abc MSR ライブラリマニュアル このマニュアルは、MSR ライブラリの仕様に ついて記載します。 Ver. 1.
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変更履歴 バージョン 0.90 0.91 変更日付 2010.07 2010.07 ページ - 5 7 10 1.00 2010.
目次 1. 概要····························································································································································· 1 2. 動作環境 ···················································································································································· 1 3. 機能一覧 ···················································································································································· 2 3.
1. 概要 MSR(Magnetic Stripe Reader)ライブラリは、通帳の磁気ストライプからデータを読み取る機能を提 供します。 2. 動作環境 MSR ライブラリの動作環境を以下に示します。 対象機種 • DT-5300L30SW-MSR 対象 OS • Microsoft WindowsMobile 6.5 開発環境 • Microsoft Visual Studio 2005 + SP1 • Microsoft Visual Studio 2008 + SP1 提供ファイル • MSRLib.h • MSRLib.lib • MSRLib.dll • MSRLibNet.dll 使用方法 • プログラムソース内に MSRLib.h をインクルードし、MSRLib.lib を使用するライブラリとして指定して ください • MSRLib.dll は本体に内蔵されています • MSRLibNet.
3. 機能一覧 3.
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pdwReserved2 現在のバージョンではこの引数を使用しません。NULL を指定してください。 戻り値 以下の値を返します。 MSR_SUCCESS MSR_ERR_NODATA MSR_ERR_NOTOPEN MSR_ERR_PARAM FUNCTION_UNSUPPORT : : : : : 正常終了 取得データなし 未オープンエラー パラメータエラー 未サポートエラー 補足 MSR使用時の消費電力を抑えるために、読取前にMSRSetPowerStatus関数で電源ONにしてか ら通帳を走査してください。また、読取後にMSRSetPowerStatus関数で電源OFFにしてください。 6
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3.1.6 MSRGetLastEventStatus 読取完了ステータスを取得します。 [C++] DWORD MSRGetLastEventStatus( DWORD * pMode ) [Visual Basic] Public Shared Function MSRGetLastEventStatus( ByRef pMode As Int32 _ ) As Int32 [C#] public static Int32 MSRGetLastEventStatus( ref Int32 pMode ) 解説 本関数は、読取完了ステータスを取得します。 DeviceEmulatorでは、MSRLib.
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4. プログラミング上の注意点 本ライブラリを使用して磁気ストライプを読み取る手順を以下に示します。 1. MSROpen関数により、本ライブラリを初期化します。 2. MSRSetEventNotification関数により、データ取得通知方法を設定します。 3. MSRSetPowerStatus関数により、MSRの電源をONにします。これにより、MSRは磁気ストライプ の読取待ちの状態になります。 4. 磁気ストライプをスキャンします。 5. 2.で設定したウィンドウメッセージ(WM_MSR_READING)またはイベント(MSREventReading)を 待機します。 6. MSRGetLastEventStatus関数により、MSRの読取完了ステータスを取得します。読取完了ステ ータスが取得データあり(MSR_DATASUCCESS)以外の場合は 4.からやり直してください。 7. MSRRead関数により、MSRのデータを取得します。 8. MSRSetPowerStatus関数により、MSRの電源をOFFにします。 9.
ウィンドウメッセージ通知を使用する場合 WndProc N WM_CREATE Y MSROpen N WM_CLOSE N Y WM_COMMAND MSRClose Y MSRSetEventNotification MSRSetPowerStatus MSR_NOTIFICATION_MSG MSR_POWERON N WM_MSR_READING Y MSRGetLastEventStatus N MSR_DATASUCCESS 他のメッセージ Y MSRRead MSRSetPowerStatus MSR_POWEROFF End ※ 上記の手順 3.は任意の位置で実行してください。本フローでは WM_COMMAND メッセージの処 理で実行しています。同様に、上記の手順 8.
イベント通知を使用する場合 CreateHandle _T(“MSREventReading”) MSROpen MSRSetEventNotification MSR_NOTIFICATION_EVENT MSRSetPowerStatus MSR_POWERON WaitForSingleObject MSRGetLastEventStatus N MSR_DATASUCCESS Y MSRRead MSRSetPowerStatus MSR_POWEROFF N 読取終了 Y MSRClose ※ 上記の手順 3.は任意の位置で実行してください。同様に、上記の手順 8.
5. Device Emulator 5.1 MSRLib.ini MSR の読取データを格納します。 MSRLib.
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