User manual - Windows CE ソフトウェアマニュアルver.1.07(2010年9月7日)
86
2.6.3 セキュリティ
Bluetooth 規格に定められているセキュリティ機能をサポートします。
Bluetooth のセキュリティは認証と暗号化に分けられ、その実現には PassKey(PIN コードとも呼ばれる)を
使用します。
PassKey は Bluetooth 機器との接続や信頼関係(ボンディング)を形成するときに使用する共通の認証キ
ーです。
最大で 16 文字(ASCII コード)まで使用可能ですが、相手の Bluetooth 機器の仕様によっては、桁数・使
用可能文字に制限のある場合があります。また PassKey の入力は、PassKey 入力要求が発生してから 30
秒以内に行う必要があります。
なお、事前に接続する Bluetooth 機器と「デバイスの信頼」を実行すると、以降は PassKey の入力が不要
になります。ただし、相手の Bluetooth 機器も信頼関係を記憶している必要があります。
暗号化は、PassKey 交換後に生成されるリンクキーと 128 ビットの乱数から生成した暗号キーを使用して
行います。ただし、相手の Bluetooth 機器も暗号化をサポートしている必要があります。暗号化を有効に
した場合、Bluetooth 接続時に PassKey の交換が必要です。
2.6.4 COMポート
Bluetooth で使用する COM ポートは以下のとおりです。
表 2-67
Serial Profile(クライアント)
COM6
Serial Profile(サーバ)
COM7
DUN (Dial-Up Network) BTP1
Bluetooth COM ポートの同時使用について
複数の BluetoothCOM ポートを同時にオープンして使用することはできません。