送信され、受信時には拡散符号との相関を取って復調を行います。
逆拡散を行った場合、拡散符号と相関の取れない信号は減衰され、相関した信号
は見かけ上増幅されるため、外来ノイズが減衰されて復調された信号の S/N 比が改
善されます。
このようなメカニズムから、耐ノイズ性能が高いといわれていますが、受信信号
S/N 比が一定以下になると、相関信号との比較が難しくなり、上記効果が充分に
得られないことがあります。
このことは、受信器から見た送信機とノイズ源の距離により通信状態が変化する
ことから距離問題
....
と呼ばれます。
実験的に外部から狭帯域信号を与えた場合、データエラーが発生する場合がある
ことが確認されていますので、FH等他の無線機との競合(干渉)には注意が必要
です。
参考に、DT-5000 FH方式の無線機との干渉実験の結果
6.参考資料に掲載
します。 但し、上記試験では衝突時のDS無線機の影響を確認するために、FH
無線機の衝突回避機能を停止した状態で試験しています。