User manual - Windows Mobile ソフトウェアマニュアルver.1.06(2011年3月11日)
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出力バッファ
スキャナは、バーコードを読み取ると、読み取りデータの出力を行います。出力方法には以下の 4 種類が
あります。
表 2-39
出力方法 説明
OBR バッファ出力
*
1
レーザースキャナドライバ内のメモリに読み取りデータを出力します。
メモリ内に出力した読み取りデータは、レーザースキャナライブラリを使用して取得
します。
キーメッセージ出力 指定したウィンドウハンドルに対しで、読み取りデータをウィンドウメッセージで出力
します。
ウィンドウハンドルは、レーザースキャナライブラリを使用して指定します。
クリップボード出力 読み取り結果を一度クリップボードにコピーし、キャレットのあたっているエディットコ
ントロールに対して出力します。
キーボード出力 読み取り結果をキーボードイベントとして、キャレットのあたっているエディットコントロ
ールに対して出力します。
リモートデスクトップ接続先のシステムに対し、アルファベットの大文字や記号のよう
に Shift キーとの組み合わせで表す文字を含むデータを正しく出力するためには、
下記のレジストリの設定を有効に設定する必要があります。
レジストリパス名:
HEKY_LOCAL_MACHINE¥Drivers¥CASIO¥Laser
項目名:
RDPOutput
データ型:
DWORD
設定値範囲: 0:無効 1:有効
デフォルト値: 0(無効)
• 上記レジストリにおいてセットした値は、本体リセット時にドライバに反映
されます。
• 下記表の読み取り条件の組み合わせにおいて、「必要」と記載された欄に対
応する条件の組み合わせでキーボード出力を行う場合、上記レジストリ設定
を有効にする必要があります。
キーボード出力先 Shift キー入力を必
要とする文字を含
むデータを読み取
る場合
Shift キー入力を必
要としない文字のみ
のデータを読み取る
場合
リモートデスクトップ接続先に出力 必要 不要
ハンディアプリケーションに出力 不要 不要
• 上記設定を有効に設定すると、リモートデスクトップ接続先に正しいデータ
を確実に出力するために、速度を調整した上でキーボード出力を行います。
そのため、設定無効状態に比べて出力が完了するまでに時間がかかる場合が
あります。
※ 1 OBR バッファ出力
バーコードを読み取ると、デコードデータをバーコードの種類・データサイズとともに、レーザースキャ
ナドライバ内のデータ格納用メモリ領域に保存します。この方式には次のような特徴があります。
- バーコードの種類・データサイズ情報が取得できます。
- ユーザーの任意のタイミングでデータが取得できます。
- 1 データの長さが最大 98 文字まで、ラベル数が 9 ラベル分まで保存可能です。すでに 9 ラベル
分のデータを格納した状態で読み取りを行った場合、新規の読み取りデータは読み捨てます。